鍋奉行の「玩具道」――第3回・ミニプラ パワーアニマルシリーズ(2)~シリーズ連動によって合体バリエーションを多彩にした「パワーアニマルズ」~

更新日:2022年5月2日 06:49

家の中が玩具だらけで、どこに何があるか全く分かりません。どうも、エンタメライターの鍋奉行です!

仕事柄「あの玩具の写真撮らなきゃ」みたいなこともあるのですが、〆切が迫るなか目当ての玩具が見つからないこともしばしば。やむなくオークションで高値購入した直後に見つかったりすると、過去の自分を殴りたい衝動に駆られてしばらく仕事にならないので、とりあえず暴飲暴食して12時間寝ます!

 

 
ということで、今回は『百獣戦隊ガオレンジャー』放映当時の食玩組み立てキット「ミニプラ パワーアニマルシリーズ」の第2弾、「ミニプラ パワーアニマルズ」をご紹介。共通ジョイントによってシリーズ第1弾「ミニプラ ガオキング」との強化合体が楽しめるという、DX玩具と同様のギミックが盛り込まれたアイテムですが、そのラインナップは当時としてはかなり意欲的なものでした。

※文中の金額表記は、発売当時の税抜価格です。

 

DATA

ミニプラ パワーアニマルズ

  • 種類:全5種(ガオエレファント、ガオジュラフ、ガオゴリラ、ガオポーラー、ガオベアー)
  • 価格:各200円(税別・当時)
  • 2001年4月発売

 

▲当時の商品パッケージ。裏面には「ミニプラ ガオキング」との組み合わせ例として、ガオマッスル、ガオキングソード&シールド、ガオキングスピアーも掲載されている。

 

DX玩具の新戦略がミニプラにも新たな変化を促した

ちなみに『百獣戦隊ガオレンジャー』のDX玩具シリーズは、「ロボを年に数回発売」という前年までのスタイルから、「ロボ(コアとなるパワーアニマルのセット)に加えて、連動する単体パワーアニマルを続々追加させる」路線へとシフト。この新戦略が功を奏し、DX玩具はいきなりスマッシュヒットを記録しました。本アイテムが「ミニプラ ガオキング」のわずか1カ月後に発売されたのもこの戦略を踏襲するためで、このような短期間での連続リリースは当然ミニプラシリーズの歴史の中でも初めてのことでした。

というわけで「ミニプラ パワーアニマルズ」は、DX玩具を踏襲して「新ロボ・ガオマッスルの上半身」と「ロボのパワーアップ用パーツ」を取り揃えたラインナップとなりましたが、この時点で合体時に下半身を担当するパワーアニマルは、第1弾「ミニプラ ガオキング」のガオバイソンのみ。つまり本アイテムは「全種買ってもロボは完成しない」という、異例のラインナップでもありました。現在では、武器セット的な「全種揃えてもロボにはならない」アイテムのリリースも当たり前になりましたが、当時のミニプラとしては発売自体がかなりの冒険だったのかも知れません。

食玩は基本的に季節ごとの売り切り商品なので、約1年の販売期間中はいつでも買い足しが可能なDX玩具とは違い、数カ月後に「アレが欲しい」と思っても、もうどこにも売っていないという事態が普通に起こり得ます。本アイテムが前弾のわずか1カ月後に発売されたのは、「ガオバイソンが売り切れでロボが完成しない」という事態を避けるための措置でもあったということでしょう。ちなみに、もう1つの下半身担当パワーアニマル「ガオライノス&ガオマジロ」が発売されたのは、本アイテムから半年後の10月。そういう意味でも、本アイテムは当時の食玩としては挑戦度の高い商品だったのだと思います。

 

▲パワーアニマル5体と、その付属品一覧。ガオジュラフにはガオスピアー変形用のヘッドギアが、ガオゴリラにはマッスルアンカーが付属。ガオポーラーとガオベアーに付属するミサイルは、それぞれ口に咥えさせることが可能。ガオマッスルへの合体用ジョイントは、DX玩具とは異なり別パーツとなっている。

 

お手軽価格でDX玩具とほぼ同様のプレイバリューを実現

各パワーアニマルは、脚部の内側などは大胆に肉抜きされているものの、全体的な形状は良好。成形色は基本的に劇中の基本カラーに準じています(一部シールにて再現)が、なぜか劇中で黒いガオベアーは(ガオエレファントと同様の)ライトブルーに、白いガオポーラーは(ガオジュラフと同様の)ライトイエローに変更されています。

各パワーアニマルのサイズ感は価格からすると大きめな印象で、現在発売中の「SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT] ガオレンジャーシリーズ」のものとほぼ同等。変形ギミックなどはDX玩具に準じていて、ガオエレファントの鼻先パーツの差し替え、ガオベアー・ガオポーラーのミサイル発射ギミックなど一部は変更・簡略化されてはいるものの、それぞれDX玩具とほぼ同様のギミックや変形・合体が可能となっています。

▲ガオゴリラとガオマッスルの頭部パーツは一体化しており、上下差し替えにて各形態を再現。そのため、首は無可動となっている。

 

▲ガオマッスルに百獣合体させるには、本アイテムの他に「ミニプラ ガオキング」のガオイーグルとガオバイソンも必要となる。

▲ガオエレファントは2分割して「ミニプラ ガオキング」と百獣合体させることで、ガオキングソード&シールドが完成。

▲ガオキングの右腕をガオジュラフと換装すれば、ガオキングスピアーに。当然ながら、これ以外にも様々な合体バリエーションが再現可能となっている。

 

シリーズ連動で楽しめる多彩な合体形態が最大の魅力

「ミニプラ ガオキング」との連動による各合体形態に関しても、ご紹介して行きましょう。ちなみに当時は先のラインナップが見えないこともあって、(DX玩具と同様に)今後の「ミニプラ パワーアニマルシリーズ」とも完全連動する仕様に、非常にワクワクしたのを覚えています。

2号ロボ・ガオマッスルは、可動箇所こそ肩の軸回転のみですが、上半身の圧倒的なボリュームでマッシブなイメージを上手く再現。付属の専用武器・マッスルアンカーはサイズがちょっと小さめですが、胸部内にしっかり収納できるところは高ポイントでしょう。

ガオエレファントが変形・合体するガオキングソード&シールドは、爪で引っかけるだけのシンプルなジョイント方法で保持できるところも実に秀逸。左右非対称のシルエットが印象的なガオキングスピアーは、DX玩具と同様に伸縮ギミックも搭載されています。

ということで、今回はシリーズ第2弾「ミニプラ パワーアニマルズ」をご紹介しました! 各アイテムのボリューム感と、「ミニプラ ガオキング」や今後のシリーズとの連動によるプレイバリューを考えると、当時としても1個200円、全種買っても1000円という値段は破格だったと思います。

しかし、まさか次弾でその価格設定自体が変わってしまうとは、この当時の僕は知る由もなかったのです……!

【第4回に続く】 ※2022年2月5日(土)昼12時配信予定

 

ライター●鍋奉行

食玩や玩具を買い始めることで、人の心を取り戻したフリーライター。アニメ・特撮・フィギュアなどの記事を中心に、各方面で活動中。ロボ系玩具や可動フィギュアが好物で、食玩では特にミニプラシリーズに思い入れが強い。

 

(C)2001 テレビ朝日・東映
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