ガンダムビルドファイターズD-R＜2016年4月号その4＞ガンプラ作例にトライ：RG ザクアメイジング（改造に簡単フィニッシュ!?―塗装編）

公開日：2016年3月18日 09:00

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作例製作・文●射水宏／編集●電撃ホビー編集部

月刊ガンダムエース（毎月26日発売）連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。

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本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』では、A-Rの登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ千葉智宏先生に解説していただきつつ、作例も製作！

今月は、＜その1＞にてクロスボーン・ガンダムX2ジュリアが解説されていますので、ぜひご覧ください！

そして、先月解説された「ザクアメイジング」の作例をプロモデラー射水宏が製作！　今回は、「RG 1/144 MS-06S シャア専用ザク」と「HGBF 1/144 ザクアメイジング」を組み合わせた作例の製作過程を追う4回目「塗装編」となります。

改造作例でも簡単フィニッシュを駆使できる！そのワザを紹介

作例記事：HG＋RG　1/144 ザクアメイジング（塗装編）

今回の塗装は、部分的ではありますがプラスチックの成形色を生かした“簡単フィニッシュ”的な感じで塗ってみました。ピンク・えんじ色・胸や脚のブラック部分・フレームをこの塗り方で、武装等のグレー部分は通常どおりサーフェイサーからの塗装となっています（グレー部は合わせ目処理等で結構パテを使った関係で、全部塗ってしまった方が早かったので）。

▲太モモの塗装前（左）と、塗装後（右）。太モモの前面は下地を塗らないで、成形色を活かしています。太モモの後ろ側はパテを盛っているので、成形色と同じ色を塗っています。

近年見られるようになった“装甲部の細かい色の切り替え”は賛否両論あるようですが、情報量の付加としてはおもしろく、僕は結構お気に入り。ただ一旦サーフェイサーで塗りつぶしてからまた塗り分けるのも結構手間のかかるもので、今回は製作期間の都合もあって「単色で塗り潰そう」と思ったのですがなんとも惜しく、かつ移植してきたザクアメイジングのえんじ色のパーツの成形色が全くRGと同じ色だったので、「簡単フィニッシュなら時間がなくても上手く活かせるかも！」と思いたち実行してみました。

▲実は成形色を活かした簡単フィニッシュも取り入れて塗装されていますが、ハイライトを入れたほか、パテなどで加工した部分には成形色と同じ色を塗り、その後ウォッシングなどでなじませることで、分からなくなっています。

▲実は成形色を活かした簡単フィニッシュも取り入れて塗装されていますが、ハイライトを入れたほか、パテなどで加工した部分には成形色と同じ色を塗り、その後ウォッシングなどを行うことで、極めて馴染んだ仕上がりになっています。

前腕と太モモはパテによる形状修正を行っていたのでここだけは全塗装が必要になりますが、部位も少ないし成形色とそっくりな色を調色して塗れば問題ないし、そもそも色の違いが若干生じてもコンセプト上その方がありがたいかも、といった感じ（この時は気づいていなかったのですが、ザクアメイジングの配色だとスカートアーマーをえんじ色→ピンクに、ヒジブロックを黒→えんじ色に塗る必要があったので、そこは各々成型色にそっくりな色を作って塗装しました）。

実際の手順としてはペーパーでパーツの表面処理を行ったあと、成形色よりも明度を上げて調色した色（成型色＋白）をハイライトとして面の中心部にダイレクトに吹く、といった感じ。

この際、色の切り替えのある部分もピンクはピンク、えんじ色はえんじ色で同じハイライトを塗ることで、色の差異も良い感じで馴染んでくれます。

▲頭部を上から。成形色の上にハイライトが入っています。

▲フロントアーマーの塗装。

さらに最後にブラウン系のエナメル塗料で全体をウォッシングしてさらになじませてやりました。これまでなんだかんだこういう仕上げは行ったことがなかったのですが、実際お手軽かつ効果も高いですね。今後の作例でも多用してしまうかも……。それではまた。

＜Coloring Data＞

ピンク…1番・ホワイト：50％＋68番・モンザレッド：30％＋58番・黄橙色：15％＋37番・RLM75グレーバイオレット：5％
エンジ色…100番・マルーン：70％＋1番・ホワイト：25％＋80番・コバルトブルー：5％
ブラック…2番・ブラック：90％＋1番・ホワイト10％
グレー…71番・ミッドナイトブルー：80％＋1番・ホワイト：20％
ハイライト…各色、上記のカラーのホワイトの割合を多くして明度を上げたものでハイライト

これにて「ガンダムビルドファイターズD-R」＜2016年4月号＞は終了です。

次回2016年5月号は、3月末にお届け予定！　お楽しみに！