みんな気になるウェーブの「今後のラインナップ」についてキーマン二人にインタビュー!

更新日:2015年10月15日 13:47

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8月22日、23日に開催された「キャラホビ2015」。多くのメーカーによる注目の発表が相次いだ本イベント。(当日の模様はこちら⇒【キャラホビ2015】物販事前情報&速報レポート!)。

 

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その中でウェーブブースでは、『装甲騎兵ボトムズ』の1/35スケールプラモデルの新作や、レジンキットシリーズに新たに『戦闘メカ ザブングル』『重戦機エルガイム』『聖戦士ダンバイン』の3作品をラインナップすることを発表。来場した多くのホビーファンの注目を集めていました。

 

電撃ホビーウェブでは、ウェーブの開発部の高沢浩一氏、および永見浩士氏にインタビューを敢行! ウェーブのアイテムラインナップについて、キーマンである二人に直接聞いてみました。

 

■ファンが欲しいものを。『装甲騎兵ボトムス』1/35プラモデルシリーズ

 

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▲「スコープドッグ ターボカスタム[ザ・ラストレッドショルダー版]4機セット」。1/35スケールプラスチックモデル、価格:18,000円(税抜)、12月下旬発売予定。

 

―― 第1弾「ラビドリードッグ」に続く1/35スケールのプラモデル第2弾は「スコープドッグ ターボカスタム」なんですね。
高沢浩一氏(以下、高沢): OVA『ザ・ラストレッドショルダー』版のものになります。 1/35スケールのプラモデルとしては、初の立体化ですね。昨年の模型ホビーショーの際にアンケートを集めたのですが、ファンの方々からターボカスタムの要望が多かったので、決定しました。
普通に考えればスコープドッグからラインナップするところでしょうけど、お客様もその流れは容易に想像できて新鮮味がないかと思い、ならば我々は逆に後ろから進めていこう、と。お客様が欲しいものを提供していくのが大切かと考えています。

 

▲キリコ機

▲キリコ機

▲グレゴルー機

▲グレゴルー機

▲ムーザ機

▲ムーザ機

▲バイマン機

▲バイマン機

 

―― こちら4機セットなんですね。一番最初から4機セットで登場というのはかなり珍しいと思いますが、こういった販売形式になった理由とは?
高沢: 『ザ・ラストレッドショルダー』の主人公ってキリコだけじゃなくて、グレゴルー、ムーザ、バイマンも含めた4人全員だと思うんです。それぞれの機体を単品で出しても結局、私自身も含め、思い入れのあるお客様は全部を買うのではないかと考え、それならばと最初から4機セットという形でリリースすることにしました。

 

―― この4機セットの目玉はなんでしょうか。
高沢: 4機セットの目玉は4人の1/35スケールフィギュア(立像)が付属すること、そして『装甲騎兵ボトムズ』のキャラクターデザインを担当された塩山紀生氏によるパッケージアートです。結構凝ったパッケージになりますよ。また、立ちポーズのフィギュアはこのセットにしか付属しませんので、ぜひゲットしていただきたいですね。

 

―― 限定版……というわけではないんですよね?
高沢: そうですね。ただ、とくに限定生産ということではありませんが、売り切れたらすぐに増産! とはいかないので、やはり欲しいという方は急いで購入していただけますと幸いです。

 

■各作品ごとのコンセプトが光るレジンキットシリーズ

――『戦闘メカ ザブングル』『重戦機エルガイム』『聖戦士ダンバイン』と、一挙に3作品をレジンキットで展開していくんですね。
永見浩士氏(以下、永見): これまで『ボトムズ』でウェブ限定として多くのレジンキットを展開してきましたが、このフォーマットで他の作品でも製品化したいということで、今回このような発表となりました。もちろん『ボトムズ』のシリーズもこれまで通りに展開していきますので、当面はこの4作品でアイテムをお届けしていくことになります。
今回は、作品2アイテムずつ発表いたしましたが、現在、3アイテム目の希望アイテムについて、ウェーブのウェブサイトで31日までアンケートしていますので、皆さんドシドシ応募してください。

 

ウェーブwebサイト内アンケートページはこちら

 

―― 『戦闘メカ ザブングル』からは「ザブングル」と「ブラッカリィ」の2機がラインナップされているんですね。
永見: 今回展示したアイテムの中で、一番最初に発売されることになるのがこの「ブラッカリィ」です。カラーレジン成形で、各関節に特殊硬質レジンを使用することでフル可動を実現しました。細かな部分も含めて、原型を担当した市野裕己さんからも「ここまでやるんですか?」と聞かれたぐらい、しっかりとパーツ分割してあります。今回展示しているのも、実際のパーツにスミ入れツヤ消しのトップコートのみ施したものなんです。展示だと見えづらいかもしれませんが、頭部のキャノピーはクリアーレジン成形で、コックピット内にはもちろんティンプたちが乗っています。さすがにティンプたちはスケール的に単色成形ですので塗り分けていただければと思います。

 

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▲「ブラッカリィ」。1/100スケールカラーレジンキット、予価:32,000円(税抜)、2016年1月発売予定。原型製作:市野 裕己(ノリモータース)。※ウェーブ直営通販店「ビージェイ」限定アイテム。

 

―― スミ入れとトップコートだけでこのクオリティなんですね。これは欲しい! と思う方も多いでしょうね。
永見: もともと原型師が製作したモデルの魅力をダイレクト落とし込めるのがレジンキットですよね。この「ブラッカリィ」も、市野さんの造形を楽しめるアイテムとなっています。しかも簡単に、これだけのクオリティの立体物が手に入るって、お客様にとっても魅力的なんじゃないかって思います。

 

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▲「ザブングル」。1/100スケールカラーレジンキット、予価・発売日未定。原型製作:岬光彰。※ウェーブ直営通販店「ビージェイ」限定アイテム。※写真は現在製作中の原型です。

 

―― 一方で「ザブングル」の原型は岬 光彰さんによるものなんですね。

永見: それぞれのアイテムをじっくりと、原型師さんと二人三脚で製作していきたいと思っているんです。そこで岬さんにお願いした「ザブングル」ですが、こちら一見すると直線的なシルエットなんですが、よく見ていただくと、各面に絶妙なアールが入っている、凄くこだわったラインになっています。また頭部は岬さんらしく、一度制作しては、また時間をおいて形を確認して、再び作り直す……という流れになっていますので、どんどんブラッシュアップが進んでいますよ。

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▲「Exceed Enthusiast Elite エルガイム」。1/100スケールカラーレジンキット、予価・発売日未定。原型製作:柳生圭太(ランペイジ)。※ウェーブ直営通販店「ビージェイ」限定アイテム。※写真は現在製作中の原型です。

 

―― さて次は『重戦機エルガイム』ですね。「エルガイム」だけ商品説明パネルの色が異なりますが……。
永見: エルガイムについては、以前1/100のキットをキャラホビ2008で販売したことがありますが、今回の「エルガイム」は完全新規造形のアイテムとして、柳生圭太さんに原型をお願いしています。
この「エルガイム」は “やれることを限界まで詰め込む”というコンセプトのシリーズ、Exceed Enthusiast Elite (エクシード・エンスージアスト・エリート、トリプルイー)の最新作です。EEEシリーズはとにかくこだわっている分だけ1アイテムにかかるカロリーも高く、こうして間が空いてしまったのですが、せっかく再びゼロからエルガイムを作るのだからということで、スタイリングはもちろん各ギミックの再現なども含めて、EEEシリーズとして開発を進行することにしました。

 

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▲「オリジナルオージェ」。1/100スケールカラーレジンキット、予価・発売日未定。原型製作:KuWa(FRAMEOUT MODELS)。※ウェーブ直営通販店「ビージェイ」限定アイテム。※写真は現在製作中の原型です。

 

――  もう1アイテムは「オリジナルオージェ」なんですね。いきなりラスボス! という感じです。
永見: やはりラスボスは早く欲しいかな、と思って、主人公機であるエルガイムと同時に開発を開始しました。こちらも模型雑誌や商業原型で活躍されているKuWaさんにお願いしています。

 

―― 2体とも重厚なイメージでの造形になっていますね。最近のヘビーメタル(HM)の立体としては珍しい方向性ですね。
永見: 『エルガイム』に登場するHMって、人によって結構抱くイメージが違いますし、同じく永野先生がデザインされたモーターヘッドのイメージに“寄せる”ようアレンジするというのは結構モデラーにとってポピュラーな手法ですよね。でも今回のキットでは、そういう後年のイメージではなく、昔我々が見た設定画や、アニメを観ていて感じた“重厚なイメージ”を再現したいと考えています。

―― 『聖戦士ダンバイン』ですが、ほか2作のラインナップとはかなりイメージが異なりますね。

永見:昔、ウェーブでは1/35スケールのソフビキットとして『ダンバイン』シリーズを製品化していました。当時から出渕 裕先生のオーラバトラーへの立体への憧れというか、刷り込まれてきたものがあって、それを30年近く経った今の技術で、もう一回新しく、最高の技術で作ってみたいというのがこのシリーズになります。
今回、原型を担当していただいた毒島孝牧さんには、以前出渕先生がデザインを手がけられた『機甲界ガリアン 鉄の紋章』の「人馬兵」や「邪神兵」などを製作していただいたことがあります。そのときはもう社内外からの反響が凄くて。

それで、毒島さんとは、もう一回出渕メカを一緒にやりたいね、最高のオーラバトラーを作りたいよね、という話をもう何年も前からしていて。それが叶った形になります。

 

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▲「ヴェルビン」。1/48スケールカラーレジンキット、予価・発売日未定。原型製作:毒島孝牧(ブスジマックス)。※ウェーブ直営通販店「ビージェイ」限定アイテム。

 

―― そこでまず「ヴェルビン」というのも中々ないチョイスだと思います。
永見: 何をつくろうか、となったときに、スゴイ変化球なんですけどヴェルビンをつくろう、となったのは、企画担当者が純粋にヴェルビンの立体が欲しかったからなんですね(笑)。なかなか立体に恵まれない機体ですから。もしかしたら若い方だともうヴェルビンをご存じないかもしれませんが、それでも欲しくなるような、そんな魅力的なアイテムになると思います。

 

――むしろこのアイテムが若いホビーユーザーが『聖戦士ダンバイン』を知る機会になるかもしれませんね……本シリーズの特徴を教えていただけますか?
永見: 『ボトムズ』を始め、これまで紹介してきた『ザブングル』と『エルガイム』はフル可動キットなんですが、『ダンバイン』については関節部などの生物的なディテールを活かすため、ポーズ固定でスタチュー的なアプローチとなっています。ただ、カラーレジンで分割して成形されますので、以前のキットよりもずっと手軽に楽しめるものになります。

 

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▲「サーバイン」。1/48スケールカラーレジンキット、予価・発売日未定。原型製作:毒島孝牧(ブスジマックス)。※ウェーブ直営通販店「ビージェイ」限定アイテム。

 

永見: また、本シリーズの原型は、当面毒島さん一人で担当されますが、これも他の二作品とは異なるポイントですね。これは毒島さんから「オーラバトラーは可能な限り自分に作らせてほしい」と言っていただけたので実現しました。第2弾は同じく出渕裕先生によるデザインの「サーバイン」ですが、今回パネル展示になっているのは、現在「ヴェルビン」に全力を注いでいるから、という理由になります。ただこのシリーズでは出渕版のオーラバトラーしかやらない、というわけではありません。先程も触れましたが、8月31日までそれぞれ第3弾アイテムについて皆さんにアンケートしていますので、そこでいろいろとご意見をお聞かせいただけると嬉しいですね。

 

――最後に本サイトをご覧になっているホビーファンの方へ一言お願いします。

永見: 今回展示した原型は、まもなく受注が始まる「ブラッカリィ」以外は全て現在制作進行中のもので、まだまだドンドン良くなっていきますので、ぜひ期待していただきたいです。

 

―― 本日はありがとうございました。

盛りだくさんの展示の勢いに目を奪われてしまいそうなキャラホビ2015のウェーブブース。しかし、ひとつひとつについてお話をうかがっていくと、それぞれに異なる意図が込められていることがわかります。そこに通底しているのは「実際にアイテムを手にとるお客さんに喜んで欲しい」という強い意思ではないでしょうか。

 

さて、インタビュー中でいくども触れられていますが、現在ウェーブでは「NEXTアイテムを決めるのは君だ!」という投票ページを開設しており、8月31日まで、プラモデルやレジンキットの次のアイテムについてのアンケートを行っています。ぜひ皆さんの欲しいものを、このアンケートに書き込んでみてはいかがでしょうか?

 

<関連情報>

ウェーブ

http://www.hobby-wave.com/

ウェーブ直営通販店「ビージェイ」

http://www.rakuten.ne.jp/gold/be-j/

ウェーブ・プレミアムモデルNEWS!

http://www.hobby-wave.com/special/wpn_01/index.html

 

 

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