一部の塗装でクオリティアップ!大河原邦男氏デザインの新世代フレームアームズ・信玄をとことん楽しむ!その4

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製作・撮影・文●ちいたわからし/編集●電撃ホビー編集部

日本を代表するメカニックデザインの巨匠、大河原邦男氏によるフレームアームズ、信玄。電撃ホビーウェブではこの信玄を複数回に分け、簡単フィニッシュから改造作例までとことん楽しむ記事を掲載していきます。

 

第4回目の今回から塗装編です。簡単フィニッシュなので全塗装ではありませんが、塗装の順序や気を付けることなどFA信玄に限らず模型塗装作業全般に使えることをご紹介していきます。

 

記事内では一部の作業を紹介おりますが、実際の作業方法は動画でご確認ください。

 

ちなみに、今回の簡単フィニッシュ作例ですが、すでにヨドバシカメラ 新宿西口本店 ホビー・おもちゃ館2F、「夕方5時プラ〜ソーシャルディスタンス編〜」作品の展示されているショーケースにて、完成状態を展示していただいています。制作工程はこれから記事内で紹介していきますが、機会があればご覧いただけるとうれしいです。

 

さて、解説を始めていきます。塗装するにあたって、パーツは中性洗剤で洗浄し、塗りやすいように各パーツ串付けしておきます。この際に塗る色によってパーツを分けておくと塗り忘れを防ぐことができます。

 

サーフエイサーは黒サフを使いました。黒一色だと特に「このパーツ何色にする予定だっけ?」と分からなくなるので、地味な作業ですが大事な作業だと思います。右側のパーツは金色に塗装するため、メタリックを綺麗に発色させるために光沢クリアーを吹いています。

 

金を塗り終えた状態。金属色は乾燥時に粒子が整列しながら発色していくのですが、塗る表面が平滑であれば粒子も整列しやすいので下地には気を使います。

 

信玄は各所に金色が入るのでマスキングしていきます。バックパック基部の飾り部分の塗分けが面倒ではありますが、それ以外は比較的マスキングしやすい構成だと思います。

 

金色部分を塗り分けた状態。前回、塗分けしやすいように足首装甲のスジ彫りを行いましたが、スカートアーマーなどは色の境目付近のモールドが広めに設定されており、塗分けしやすいように配慮されているようです。

 

一方で、かなり塗分け難易度が高めのパーツもあります。刀は柄の塗分けが複雑なので、塗分け順をやや細かく説明していきます。

 

長刀、脇差しともにまず刀身をシルバーで塗装します。刀身も拘って塗ればキリがないですが、今回は簡単フィニッシュなのでシルバー1色にしました。

 

刀身を広めにマスキングします。塗装時にクリップなどで固定する際は、パーツを挟まずマスキングテープの余白部分を挟めば塗膜を傷つけず塗装できます。赤丸の刃が鞘にあたらないようにするための部分、鎺(ハバキ)を金色に塗ります。

 

鎺(ハバキ)をマスキングし柄(ツカ)をキットの色に合わせた朱色を塗装します。ちなみに脇差しの丸モールドは彫りが浅く、スジ彫りも難しそうだったので開孔し、最後に金属ビーズを埋め込みます。

 

朱色部分をザックリマスキングします。

 

続いて柄部分の金を塗装します。

 

最後に鍔(ツバ)の黒を塗装します。これでエアブラシでの塗分けは終了です。

 

仕上げとして、マスキングを剥がし、長刀のリベット(目貫?)の金部分は筆塗りし、黒い部分はエナメル塗料で塗り、はみ出し部分を拭き取っています。塗分けが済んだら艶消しを吹いてコートします。刀身は光らせたいのでマスキングしたままです。

 

最後に穴を空けた脇差しの柄にメタルビーズを埋め込み完成です。細かい箇所なので自信があれば筆塗りでも良いのですが、「筆塗りでムラなく綺麗に」が難しそうに思えたので、それなりに面倒ではありますがエアブラシを中心とした塗分け方法をご紹介しました。

 

また、動画内でも軽く説明していますが、今回は2021年4月発売予定の「モデリングサポートグッズ フィンガーパレット」をご提供いただいたので使用してみました。

 

次回の記事では筆塗りが中心になるので、詳細な使い勝手などはそこで説明していきたいと思います。ということで、今回はここまでとなります。キット自体は2021年1月28日(木)以降発売とのことで、もう手に取ってる方も多いと思いますので、簡単フィニッシュ作例の解説は次回で完成としたいと思います。

 

動画内では黒部分のドライブラシの方法なども説明していますので、ぜひ合わせてチェックしてくださいね。それではまた次回お会いしましょう。

(C) KOTOBUKIYA

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