発売直前「ガガンガン スコープドッグ」が待ちきれないので、1/35スケールで立体化してみました!

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モデラー●柳生圭太(ランペイジ)/編集●電撃ホビー編集部

「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」が、いよいよ3月26日に発売となります。

 

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▲「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」。3月26日発売、価格:5,800円(税抜)。発売元:タカラトミー。

 

新たに登場したスコープドッグの新バリエーション、ということで「ガガンガン」ファンはもちろん『装甲騎兵ボトムズ』ファンからも熱い注目を集めるアイテムとなっています。電撃ホビーウェブではそんな「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」の発売が楽しみ過ぎて待ちきれなかったので、本アイテム用に描き下ろされた大河原邦男氏の設定画を、1/35スケールで立体化しました!

 

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製作・文:柳生圭太(ランペイジ)

 

以前から「タカラトミーのガガンガンが面白い!」 と、発表当初から色んなところで話していたら商品レビューのお話を頂き、この電撃ホビーウェブで紹介とウェザリングのハウトゥ記事を担当しました。

(関連記事はこちら⇒【集中連載】「超速銃撃ロボットホビー ガガンガン」担当者に直撃取材! <動画付き>

 

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▲今回のガガンガン用に描き下ろされた大河原邦男氏によるデザイン画稿。

 

その関係でタカラトミーさんから事前にスコープドッグのガガンガン発売決定とそのデザインの画稿を見せていただき、その場で大盛り上がり。ガガンガン用に描き下ろされた大河原邦男先生の画稿版スコープドッグの製作が決まったワケです。

 

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▲上の設定画を基に、製品化された「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」。こちらもしっかりカッコイイのですが、『ボトムズ』ファンとしてはやはり画稿をそのまま立体化したものも見てみたい! わけです。

 

改造のベースとなるキットですが、先日ウェーブより『ザ・ラストレッドショルダー』版のスコープドッグ ターボカスタムの1/35プラスチックモデルが発売されたこともあり、それを使用。そこに、ガガンガン特有のパーツをスクラッチして追加、大河原先生の画稿版のスコープドッグを再現しています。

 

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▲塗装前の状態。

 

とはいえ、キットは元々ターボカスタムなので、ヒザから下のラインがガガンガン版デザインと大きく異なります。その辺も上手くいく方法があり(後述します)ましたので、製作スタートとなりました。

改造ポイントを解説するまえに、まずはウェーブのキットを、通常のスコープドッグにする作業&ディテールアップです。

 

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バイザー横のアンテナを金属パーツの組み合わせに変更。メインレンズにウェーブ「Hアイズクリアーグリーン 4mm」をハメ込み、一番小さいレンズは付属のメタルシールを1.2ミリのポンチで切り取って使用しています。
また、首の取り付けを1ミリ後方に移動します。強度に不安があるので、ハッチ裏面のディテールパーツを貼って厚みを稼いだ状態でレジンに置き換えていきます。また、肩軸とポリキャップを1ミリ切り取って、脇を締めると立ち姿がさらに格好良くなりますよ。肩アーマーはキットのままだと片方がフックではなくスモークディスチャージャーになっているので、ニコイチで両方を通常のフックバージョンにしています。

 

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また、上腕の形状は『ペールゼン・ファイルズ』版のスコープドッグのものなので、ここもこだわって改造。上腕パーツにプラ板を貼ってヒジ関節へのテーパーをなくします。さらに、「ザ・ラストレッドショルダー」版にはない、ヒジ関節の出っ張りを作ります。ヒジのポリキャップはそのままです。前腕側面パーツは削って薄くしています。一個工作すれば、それを4個複製して数を揃えることができますよ。腰サイドアーマーは上下左右に分割して一回り小さく。

 

で、最大の問題のヒザ下ですが、弊社(ランペイジ)で販売しているレジン製の改造キット「野望のルーツ・サンサ戦リーマン機改造パーツ」のパーツを使用しています。本来、『野望のルーツ』に登場するリーマンのスコープドッグは、腰のマガジンとヒザアーマーがノーマルのスコープドッグと異なるのですが、このキットにはボーナスパーツでガレージキットに入っているので、ウェーブの「ターボカスタム」をリーマン機ではない通常のスコープドッグに改造するのにも使えるのです。

 

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▲「野望のルーツ・サンサ戦リーマン機改造パーツ」。3月末発売予定、価格:5,000円(税抜)。発売元:ランペイジ。※ウェーブ「 スコープドッグ・ターボカスタム ザ・ラストレッドショルダー 4体セット」は別売りです。

 

ということで、通常のスコープドッグに戻ったところで、改めてガガンガン版への改造を進めていきます。ガガンガン版スコープドッグと、通常のスコープドッグの違いは、武装、足首、ミッションパックの3箇所です。

 

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足首・ライフルはデジタル設計の3Dプリンター出力です。ミッションパックはデジタル設計した後、MODELAで削り出しています。ただMODELAは上下方向からドリルで削り出して行く機械なので、側面にあるモールドは彫れません。なので後からプラ板でモールドを削りだして貼っています。

 

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……というわけで、完成です。

塗装は全体を黒く塗った後、アクリルガッシュで作った緑を塗り、その上からエナメル塗料塗って適度にアクリルガッシュを剥がしています。この辺りの詳しい技法は、後日アップ予定の、「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」の商品レビューで紹介したいと思います。

 

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上で施したディテールアップや改造が、完成状態でどうなっているのか確認していただければと思います。

 

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こうして1/35スケールで見てみると、大型のレーザーガンっぽい武器やミッションパックなど、ガガンガンの特徴を活かしつつ、『装甲騎兵ボトムズ』の世界にいても違和感のない雰囲気にまとめ上げられているのがわかりますね。

 

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▲こうして立体として再現すると、玩具としての「ガガンガン」に必要なディテールを取り込みつつも、完全にスコープドッグらしいデザインラインが確立されているのがわかります。

 

ちなみに今回の作例では、ちゃんと降着姿勢時も取れるようにしています!

 

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ワンダーフェスティバル2016[冬]会場からお届けした番組「ガガンガン×ボトムズ 衝撃コラボの秘密に迫る!!」では、この機体に○○ドッグって名前を付けましょう! と盛り上がったので、名称決定楽しみにしております。個人的にはマッハドッグとかスピードドッグとかストレートなネーミングがいいな!

 

 

また本作例のガガンガン部分のパーツは弊社のガレージキットとしての商品化も検討中です。こちらも商品がリリースされましたら、よろしくお願い致します。

 

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▲番組中にも登場した「ガガンガン」試作品、作例、製品版の揃い踏み。頭部の大きさを比較すると、製品版がほぼ1/35スケールの大きさにまとめられているのがわかります。製品版ではギミックや電池を内蔵する都合上、武器や脚部を大型化するアレンジが加わっているんですね。

 


……というわけで、『装甲騎兵ボトムズ』ファンも見逃せない! 話題のアイテム「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」は3月26日発売予定です!

今後も電撃ホビーウェブでは、「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」に使用できる塗装テクニックの紹介などをお届けしていく予定ですので、お楽しみに!

 

「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル」

  • ノンスケールトイ(別途、単4電池5本が必要です)
  • 3月26日発売
  • 価格:5,800円(税抜)
  • 発売元:タカラトミー

※同日に「ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル メルキアカラー」も発売となります(5,800円/税抜)。

 

関連情報

ガガンガン公式サイト

ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル公式サイト

 

(C)サンライズ

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