『女子無駄』アニメ化記念・赤﨑千夏さんインタビュー。からあげと背油の演じ分けとは!?

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『コミックNewtype』で連載中のビーノさんによる漫画『女子高生の無駄づかい』。そのTVアニメが、2019年7月5日(金)からいよいよ放送スタートしました!

 

 

TVアニメ放送を記念して、特別インタビュー連載もスタート。第1回目は、田中 望(通称:バカ)を演じる声優の赤﨑千夏さんへのインタビューをお届けします。

 

▲赤﨑千夏さん。

▲赤﨑千夏さん。

 

あわせて、6月30日(日)に行われた先行上映会のレポートも掲載します。赤﨑千夏さん(田中 望役)、戸松 遥さん(菊池 茜役)、豊崎愛生さん(鷺宮しおり役)らメインキャストが登壇し、楽しいトークが展開しました。

 

 

田中 望(通称:バカ)役・赤﨑千夏さんインタビュー

WEBコミック誌『コミックNewtype』で大人気連載中の学園ガールズコメディ『女子高生の無駄づかい』が、いよいよアニメの世界でもセンセーションを巻き起こす!

 

 

個性的な登場人物たちの中でもとりわけ異彩を放つのが、本作の主人公ともいえる“バカ”こと、田中望。その“バカ”を演じる赤﨑千夏さんに、破天荒な作品とキャラクターの魅力をたっぷり語っていただきました。

▲赤﨑千夏さんが演じる、“バカ”こと田中 望。あだ名の通り、底なしのバカで、本能の赴くままに行動することが多い。

▲赤﨑千夏さんが演じる、“バカ”こと田中 望。あだ名の通り、底なしのバカで、本能の赴くままに行動することが多い。

 

 

田中はバカだけど、魅力的な部分もいっぱい!

――“バカ”という、あだ名も性格も強烈な田中望と出会って、第一印象はいかがでしたか?

 

赤﨑:第一印象はとにかくバカだなと(笑)。いわゆる“かわいいバカ”とかではなくほんとにバカで、衛生的に問題ありそうな部分まであったりするんですけど(笑)、そういうのを全部ひっくるめて面白い子です。

 

それにただバカなだけじゃなくて、意外と普通の感覚も持ってまして、例えば担任の先生であるワセダの女子大生好きトークに対して「それはないわ」と引いたり、たまにツッコミ役に回ったりもするので、全然理解できない子というわけでもないんですよね。

 

▲“ワセダ”こと佐渡正敬(声優:興津和幸)。バカたちの担任で、自ら女子大生派を名乗るほどの女子大生好き。  あらゆる人に対してフレンドリーに分け隔てなく接することができる点は、むしろ尊敬できます。

▲“ワセダ”こと佐渡正敬(声優:興津和幸)。バカたちの担任で、自ら女子大生派を名乗るほどの女子大生好き。あらゆる人に対してフレンドリーに分け隔てなく接することができる点は、むしろ尊敬できます。

 

――テンションの上下が激しく、演じるのは難しい役だったのでは?

 

赤﨑:この作品は会話のテンポが速くて、その勢いに乗るまでに助走が必要なんです。でも波に乗ってさえしまえば、キャストみんなとの掛け合いの中で自然と面白いものが生まれてきます。

 

だからあえて事前に準備しすぎず、現場で生まれたものを取り入れてどんどん高めていくような瞬発力勝負でした。

 

みんなといっしょに作り上げる、ある意味“出たとこ勝負感”が魅力の作品になったと思います。収録現場はすごく楽しくて、お芝居を通してみんなで全力疾走したり殴り合ったりしているような感覚を味わえました。

 

――“バカ”こと田中を演じていて、そのおバカさに時々は共感できるシーンもあったんでしょうか……?

 

赤﨑:あそこまで自由になれたら楽しいだろうなって思う域には達してますね。私も周りの人から見たらおバカとか抜けてるとか言われるタイプだと思うんですけど、彼女ほどにはバカになれないし、なれたらとても面白いだろうなと感じます。思ったことをすぐ発信できるのは強いですよね。「こんなこと言ったら相手に嫌われちゃうかな?」っていう不安をすっ飛ばした信頼関係がそこにある気がします。

 

――ちなみに、現場で“バカ”役と呼ばれるのってどんな感覚なんですか?

 

赤﨑:アニメ収録の現場ではそこにいるみんなに「○○役の○○さんです!」ってよく紹介されるんですけど、この作品は「バカ、赤﨑さん!」「はい、赤﨑です! よろしくお願いします」って感じで始まるので、初めて収録に来た人は「え? 大丈夫?」って空気になります(笑)。

 

もちろん、ずっと“バカ”と呼ばれてるわけじゃないので気にしていませんよ(笑)。余談ですが、愛生さん(ロボこと鷺宮しおり役の豊崎愛生さん)がかわいく「バカちゃん」って呼んでくれるのはうれしいです。

 

 

パセリを食べる音や、背油のモノマネにもこだわりが!?

――かなり楽しそうな収録現場に思えますが、収録はスムーズに進みましたか?

 

赤﨑:いいえ、リテイクはけっこうありましたね。スタッフさんやキャストのこだわるポイントは妥協がなく、納得がいくまでリテイクすることも多くて。

 

たとえば“バカ”でいえば、ツバを吐いたりパセリを咀嚼(そしゃく)したりする音を「もっと汚くして」と言われました(笑)。

 

――もっと汚く!?

 

赤﨑:かわいい女の子が活躍するアニメではまず必要ないだろうという音を求められて、「こんな音をマイクに乗せて大丈夫かな……?」と不安になったこともありました(笑)。

 

ちなみに、どうせなら全力で演じたいと、田中が食パンをくわえて全力でダッシュするようなシーンに備えて、実際に食パンを持ち込んで準備したんですけど、スタッフの方からは冷静に「食パンはいりません」とストップがかかりました(笑)。

 

――すごいエピソードですね。原作漫画の時点でいろいろと攻めている部分がありましたが、アニメも妥協なしの全力な人たちだらけの制作現場で作られているんですね。

 

赤﨑:アニメ本編の絵の作り込みもすごいんですよ。例えば、田中だったらちょっとガニマタな部分など、そのキャラに合った動きを細かく表現していてビックリしました。演技についても、背油のモノマネでのリテイクが多くて、いろいろと大変でした……。

 

――背油のモノマネは、原作漫画の2巻の“まじめ”に出てきましたね。

 

赤﨑:しかも、そのあとに“からあげ”のモノマネも必要でして(笑)。演技指導の方から「もっと背油っぽく!」とか「もっとからあげな感じで!」とか、同じ油モノのなかでも演じ分けを要求されて、「なら、からあげではさらっとした油の感じを出してみよう」とか、自分なりに考えて演じました。

 

――背油とからあげの演じ分け……。ちょっと何言ってんだかわかりませんねえ(苦笑)。

 

赤﨑:どこまで伝わるかどうかわからないものも含めて、細かいこだわりやパロディネタなども詰まっている作品だと思います。

 

例えば、田中がクラスメート全員にあだ名をつけるシーンで、USBとかギリシャとかめちゃくちゃなあだ名も出てくるんですけど、一部のキャラは本当にそのあだ名で出てきたりします。

 

もしかしたら、背景のモブキャラとしてこっそりUSBというあだ名っぽいキャラが出ていてもおかしくないくらい、いろいろなことを仕込んでいる制作スタッフだと思います。

 

ほかに、田中がロリちゃんに「(肩に)乗るかな?」って誘いをかけるシーンとかも、ものすごく元ネタをリスペクトして、細かく再現していましたし。

 

普通に1回見終わったあとに、本筋と関係がないモブキャラやガヤ音に注目して見直すと、また新たな発見があることが多いアニメだと思いますので、ぜひ何度も見直して楽しんでいただけるとうれしいですね。

 

 

個性派ぞろいのキャラのなかでも、お気に入りは誰?

――“バカ”は“ヲタ”こと菊池茜、“ロボ”こと鷺宮しおりと3人でつるむことが多いですよね。その親友たちについてもコメントをお願いします。

 

赤﨑:“ヲタ”は話が進むほどにツッコミがどんどん冴えてきて、私も不思議と気持ちよくなってきています。もはやツッコまれたいって気持ちになってくるんですよね(笑)。

▲“ヲタ”こと菊池 茜(声優:戸松 遥)。アニメや漫画が好きなオタク趣味のある少女。そのほかは至って普通なため、バカの言動に対して反射的にツッコミを入れてしまう。

▲“ヲタ”こと菊池 茜(声優:戸松 遥)。アニメや漫画が好きなオタク趣味のある少女。そのほかは至って普通なため、バカの言動に対して反射的にツッコミを入れてしまう。

 

そして“ロボ”は一見冷たいですが、お話を見ていくと彼女とのこれまでにあった出来事がちゃんと描かれていて、ただ冷たく無機質な人じゃないってわかってきます。

 

パッと見はわかりにくいけど、そこにはちゃんと友情があるんだねと。

▲“ロボ”こと鷺宮しおり(声優:豊崎愛生)。常にポーカーフェイスで、あまり感情を表に出すことがない天才少女。かなりの毒舌の持ち主。

▲“ロボ”こと鷺宮しおり(声優:豊崎愛生)。常にポーカーフェイスで、あまり感情を表に出すことがない天才少女。かなりの毒舌の持ち主。

 

バランスがいいですよね、この3人。バカなやつとツッコミ役と冷静な子。最後に“ロボ”がボソッと言ってやりとりが終わるという。

 

――作中を通して印象に残っているシーンやセリフはどんなものがありますか?

 

赤﨑:どこも印象的ですけど、みんなで校歌を歌うシーンは特にすごかったです。歌詞に横文字が出てくるようなエッジの効いた校歌なんですけど、私は“バカ”らしく歌ったつもりなので、ぜひ聴いてやってください。

 

ほかにも、ラップがあったりボカロPの曲が出てきたりと、歌ネタはよく出てくるアニメとなっています。そういうネタがいろいろ仕込まれているのも楽しんでいただきたいです。

 

あと、第1話の後半に登場した畳み掛けるような“おもしれー女”コレクション(※)がイチオシです。いろいろなイケメンに最終的に「おもしれー女」って言われて終わるという、あのくだりはとても気に入っています!

※第3巻に収録されている“かれし”のエピソードより。

 

――個性の強いキャラばかりの本作ですが、赤﨑さんのお気に入りのキャラを挙げるとすれば?

 

赤﨑:“ヤマイ”のお母さんが凄く好き! めっちゃ怖いんですよ~。

台本を読んだ時はそれほどではなかったんですが、キャストさんが演じているのを聞いたらすごい圧を感じて、正直ビビりました……。

 

あとは“ロリ”とおばあちゃんのコンビもすごくかわいいですね。収録現場でも、“ロリ”がしゃべるたび、みんなが「ああ、かわいいなあ……」って空気になってました。それにおばあちゃんもけっこう活躍します。

 

“バカ”は学校だけじゃなくて、街にいる人たちともよく絡むんです。この作品の街には濃くて変な人たちがたくさんいるので、そちらも楽しみにしていてください。

 

原作漫画を読んでいる方向けのアピールですが、ぴーなっつPさんとか、「オッケイで~す」が口グセの美容師さんとか、漫画でも濃いキャラでしたが、アニメで声や動きがつくともっと濃くなるのでお楽しみに!

 

ぜひ女性にも楽しんでほしい!

 

――この『女子無駄』はどういう人に見てほしい作品ですか?

 

赤﨑:とりあえず女性は面白く見てもらえるはずです。女性の私から見ても、「あ、こういうことあるよね」「こういう人いるよね」って思わずクスッと笑っちゃうシーンが多かったです。

 

特に女子高出身の方にとっては“あるあるネタ”が詰まっているようで、収録現場でもとても盛り上がっていました。

 

男性にとっては……どうなんでしょうか!? 「かわいい!」とか「萌えだあ!」ってなってくれるのか、ギャグとしてワッハッハと笑ってくれるのか、どういう反応が返ってくるのかが未知数で楽しみです。

 

アニメで動いているところを見ると、女の子らしくてかわいい部分もたくさんありますので、男性の方にも楽しんでもらえると思っています。

 

――いよいよアニメ放送も始まりましたが、本作のファンのみなさんにメッセージをお願いします。

 

赤﨑:このアニメに出てくる濃いキャラクターたちを、みなさんもきっと好きになってくれると思います。

 

メインキャラだけでなく、街中にいる人たちまで含めて、ぜひ細かいところまで見ていただきたいです。

 

その上で、あんまり難しいことは考えず、この『女子高生の無駄づかい』の放送を見終わった後に「あれ? いったい今自分は何を見ていたんだろう?」と混乱するような不思議な体験を味わってください。

 

きっと、その時間は“無駄”じゃないはずですから!

 

 

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『女子高生の無駄づかい』

先行上映会レポート

 

 

(C)ビーノ/KADOKAWA/女子高生の無駄づかい製作委員会


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