着陸脚をスクラッチ!〈ドメラーズIII世〉を艦艇精密機械画集のディテールで作る~その3~

製作・文●SOY-YA!!/編集●電撃ホビー編集部

これまでファンが見たかった・知りたかったディテールが詰め込まれた一冊「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇精密機械画集」。

の資料に基いて「ゼルグート級一等航宙戦闘艦 〈ドメラーズIII世〉」を細部までディテールアップ&着陸脚をスクラッチで追加した仕様で製作する今回の作例!

 

第3回では電飾加工にスポットを当てた内容でお届けします。

 

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ガレージキットの原型ばかり作ってきた私はこれまで電飾模型の経験がありませんでしたが、やはり時代の趨勢ということで今回初めてLEDを使用した電飾模型に挑戦しました。

 

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幸いなことに劇中で確認できる〈ドメラーズIII世〉の発光箇所はシンプルな点灯のみで数も少なく、点滅やチカチカした明滅もなしでLEDや光ファイバーの取付のみに集中できます。

 

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戦闘状態・非戦闘状態の点灯パターンの違いなども再現しました。

 

 

作例記事第3回 電飾

 

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まずは偉大なる電飾模型の先輩達の模型誌作例やブログを読みあさり、電飾経験の豊富な先輩モデラーに直接意見を仰ぎながら回路図を作ります。基本的には9V電池1個の電源からCRD(定電流ダイオード)+LED(発光ダイオード)1~2個の組合わせを並列に繋ぐパターンです。
目標はガミラス目玉の戦闘時、通常時点灯。航行灯点灯。メインノズル点灯。それぞれにスイッチを付けて独立して光るようにします。そして艦橋部の独立戦闘指揮艦は、瞬間物質移送機有る無し2つのバージョンの差し替え可能で、それぞれ航行灯、艦橋窓が発光するようにします。

 

そしてやってまいりました。電飾モデラーの聖地(?)、秋葉原。お目当ての店を見つけ、買い物リストを持って早速中へ。
ところが店内に入った途端、在庫を入れた大量の引き出しのあまりの迫力に圧倒されてしまい、手にした買い物かごを元に戻してお店から出てきてしまいました(泣)。しかし、めげてはいられません。ここで買い物をしなかったら、あとは秋葉原の路頭に迷うだけです。気を取り直して再び中に入り、膨大な在庫の入ったの引き出しと格闘すること1時間半。一部パーツを店員さんに探してもらいながら、どうにか目的の物全てを買うことができました。

 

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LEDはどうやったら発光するのかというレベルから実験開始です。そしてスイッチをどう接続すればいいかブレッドボードという便利なアイテムを使って行います。これがあればハンダ付けする前に配線の検討ができます。

 

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そして、中学の技術の授業以来やったことのないハンダ付けに挑戦です。初めてでここまでできました。何とかなりそうです。

 

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独立戦闘指揮艦から電飾を始めました。
航行灯に使う光ファイバーは先端部分に発光させたい色のクリアカラーを塗れば良いようですが、その色そのもののLEDを使った方がきれいに光るというのをネットで拝見したので、それぞれ航行灯用の赤、黄、緑のLEDから光ファイバーを延ばしています。
ここでの最初の教訓はパーツ本体上でいきなり電飾作業をせず、配線等のハンダ付けを完了してから模型本体に取り付けること。そうでないとハンダごての熱でパーツを溶かす恐れがあります。案の定、気付かずに本体のエッジ部分を溶かしてしまい、1機分ダメにしました。
独立戦闘指揮艦の電源は〈ドメラーズIII世〉本体から供給するため、IC連結ソケットという端子で接続・供給します。
また、本体との合体にはキットのピンは使用せず、ネオジムで磁石を使用して合体させます。

 

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後部メインノズルの発光です。8個のノズル奥それぞれにピンク色のLEDを仕込みますが、ノズルのパーツに穴を開けただけではLEDが丸見えになってしまうので、開口箇所に0.5ミリのプラ板を貼ってLEDが見えないようにしました。

 

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ガミラス目の電飾です。ここが一番難しかったポイントです。劇中同様の発光がなかなか再現できず、もう塗装で済まそうと思うくらい何度もやり直しました。こればかりはブレッドボードでテストができず、実際にLEDを組み込んでみないとどのような光り方をするかわかりません。最終的なものもあまり満足のいく出来映えではないので、今後ガミラス艦艇に電飾するときの課題になりました。
ガミラス目の先端のLEDはオレンジ。後方の6つのLEDは中心から外に向かって緑、黄、白で。オレンジと黄で戦闘時の発光。緑と白の発光で通常航行時としています。ゼルグート級一等航宙戦闘艦は通常航行時のガミラス目の色は本来黄色のようですが、戦闘時と区別がつかないので、あえて他のガミラス艦艇と同じ緑にしました。
LED設置後、アルミホイルを貼ったプラ板でフタをします。

 

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本体各所の航行灯を光ファイバーを使って発光させています。光源となるLEDを基盤に取り付け脚B収納部の上にホットボンドで固定しており、各色のLEDに熱収縮チューブを被せ、先端から光ファイバーを差し込んでいます。
画面上から赤いLED、2番目3番目が緑のLED、4番目が黄のLEDです。
光ファイバーの先端は塗装終了まで船体外に余分に延ばしておき、きれいに光るようにハンダごてで先端を熱してレンズ状にしてから、瞬間接着剤をファイバーに少量塗って船体内部に押し戻し先端を固定しました。

 

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電源となる9V電池は左右のメインノズル中間にあるスリット状パーツ(?)を引き出し式にして電池ボックスとしています。

 

ところがここで今回最大のハプニング。発光が極端に弱いLEDがあります。なんで?
配線やCRDの取付を間違えたりしたところがないか、もう一度配線をやり直したりしましたが、やっぱりダメ。
急遽ACアダプターを使って、SOY-YA!!特製2連デスラー台座から電源を取れるように追加工作しました。
最終的にLEDが満足に光らないのは9V電池の電力不足が原因で、新品に替えたら、ちゃんとまんべんなく光ってくれました(泣)。とはいえ、電池、ACアダプターどちらからも電源がとれるようになったのはケガの功名でしょうか。

 

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各発光箇所のスイッチです。着陸脚同様に1.2ミリの金属棒を船体外側のディテールに擬装した丸穴から刺し込んでスイッチを入れます。
画像左下からメインノズル、ガミラス目戦闘時、ガミラス目通常航行時。画像上部のスイッチが航行灯のスイッチです。

 

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電飾全体像です。ここまでするのにホントに難儀しましたが、初めてにしてはうまくまとめられたのではと自己満足しています。

今回電飾工作を体験して思ったことは、電飾に夢中になって肝心の模型工作がおろそかになることです。まさに本末転倒。
このドメラーズでは、全ての各電飾作業で最低3回は工作をやり直しています。間違った知識や配線ミス、あるいは試行錯誤で1発で全てうまくいった電飾箇所はひとつもありません。そうこうしているうちに、ディテールとか全くそっちのけになってしまいします。気をつけたいです。楽しかったですけどね。おかげで次から作るプラモデルは何でも電飾しないと気が済まなくなりました(笑)。

 

 

最終回となる第4回では、塗装解説&完成写真をお届けします。

さらに劇中をイメージしたジオラマベースも現在追加で製作中……!

公開は5月中を予定。お楽しみに。

 

 

<DATA>

ゼルグート級一等航宙戦闘艦ドメラーズIII世

■1/1000スケールプラスチックキット

■全長:約730ミリ

■価格:12,000円(税抜)

■発売中

■発売元:バンダイホビー事業部

 

<関連情報>

 

(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会 (c)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会

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