神出鬼没連載!?ホロライブプロダクションメンバーが自分の好きなものについてひたすら語るだけのコラム!~第4回・尾丸ポルカ「アイカツ!シリーズ」編~

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ふたりでひとりのキャラを作りあげるのも“アイカツ!”

ライブパートのお話の続きになるんですが、これはシリーズの中でも『アイカツ!』と『アイカツスターズ!』の特徴のひとつで、アフレコを担当する声優さんとは別に、分業のようなかたちで、各キャラクターが歌う部分を担当する“歌唱担当”の方々がいらっしゃるんですよ。この歌唱担当をディアステージさんという事務所に所属しているアイドルの方々がやってるんですが、この方たちが声優さんの声に似せて歌うんですね。

ライブで歌って踊るのも声優さんではなくこの歌唱担当の方々なので、ポルカも正直なところ、最初は「声優さんが歌って踊るべきなんじゃないか」と思ってたんですよ。絶対にそのほうがシナジーがあるし、リンクするものがいっぱいあるじゃん……と。ただですね、今は『アイカツ!』『アイカツスターズ!』に限っては別々なのが本当によかったと思ってるんです。なんというか、声優さんと歌唱担当さんが、お互いに成長していくんですよ!

これは以前トーク会でお聞きしたことなんですが、たとえば完成したアニメを見て、歌唱担当さんは「声優さんがこういう演技をしてるということは、私はこうやって歌おう」と考えるし、声優さんは「歌唱担当さんが歌をこうやって聴いてるということは、私の演技はこうだ」と考える。つまりはふたりでひとりのキャラをつくりあげてるわけなんですが、そうやってお互いにお互いを見て、高めあっていくことで、不自然さを感じさせないキャラを実現してるんですよ。これは本当にすごいことだと思います!

しかも、声優さんはアフレコに、歌唱担当さんは歌や踊りと専念できるから、両方やるよりもパフォーマンスがグッと締まってる気がするんですよ。びっくりするのが、歌唱担当さんはライブでアニメと同じダンスをしてくるんですよ。確かに普通に考えたらそうなのかもしれないけど、「アイカツ!シリーズ」のダンスってけっこう激しめなんですよね。しかもアニメでは毎週ダンスが披露されるので、新しいダンスがどんどん入ってくる。それを年に何回もあるライブで見事に踊られるんです。「えええ……すごすぎない……?」ってなりますよね!

 

「アイカツ!シリーズ」ライブはいいぞ!

ライブのお話でいうと、ポルカは「アイカツ!シリーズ」のライブに関しては、本当に一番最初から追ってます。ちょうどポルカが『アイカツ!』にハマりだしたころにライブがはじまったんですが、最初のころは規模も小さくて、衣装も汎用性のあるものだったし、お客さんも、歌唱担当の方々の以前からのファンも多かったのか、コールがうるさくてうるさくて(笑)。今でこそポルカも「ええええええい!」っていうくらいには熱狂的になっちゃいましたけど、当時は野太いコールに「ついていけねえ……」ってなってました(笑)。

また、当時は曲がフル尺で歌われることってまずなかったんですよね。アニメ用のショートバージョンに沿った形で、だいたい「Aメロ、Bメロ、サビでジャーン! 終わり!」みたいな感じで。なので、たまにライブで曲の2番が流れはじめると「わーっ!」っていう謎の歓声が沸くという。これは『アイカツ!』好きなら“あるある”だと思います。ユリカ様(※藤堂ユリカ)というキャラクターの人気曲「硝子ドール」の2番がはじめてライブで来たときには、会場が揺れたという逸話も残ってます(笑)。

それからライブの規模も次第に大きくなって、「アイカツ!シリーズ」自体のキャラクターも増えていって……。しばらくして、歌唱担当さん自体の人数も増えていったんですよ。ただ、キャラクターはもっと多いから、歌唱担当さんの中にはシリーズを跨いでひとりで5役とかやってる方もいましたね。そのころになると特注で実際につくられた一番レア度の高いドレスをステージ衣装として着る場面も増えていったんですが、すごく再現度が高くて綺麗で、その姿で一曲フルを歌ってくれるのには感動しましたね。

さらにですね、ライブの魅力でいうと、歌唱担当さんたちのパフォーマンスがすごいんですよ! 細いヒールのめちゃめちゃ高いやつで踊ったりするんですけど、アニメと見比べてもおんなじ動きでなにも変わらないんですよね。しかも、激しい踊りなのに歌もうまい。私の中では世界一ですよ。もっと評価されてほしいといつも思ってます。

ここ数年はコロナでライブがなくなってしまってたんですが、ようやく最近復活してくれて、やっと息を吸える、なんとか人生が続きましたという心持ちでいます。コロナでライブが中止になり、チケットが返金されたときの絶望といったらもう……あのときは本気で引きこもろうかと思いましたが、「よかったー! 生きながらえたー!」という気持ちでいっぱいですね。

 

実は『アイカツ!』からディアステージにハマった

ちなみにポルカは、歌唱担当をしてるディアステージさんが好きなことを、配信などで公言してるんですが、実はディアステージさんにハマったのは『アイカツ!』からなんです。『アイカツ!』を知ったときに秋葉原にあるライブ&バー、秋葉原ディアステージにいけば歌唱担当の方がいると聞いて、「会えるんだったら今すぐ会いにいくよぉっ!」と飛んでいったんです(笑)。その当時はみなさんも今ほど多忙というわけではなかったので、『アイカツ!』の歌唱担当さんが普通にいて、飲み物を作ってくれたりするような時代だったんですよね。「え、『アイカツ!』から来てくれたんだ?うれしい~!」なんて言ってくれたりして。

そんな感じで最初は歌唱担当さん目当てだったんですが、秋葉原ディアステージって、1階で何時間かごとにライブをやるんですよ。それがまたすごくって。「いやぁ、いいところもあるもんだなぁ」なんて思ってたらハマっちゃって、そこからさらに推しのアイドルちゃんを見つけちゃって、いつの間にか通うようになっちゃったというのがディアステージさんにハマったいきさつです。『アイカツ!』をきっかけにして、3次元のアイカツ!をはじめちゃったというね(笑)。

 

「アイカツ!シリーズ」はバイブル

いろいろな方向から「アイカツ!シリーズ」のお話をしてきましたが、ポルカにとっての魅力をまとめると、“「アイカツ!シリーズ」はいつ見てもポルカが求めてる答えを教えてくれる”というところなのかなと思います。

たとえばポルカは、中高とグループ感のないところに通ってたこともあって、「女の子グループ」というものをぜんぜん知らないできたんです。それでホロライブという女の子グループに入っても、どう振る舞っていいかわからないというか、ちょっとそわそわするような感じがしてたんですね。そんなときに『アイカツ!』を見て「女の子グループってこんな感じ」ということや「女の子グループの魅力」を学んだというか。そのほかにも「業界に入ったらおはようございますっていうんだよ」とか「差し入れがあったらちゃんとスタッフさんに感謝するんだよ」とか、気をつけなきゃいけない当たり前のことをいちごちゃんから学びました。そういうふうに、なにか困ったことやわからないことがあったり、煮詰まったりしても、「アイカツ!シリーズ」を見ればどこかに求める答えが必ずのってるんですよ。ポルカにとって本当に、「アイカツ!シリーズ」は人生のバイブルですね。

それ以外でも、ホロライブでアイドル活動をしてて、「アイカツ!シリーズ」から受けた影響はめちゃくちゃありますね。特にライブでパフォーマンスされてる歌唱担当の方々は、ダンスがすごくお上手なので、そこの影響はすごく受けてます。あとは歌い方もですね。ポルカのオリジナル曲の中で「屋根裏のエピローグ」という曲があるんですが、この曲は『アイカツ!』の2代目主人公である大空あかりちゃんのような抱擁感で歌いたいなと思ってて、あかりちゃんの笑顔を浮かべながら、自分の中にあかりちゃんの歌唱担当である遠藤瑠香さんを召喚させてニッコニコで歌ってます!

 

夏には念願のコラボも実現!

そんなポルカですが、今年の夏にはなんと「アイカツ!シリーズ」とのコラボが実現して、『劇場版 アイカツプラネット!』主演の伊達花彩さんと一緒に動画を配信させていただきました! もう、ホントにびっくりしちゃって(笑)。今まで大きな声で「これが好き!」といっていいのかわからない部分もあって、ヒソヒソと自分の配信などで「アイカツ!好きなんだよ……」と話してたんですが、見つけていただいて、お声をかけていただけたんですよね。本当にありがたいことです。

収録に関しては、夢見心地というか、ふわふわしたまま「え!? 一緒に撮ってもいいんですか~?」「わーわー、サインください! ありがとうございます~!」「やった!やった! これ大事にするんだ!」という感じで終わってしまって、実のところほぼほぼ覚えてないんですよ……おなじアイドルなのに! なんというか、境界がおかしくなるときっていうのは本当によくないですね(笑)。

▲尾丸さんと『劇場版 アイカツプラネット!』のコラボビジュアル。

ポルカは本当にただのオタクなので、こんなに好き好きいってアピールしてきましたけど、実は認知されたくない派なんですよ。見つけていただいたときも「認知されちゃったか~、しょうがないな~(チラッ)」みたいな感じのテンションできてたというか(笑)。とはいえコラボはやっぱりすごくうれしくて、「そっかそっか、やっぱり私も結局のところは認知されたいんだな」と思いましたね。

ちなみにコラボのあとも、「アイカツ!シリーズ」の同時視聴をしてると、ツイートに関係者各位が「見てますよ!」という感じでいいねをくださるんですよ。そのうちに監督さんや作画の方、演者さんまでみんなでいいねをしてくださって、うれしい反面、「なんかだんだんこれ、ちょっと怖くなってきたぞ……」となりました(笑)。いま大手を振って「これ好き! このキャラかわいい!」とかいったらどうなっちゃうんだろう……と(笑)。

 

新作映画が公開間近。心の準備ができてない!

そんな「アイカツ!シリーズ」ですが、2023年1月20日(金)には待望の新作映画が公開されるんです。ポルカとしては、キービジュアルを見ただけでまずひと泣きですよ。「あのとき(初代『アイカツ!』)の方々の名前がクレジットにバーンと出てて、監督さんとか演者さんとか、全員知ってる! メイン作画の方も知ってる! 知ってる!」って。さらにティザーPVでもうふた泣き、3泣きくらい(笑)。どこか歴代の『アイカツ!』OPに似てるメロディーラインのOP曲とか、もはや感動する要素しかなくて、映画を観たら泣かされるということは確約されてるんですよ。これはもう、少しでもアイカツ!の遺伝子を持ってたら絶対にわかることなんです!

公開されてる本予告ではそこまで細かいお話が出てるわけではないんですけど、「たぶんこれがこうしてこうなるんだろうな」という流れはなんとなくわかるんです。でも、「じゃあ、そこにたどり着くまでのライブはどうなるんだろう」とか、「いちごちゃんが大人になった面ってすごくうれしいけど、ずっと追いかけてたところからすると、ちょっと寂しいな」とか。「いつのまにかいちごちゃんのほうが、精神面で自分よりも大人になっちゃったなあ」とか……いろいろな気持ちがぐるぐるしてますね。これからもアイカツ!は続いていくというけども、そもそもにして卒業ライブというテーマが「あああああ!」っていう感じで声にならないし! いったい新しい曲はなんなんだろうとか、それが新しいモデルで歌われちゃったらどうしようとか、「ええ! ポルカはどうすればいい!? 毎日観にいけばいいの!?」という感じで、もう、期待が膨らみすぎちゃってとてつもないですね。私はこの映画で何回泣けばいいのだろう。スクリーンで観て、位置を変えて観て、しばらくしてブルーレイが出たらまた何度も観るやつですね、これは。……いや、マジちょっと待ってもう! 2023年っていうか公開まであとちょっとじゃん! いやだー、まだ心の準備ができてない! 10年経ったオタクなのに心の準備ができてない!!(笑)

というわけでポルカが言っていいことなのかわかりませんが、2023年1月20日(金)ロードショー、よろしくお願いします!(笑)

▲『アイカツ!10th STORY ~未来へのSTARWAY~』は2023年1月20日(金)より全国劇場で公開予定です!

 

▲最新の映画より、CGの凄さがわかる箇所の1つとして、コスモスの2人が「星空のフロア」を歌うシーン。「『フォトカツ』こと『アイカツ!フォトonSTAGE!』では1番この曲が好きなのもあって印象的です!」(尾丸ポルカ)。

 

いつかは「アイカツ!シリーズ」の宣伝大使に

やっぱりですね、ポルカにとって「アイカツ!シリーズ」はバイブルであると同時に、クラナドじゃないけど人生なんですよ。なりたいものもここにあるし、超えたいものもここにある。立ち止まったときに振り返るものがアイカツ!っていったら、それはもう人生じゃないですか(笑)。これは演者さんがおっしゃってたんですけど、「アイカツ!シリーズ」のキャラクターは全員、私たちと同じ世界の違う平行線で、いまでもアイドル活動、アイカツ!を続けてるんですよ。もちろんポルカも今アイカツ!をしてるというところで、いつかどこかでその世界線と交わって、いちごちゃん、いちご先輩と会えるような、そんな気がしてます。こんな気持ちにさせてくれるのは、やっぱり「アイカツ!シリーズ」だからなんですよね。ポルカはすでにいちごちゃんたちと同じところで、同じ方向を向いてアイドル活動を頑張ってるので、「一緒にアイカツ!頑張ろう!」という感じですね!

今後もし「アイカツ!シリーズ」と関わることができるなら、ポルカは宣伝大使みたいなポジションになれたらいいなと思ってます。たとえば一緒に歌うとか、同じステージに立つとか、そんなのは絶対におこがましいです……誘われたらうれしいですけど(笑)。「アイカツ!シリーズ」さん側がよければ、PRとか宣伝とか、なにかと都合がいいようにバシバシ使ってください!

 

 

 

尾丸ポルカ PROFILE

おまる・ぽるか。1月30日生まれ、ホロライブ5期生。高い歌唱力とキレのいいトークに定評があるフェネックVTuber。文中で登場した「屋根裏のエピローグ」をはじめ、「HOLOGRAM CIRCUS」「サイキョウチックポルカ」などのオリジナル曲が、自身のYouTubeチャンネルで公開中&各種音楽サービス配信版でリリース中。

 

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