『ウルトラマンゼロ』がBANDAI SPIRITSの「ENTRYGRADE」シリーズよりキットに!それは、単なる入門者向けキットではなかった!

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

初心者でも簡単に組み立てられるプラモデルキットとして登場したBANDAI SPIRITS「ENTRY GRADE」シリーズ。これまで『ドラゴンボール』や『仮面ライダーゼロワン』『ドラえもん』といった人気キャラクターに、いよいよ国民的ヒーローであるウルトラマンシリーズから「ウルトラマンゼロ」が登場。このキット、驚くべきは入門者向けとは言いながらも、製作者のスキルを反映するさまざまな可能性を秘めたキットなのです! そのグレードアップのためのワンポイントを紹介します!!

 

 

入門者でも簡単に組み立てられるプラモデルシリーズ「ENTRY GRADE」。パーツの取り外しには、ニッパーなどの工具は必要なく、多色成型とシールで各キャラクターのカラーリングが再現されており、組立簡単塗装不要の好キットとして最近話題となっています。そのラインナップに、ウルトラマンシリーズから「ウルトラマンゼロ」が加わりました。

 

劇中で見せる決めポーズが、少ないパーツ数でまとめ上げられていて、技術力とセンスの良さが現れていますよね。

 

今回は、その優れたキットをさらに劇中のイメージに近づける追加工作に挑戦です!

まずは、撮影用のスーツに近づけるべく、実際のスーツでは、張り合わせなどで表現されている体表のラインですが、キットでは合わせ目がやや目立つ感じもするのでパテ(ポリパテ)を使用して消してみました。

 

そして、表面処理を済ませたら、各色を塗装していくのですが、ここでは実際のスーツを意識したカラーリングを目指します。

撮影用のウルトラマンゼロのスーツは、詳しいファンの方ならご存じだと思いますが、基本的にはダイビングなどに使われるウエットスーツをベースにしています。赤い部分は、ウェットスーツの生地色だとややピンク寄りの赤色をしています。この色は、非常に微妙な色合いをしていて、調合するとなるとなかなか大変のですが、実はMr.カラーの「ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ」から、「UG20 RX-78レッド Ver.アニメカラー」が近い雰囲気を持った色合いをしています。上半身の青い部分は、同ガンダムカラーから「UG13 MSブルーZ系」に「UG14 MSライトブルー」を少量足して使用してみました。そして銀色部分は、実際のウルトラマンのスーツを塗装する際に使用される“ボンド銀”と呼ばれる接着剤を混合したシルバーを目指し、Mr.カラー「C8 シルバー(銀)」にごく少量の「C11 ガルグレー」を加えて、微妙にギラつき感を抑えています。塗装し終えたところで、ウルトラマンゼロの故郷である光の国をイメージしたアクションベースに固定してみました。

 

いかがですか? ちょっとした完成品フィギュアみたいですよね? (ベテランモデラーさんたちだと、ガレージキットみたいと言ったほうがわかりやすいですかね。苦笑) それほど、このキットの持つ造形ポテンシャルが高いというのがわかっていただけると思います。

 

 

その上、今回は電飾も仕込んでみました!

やはりウルトラマンといえば目やカラータイマーが光ってくれないと、物足りないと思われるファンも多いことと思いますので、ここからは電飾作業の紹介です。

 

目やカラータイマーはクリア系パーツなので、特別の加工は必要ないですが、額のビームランプは、一体成型なので1.8ミリ径の穴を開けます。

 

頭部用にMr.キットの「VAL-01W 1608チップLED 白」を2個用意します。

 

1個は、先ほど開けたビームランプの穴へ設置し、開口部を市販のクリアパーツ、あるいはUVクリアレジンで穴を塞ぐようにしてビームランプを再現します。

 

もう1個は、目のオレンジクリアの内部へ設置します。

 

その後、カラータイマー用に同じく「VAL-01W 1608チップLED 白」を1個用意し、カラータイマー発光部パーツの溝(?)部分に入れてしまいます。

 

また、胸のカラータイマー設置部分に3ミリ程度の穴を開けます。

 

カラータイマーをキット元来の赤青切り替えギミックを利用する形で、クリアブルー、クリアレッドで塗り分けます。さらに、ここで発光テストも行っておきます。発光を確認したら、「VAL-04B 3分岐ケーブル」で、頭部のLED2個とカラータイマーのLED1個を統合します。そして、「VAL-04A 延長ケーブル」でケーブルを伸ばして、左足の裏からケーブルが出るようにしておきます(※ウルトラマンゼロの体内をケーブルが通るように多少の加工が必要になります)。

 

次に、台座となるアクションベースの一箇所に、LEDのケーブルを通す穴を開けます。

 

ベースの裏に、「VAL-03B CR2032用電池BOX」を任意の場所に両面テープなどで止め、ウルトラマンゼロ本体から出ているケーブルを接続すれば電飾作業は、ほぼ終了です。

 

胸のカラータイマーも、青から――

 

赤へと切替可能です。

 

これも、もともとのキットが持っている回転式ギミックを応用しただけの簡単な工作です。

 

さて、いかがでしたでしょうか? ENTRY GRADEが入門者向けの簡単キットだと思っていた方にも、ほんの少しの加工でリアルフィギュア並みの再現ができる優れたキットであることがおわかりになっていただけでしょうか。

 

そうなんです、「ENTRY GRADE ウルトラマンゼロ」は、製作者の思いと努力が見事に反映されるモデラーにとっては、どこまでも入れ込んで製作できる新感覚のキットなのです。この記事を参考に、さらに細かいシワ表現など撮影用スーツをリアルに追求し、ジオラマを組み上げて自分だけの特撮ステージを作り上げてみるのも良いのではないでしょうか。

 

DATA

ENTRY GRADE ウルトラマンゼロ

  • 発売元:BANDAI SPIRITS
  • 価格:1,100円(税込)
  • 発売中

(C)円谷プロ

関連情報

 

関連記事

上に戻る