BANDAI SPIRITSのフルアクションプラモデル「ミライトワ」「ソメイティ」レビュー!

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電撃ホビーマガジンをご存知の皆さん、ご無沙汰しています。電撃ホビーウエブからの読者さん初めまして、アンビル星人です。

 

小学生達が選んだ可愛いマスコットがせっかくフルアクションのプラモデルになったので、レビューが無いのは寂しすぎますし、ミライトワとソメイティには“遠い親戚の子”みたいな感じなので作例にチャレンジしてみました。

 

最初にお断りしておきますが、私はプロモデラーどころかハイアマにも遠く及ばす、「模型情報」「B-CLUB」を通じて作例を誌面に載せたこともほとんどありません。美術評論家が絵描きさんではないように、編集者がプロモデラーとは限らないので(ほぼイコールの人も多いですけど)そのつもりでご覧くださいね。

 

この商品は「対象年齢6歳以上」で、ニッパー不要のタッチゲートを採用したスナップフィットキットです。小学1年生がそのまま組んでも素晴らしい出来で、特に正面から見る限りはパーツの接合面がほとんど解らず全く気になりません。大人が手伝ってあげた方が良いのは額と旗のシール貼りくらいでしょうか?

 

対象年齢もあり各所でパーツの角が鋭利にならないように丸められています。

 

それもあってミライトワの頭部は、耳、下あご、前頭部、後頭部、合計6パーツの集合体で横から見ると隙間ができてしまいますが、組み上げて正面から見るとすべての隙間が見えなくなる上に、両耳は「スコッ」と後ハメもできて気持ちいいくらいです。しかし、ここは大人らしく溶かしランナーとパテで埋めることにしました。“塗装なし”をコンセプトにしようと思いましたが、やむなくミライトワの白部分のみ全塗装にしました。

ソメイティは前後2パーツだけ、頭部形状も卵型なので特に苦労はありませんが、ミライトワは奥行きのある正楕円球で、金型の制限からか頭頂部が平坦になっています。また耳・顎接合部は二次曲線が交じり合うので結構苦労しました。

 

アイポイントである額の東京2020オリンピックエンブレム、東京2020パラリンピックエンブレムのシールの研ぎ出しに挑戦してみました。子供でも貼り間違いしない様にシール形状に合わせてモールドが彫られていますので、これをホンノリ残す程度に削り落としてからシールを貼ります。最終的な仕上げは半光沢にしますが、研ぎ出しは光沢のトップコートでないと効果が出ないそうなので、シールを貼ったあと一旦光沢トップコートを厚塗り。その後ヤスリの番手を変えて磨き上げました。しかし“頭脳はプロ並み、テクは子供”なので、モールドの削り落としは半端だわ、磨きすぎてシールも擦っちゃうわで、散々苦労しました(笑)。

 

 

このキットの白眉は瞳でしょう。3色のパーツで構成されていて、組み立てるだけでイラスト通りに仕上がります。今回はさらにキレイなお目々にしたくて、光沢トップコートを筆で厚塗りし、1000番~2500番の高番手ヤスリで表面を整えた上、コンパウンドとフィニッシャーで磨いています。ソメイティはコンパウンドが隙間に残っちゃってます(泣)。

 

 

首から下は、さほど手を入れていません。特にミライトワは紺と白の市松模様がそのままパーツ接合部なのでほぼ素組状態です。ソメイティは同色の接合部が多いので、溶かしランナーで接着し磨いています。ただピンク部分はキレイに消えますが、電ホビ誌面でプロのどなたかが「白成型の溶かしランナーは微妙に色が透けるので向かない」と書かれていた通り、白の接合面はきれいに消えませんでした(泣)。

 

手を入れていないと書きましたが、ソメイティのマントは別。そのままだと厚みがあるので、下部両端を少しでも薄く見えるように、可能な限り削り込んでいます。

 

 

前述の通りミライトワの白部分のみ塗装しましたが、それ以外は未塗装です。半光沢のトップコートを吹いて完成です。

 

 

ブレイバリューを上げるオプション類ですが、ミライトワはサッカーボール、ソメイティは車いすの完成度に感動します。ただ旗だけは、成形の限界で厚みがあり残念ながら“布”感が不足しています。

そこで、薄く見えるように上下と右辺三方の裏側を約半分まで削り込み、ポール側の一辺をポールに添ってくり抜いて布感を強調しました。でも、良く考えたらプラ板で作り直した方が早かったかも(笑)。

 

 

東京2020パラリンピックエンブレムのシールは額同様研ぎ出しに挑戦。ミライトワの方は比較のためにそのままです(ウソ……根気の電池が切れました)。

 

豊富なパーツで楽しく遊べますし、表情バリエーションとして口の形状が3種類から選べますが、今回の作例では頭部の合わせ目消しのために、開き口で固定です。パーツが多い方が良いと思って(笑)選びましたが、二人ともデフォルトは閉じた笑い口だと後で気がついてちょっと後悔。面白いのはソメイティの胸の市松模様です。腕の可動範囲を広げるために腕に連動して動きます、芸コマ!

 

なお、その他オプションパーツはトップコートを吹いただけで済ませていますが、車いすはいずれ手を加えたいですね。

※卓球ボールを支える透明パーツはランナーからの自作。

 

 

「ガンダムホビーライフ」でお馴染み、NAOKIさんの“屋上シリーズ”が好きで、それを手本に野外撮影……と思ったら我が家で青空が抜けるのは窓際だけでした。それに巨大ロボットじゃないのに逆光はヘンなので普通の記念写真風になっちゃいました(笑)。

今回は写真も全て自前です、ライティングが素人くさいのはご容赦を。特に球形(頭部)は難しい……でもUSBライト付きで1万円前後の撮影BOXは便利ですね。

 

作例と思って少し手を加えましたが、何度も書いた通りそのまま組んでもイラスト通りに仕上がる楽しいキットです。またプラモデルの利点で、とても軽いのでミライトワがキックしている写真以外は全て支え無しの自立で撮影出来ました(水溶性木工ボンドなどで関節の堅さ調節は必要)。

ネット上では東京2020オフィシャルオンラインショップで販売しています。ぜひ気軽にチャレンジされてはいかがでしょうか。

 

DATA

フルアクションプラモデル ミライトワ

  • プラモデル
  • ノンスケール
  • 製造・発売元:BANDAI SPIRITS
  • 価格:1,980円(税込)
  • 2020年4月15日発売

DATA

フルアクションプラモデル ソメイティ

  • プラモデル
  • ノンスケール
  • 製造・発売元:BANDAI SPIRITS
  • 価格:1,980円(税込)
  • 2020年4月15日発売

(C)Tokyo 2020 Organising Committee

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