『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』メガハウス初のプラモデル・ヴァリアブルアクションキット第1弾を最速素組みレビュー!驚きの手軽さ、精度の高さを動画も交えて紹介!
メガハウス初のプラスチック組み立てキットとなる「ヴァリアブルアクションキット」というシリーズでの発売。しかも第1弾でありながら『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズより、1/43スケールでスーパーアスラーダ01、ナイトセイバー005、イシュザークの3種を同時に発売するという気合の入りよう! かつて模型誌であった電撃ホビー担当としては作例記事がやりたい! ということで、プロモデラー・ちいたわからし氏による作例記事を全2回に分けて掲載していきます。
ご無沙汰しております。ちいたです。今回はキットの素性を紹介する回になります。「メガハウスさんの初のキットの作例が私でよいのか?」と恐れおののきつつ、キットの素性を紹介していきます。
まず、メガハウスさんから届いた状態で1枚。このメガトレショップから届く専用輸送箱。「1/43キットにしては大きくね?」中を開けてみると……。
メガトレショップ限定の3種セットが入っておりました!! 専用箱で来るとは……。現在は残念ながら予約は終了しておりますが、セットならではの醍醐味として、こういう演出は嬉しいですよね。
正面にはスーパーアスラーダのCGが描かれています! 各パッケージはこんな感じ。これまた美麗なCGが描かれていて購買意欲が刺激されます。
精巧に作られたキットも好きですが、会社帰り、仕事で疲れている中、夕飯食べて、風呂入って「寝る前に簡単なプラモ組みたいな……」というストレスの多い現代社会に最適!! 動画内でも軽く映していますが、ランナー配置をじっくりみたい方は過去の記事にもまとまっておりますので、ぜひご一読を!
関連記事>>2タイプの形態を組み立て時に選択可能!『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』スーパーアスラーダ、ナイトセイバー、イシュザークがプラモデルで登場!
正直なところ、「初めてのキットに挑戦!」という謳い文句は、キットを出してくれた心意気はうれしい反面“初めての”というキットは組みにくいものが多いのも否めません。しかしこのヴァリアブルアクションキットシリーズは、そんな不安感を払拭させるためか、幾度ものテストショットを経て、組みやすく、組み立てのみでも、ガッツリ塗装する方向けにも作りやすい製品に仕上がっています! ここで、テストショットであった修正箇所をいくつかご紹介したいと思います。
まずイシュザーク(テストショット)のインテーク部分。プラの流れが悪く、キチンと整形できていません。
もちろん、製品版では綺麗に成型されています。まぁ、このくらいの修正は製品として当たり前かもしれません。
では続いてスーパーアスラーダ(テストショット)。ウイング部分とサイドカウルにヒケがあります。この角度だとあまり目立ちませんが……。
はい、非常に深いヒケです。特にウィング部分はディティールの近くがヒケているので、パテ埋めをするにしても非常にヤスリがけしずらい……。これが製品版では……。
ウイングのヒケはこの通り消えています。サイドカウルはヒケなしとはいきませんが、非常に浅いヒケで整面もしやすそうです。
最後に一番驚いた箇所です。ブーストポッドUP状態のインテーク部分ですが非常に大きなヒケがあります。これも製品版では……。
非常に綺麗に消えています。驚いたのはココからなのですが、背面に特殊なモールドが彫られており、どういう理屈はわかりませんがヒケが消えています。今回に限らず、多数のメーカー、それなり数のテストショット組んできたつもりではありますが、こんな処理方法を初めて知りました……驚きです!
正直、テストショットを組んでいる段階では「作例だから削ったり盛ったりで綺麗にできるけど、製品版でどこまで改善できるのか……?」とかなり疑念が強かったのですが、1/43という小スケール、「組みやすい」を売りにしたキットということもあり、メガハウスさんは「より良い商品を届けよう!」とかなりの回数のテストショットを重ねたのではないかと想像できます。(詳細は省きますが、上記以外にも多数の修正箇所がありました)
キットの紹介とは直接関係がない話ではありますが、こういった“職人魂”が垣間見える商品は胸が熱くなります。
さて、肝心の組心地ですが、実は作例記事なので本キットが発売される前からテストショットで製作を既に進めており中々に難儀しておりますが、製品版は組みやすく、初めてのキットとは思えないくらい作りやすい! 文字でウダウダ書いても伝わらないと思うので、動画を撮影してみました。
スーパーアスラーダ01
ナイトセイバー005
イシュザーク
シールは貼っていない組み立てのみですが、こんなに早く、簡単に組み立てることが出来ます。動画ではニッパーやデザインナイフを使用していますが、全パーツタッチゲートが採用されているため「手もぎ」だけで組み立てることも可能です。
さて、それではシールを貼り、製品の説明書通りに組んだ状態を見ていきましょう。
スーパーアスラーダ01
スーパーアスラーダ01 ブーストポッドUP
※製品紹介では「選択式」と記載されていますが、完成後も問題なく組み替えることが出来ます。
裏面にもしっかりとモールドが彫られています。
ナイトセイバー005
裏面
イシュザーク
イシュザーク ブーストモード
裏面
全てのキットが説明書の記載通り、箱に入ってるものだけで組み立てた状態です。この写真を見るだけで、キットの素性の高さが伝わったのではないかと思います。
今回は付属のシールをすべて使用していますが、クリアーパーツの一部特徴的な色分けを塗装をしたり、スミ入れやクリアーコートなど一手間加えるだけでも充分に効果があるキットだと思います。サクサク作れてとても楽しいキットですので、3台同時とはいかないまでも、まずは一台、試しに買ってみて「手軽にサイバーフォーミュラマシンが出来上がる楽しさ」を体感してみてはいかがでしょうか?
では次回は作例としての全塗装作例を紹介したいと思います。掲載は6月下旬~7月上旬頃を予定していますので、お楽しみに!
(C)SUNRISE
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