「零戦里帰りプロジェクト」零式艦上戦闘機のエンジンを鹿屋航空基地内で始動! 国内飛行実現をめざし協賛を募る
「零戦里帰りプロジェクト」を推進する株式会社ゼロエンタープライズ・ジャパン(以下、ゼロエンター)は、戦後70年を振り返る機会の提供を目的に2014年11月5日に入国させ、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)内で分割管理していた「零式艦上戦闘機」の組立を同基地内で完了。2015年7月7日にエンジン始動テストを実施したことを本日発表しました。
■海上自衛隊鹿屋航空基地の隊員研修教材として提供
「零戦里帰りプロジェクト」は、発起人である石塚政秀氏が2008年に米国で購入し所有してきた日本人が所有する唯一の零戦を、日本に里帰りさせ、国内での飛行を実現させることをめざして、2012年9月に正式に発足したプロジェクトです。2013年9月に本プロジェクトを推進する母体として「ゼロエンター」が設立。1年後の2014年9月に零戦が横浜港に入港し、同年11月に入国を果たしています。
入国後、零戦は3分割の状態で一般公開のイベント開催などを経て、2015年4月25日には海上自衛隊鹿屋航空基地の隊員の研修教材として提供されることになり、同基地内で本プロジェクトが進められてきました。
■組立、エンジン始動テスト
今回の組立は、本機がアメリカ連邦航空局(以下 FAA)の所属機であることから、FAA公認整備士資格のA&P及びIA(Inspection Authorization)を有するデイビッド・アレン(DAVID ALLEN)氏を米国から招へい。アレン氏の指揮監督のもとで実施し、約8日間で完了したそうです。エンジンの始動も、同氏の監督下でエンジンおよびプロペラ部分の不具合を確認するために実施されたものです。
■飛行実現に向けて
今後、国内での飛行に向けて所轄官庁に申請し、許可が得られた場合に飛行が実現するとのこと。飛行に際しては、あらためて米国から操縦士を招へいし、実行することになるそうです(国内に飛行可能な零戦がないことから零戦の免許を取得した日本人操縦士が存在しないため、今回は米国の操縦士による飛行となります)。
ゼロエンターは、初飛行実現に向けて関係各所との調整を急ぎながら、飛行に必要な資金を調達するためにこれまで同様、ファンクラブ、サポートクラブの会員、並びに広く企業からの協賛を募り、戦後70年の記念飛行を実現したい――としています。興味のある人は、ぜひ下記のリンクからチェックしましょう。
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株式会社ゼロエンタープライズ・ジャパン
■サポートクラブ:http://zero-sen.jp/joinus/
■ファンクラブ:http://zero-sen.jp/fanclub/
■Facebook:https://www.facebook.com/zrosatogaeri