【週刊 電撃スパロボNo.005】サイバスター(精霊憑依Ver.)を作る<その4>

更新日:2015年10月14日 11:51

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毎週月曜日更新! 『週刊 電撃スパロボ』コーナーのお時間です。

今週は、ついに完成した「サイバスター(精霊憑依Ver.)Premium Edition」の作例をお届け。 Premium Editionのクリアーブルー成形のパーツを最大限活かすため、そして「風の魔装機神」のイメージを強調するためにメタリック塗装仕上げとなったサイバスターの魅力をご確認ください。

 

※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

サイバスター (精霊憑依Ver.)を作る<その1>

サイバスター (精霊憑依Ver.)を作る<その2>

サイバスター (精霊憑依Ver.)を作る<その3>

 

 

■モデラー:

富永高志(とみなが たかし)…電撃ホビーマガジンでも『スパロボ』関連作例を多く担当。

 

■進化した最新の「サイバスター」登場!

 

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2012年夏にキット化が報じられて3年。精霊憑依(ポゼッション)により進化したサイバスターがいよいよ発売となります。キット自体もノンスケールの「サイバスター」から9年後に登場しただけあって、内容的にも劇的に進化しています。

 

▲コトブキヤが「サイバスター」をキット化するのは2006年発売となったノンスケール版、2012年の1/144スケールに続く3回目。同社が培ってきたノウハウが詰め込まれ、内容的にも大きく進化したものとなっている。

 

第2回目でも触れたように、マッシヴかつシャープなプロポーションをしっかり再現した上、各部の可動範囲もかなり広く、これまで2006年発売となったノンスケール版、2012年の1/144スケールに続く3回目となるサイバスターのキット化ですから、ある意味「Ver.Progressive」としての面も兼ね備えていると言えるかもしれません。

 

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▲「真伝・乱舞の太刀」のポーズもこの通り。シャープな造形と広い可動範囲の両立は、これまでコトブキヤが培ってきたノウハウがあってこそのものだ。

 

 

■「Premium Edition」ならではの楽しみ方をご紹介!

そんな「サイバスター(精霊憑依Ver.)」には、一般の店舗で流通する通常版(価格8,000円/税抜)と、パーツが追加された、コトブキヤショップ限定のPremium Edition(価格:9,200円/税抜)があります。

 

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▲今回の「サイバスター(精霊憑依Ver.)」の最大の目玉である「アカシックノヴァ」使用時の「ラプラスデモンモード」。

 

「Premium Edition」では、本キットの目玉である「ラプラスデモンモード」時がさらに魅力的になる、クリアーブルー成形のランナーと「ハイファミリア(精霊憑依Ver.)」が付属します。今回はせっかくですので「Premium Edition」を製作しています。クリアーランナーなど詳細については、第1回目の記事も参考にしてください。

 

クリアーブルーのランナーの使い方ですが、常時露出する青の部分は通常の成形色パーツ、「ラプラスデモンモード」時に露出する部分を、クリアーパーツで成形色を活かす、という使い分けを行いました。塗装された外装とは異なる、無塗装のプラの質感が模型的にも面白いアクセントとなると思います。

また、ディスカッター彊(きょう)も、刀身をクリアーブルーのものに差し替えられるように加工し、「真伝・乱舞の太刀」使用時を再現できるようにしました。

 

 

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▲▼肩・およびフクラハギはパーツの一部差し替えで写真のように大きく展開し、「ラプラスデモンモード」を再現する。内部パーツは「Premium Edition」に付属するクリアーブルー成形のランナーを無塗装で使用。

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精霊憑依状態のハイファミリアもシャープな造形で付属。ちょうど良い高さの専用スタンドが付属しますので、ポージングの表現の幅がさらに広がるものとなっています。

 

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▲▼「Premium Edition」には「ハイファミリア(精霊憑依Ver.)」が2機分と専用のベースが付属し、ハイファミリアを使用した攻撃シーンを再現できるようになっている

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本キットの完成度は高いですから、これまでの連載で紹介してきたように、後ハメ加工や肉抜き埋めなどを行いながら、前述のシャープさを活かす方向でストレートに製作しました。一部、リアアーマーなど、成形の関係でややディテールが甘くなっている部分は、しっかりと彫り込むことで、よりキットの完成度を高めることになると思います。

 

また、パーツの整形の注意点ですが、前述したように全体的にシャープな造形のため、非常に繊細なパーツも多いです。曲げたり折ったりしないように、気を配りながら処理を行ってください。

 

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▲リアアーマーなど、装甲が重なりあった部分を彫り込むことで、より立体感を演出できる。

 

塗装に関しても、今回はいつかサイバスターでやろうと思っていた塗装方法で行っており、甲冑にあたる部分などはメタリック、紫の部分はつやを抑えたパールコートという塗り分けにより、各部の質感の違いを表現してみました。

 

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永く待っただけの甲斐あって、今回も満足度の高いアイテムに昇華されていたため、作例という形で携われたのはありがたいことと感じています。7月には店頭に並びますので、皆さんもぜひ製作してみてください!

(製作・文/富永高志)

<カラーリングデータ>
・本体(銀)…GX2番・ウイノーブラック → GX214番・GXアイスシルバー
・本体(紫)…67番・パープル→181番・スーパークリアー半光沢+182番・スーパークリアーつや消し+ウェーブマイクロパールパウダーホワイトパープル
・本体(青)…GX204番・GXメタルブルー→Ex-06・蛍光クリアー(G)
・本体(金)…ウイノーブラック→G122番・スターブライトゴールド
・本体(赤)…ウイノーブラック→SM01番・スーパーファインシルバー→41番・クリアーレッド(G)+GX100番・スーパークリアーIII
・刀身:ウイノーブラック→123番・スターブライトジュラルミン(G)
・刀身中央部など:125番・スターブライトアイアン(G)+ウイノーブラック
・ディスカッター金:ウイノーブラック→10番・ブライトゴールド(G)
・ディスカッター紫:パープル→スーパークリアー半光沢+スーパークリアーつや消し
・ポイントの緑:GM18番ガンダムメタグリーン+GM2番・ガンダムシルバー(どちらもガンダムマーカー)
・クリアーブルーのパーツ:蛍光クリアー

※Gはガイアカラー、特に記載のないものはすべてGSIクレオス「Mr.カラー」および「Mr.カラーGX」および「Mr.メタリックカラーGX」。

 

<DATA>

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サイバスター(精霊憑依Ver.)Premium Edition

■ノンスケールプラスチックキット

■全高:約200ミリ

■7月発売予定

■価格:9,200円(税抜)

■原型製作:桑村祐一

■発売元:コトブキヤ

※「Premium Edition」はコトブキヤショップ(秋葉原館、大阪日本橋、オンラインショップ)限定品です。

 

 

 

 

(C)SRWOG PROJECT

 


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