着陸脚をスクラッチ!〈ドメラーズIII世〉を艦艇精密機械画集のディテールで作る~その4~

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これまでファンが見たかった・知りたかったディテールが詰め込まれた一冊「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇精密機械画集」。

の資料に基いて「ゼルグート級一等航宙戦闘艦 〈ドメラーズIII世〉」を細部までディテールアップ&着陸脚をスクラッチで追加した仕様で製作する今回の作例!

 

最終回となる第4回では完成写真をご覧いただきながら、各所の塗装解説をお届けします。

ぜひ第1回~第3回の各記事と見比べながら、その仕上がりを堪能してください。

さらに、編集部もサプライズのジオラマベースもご紹介!

 

 

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作例記事第4回 塗装

 

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▲「艦艇精密機械画集」から吸い上げ、追加した、緻密なディテールの数々。

 

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塗装は全てGXカラーで組み立て説明図の指示の割合に従って調色しています。
グレーサフで表面の細かいキズ等を修正した後、今回初めてガイアノーツの黒サーフェイサーを使って全体を黒く塗装し、下地が少し残るように本体カラーで塗装し、使い込んだ感じが出るようにしました。今まで作ってきた模型は基本色を全体に塗ってから、暗い基本色、明るい基本色を塗り重ねていたのですが、いい感じに仕上がりました。

 

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▲内部が見えるよう加工し、ディテールアップしたインテークのフィン。

 

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▲窓枠を追加し、目玉のシルエットも整えました。

 

ガミラス目は細かい目のペーパーをかけた後、薄くホワイトで塗装しています。劇中では着陸時に目のライトが消えるとグレーになるので、実際にグレーを薄く塗ったところ、LEDの光は通しますが色がくすんでしまうのでグレーを落として白に塗り直しました。

 

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▲艦橋部(独立戦闘指揮艦)は、物質移送機のあるなしで2パターン作成。

 

独立戦闘指揮艦の窓枠は、マスキングせずにそのまま黒サーフェイサーと白で塗装し、ケガキ針で表面をキズ付けないよう丁寧に塗装をカリカリ剥がしています。また、艦艇精密機械画集に合わせたディテールアップを行い、インテーク部分には全て0.3ミリプラ板で“ひさし”を追加しました。

ほか、六角形に作り替えた小窓の中や、艦首主砲周りおよび追加した排気孔はエナメル黒でスミ入れし、スジ彫りや涙滴型ドームなど凸ディテールの基部はエナメルグレーをスミ流ししています。

 

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▲5列に分かれた着陸脚は、それぞれ異なる形状をスクラッチで再現。

 

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▲着陸脚1列目

 

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▲着陸脚2~3列目

 

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▲着陸脚4~5列目

 

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▲劇中ではまず目にできないであろう、艦底部から見る着陸脚。

 

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▲停泊状態では見えづらい着陸脚の根本はもちろん、追加されたディテールもこだわりの再現度。

 

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▲第2回で詳細に触れていますが、着陸脚は金属棒で押し出すギミックを用いた収納式で、よりリアルな仕上がりとなっています。

 

各魚雷発射管の先端は切り飛ばして市販流用パーツと交換し、下地の黒が残るように赤を塗装しています。

 

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▲ドメル将軍が降りてくるタラップ。

 

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▲電飾パターン1(戦闘状態)。

 

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▲電飾パターン2(非戦闘状態)。

 

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▲電源は台座からACアダプターを経由するほか、艦尾部分にスライドで仕込んだボックスの電池からも取ることが可能です。

 

カラーリングデータ

本体:GX1 クールホワイト+GX5 スージーブルー(少量)+GX3 ハーマンレッド(少量)
本体白部:GX1 クールホワイト+GX2 ウイノーブラック(少量)
グレー部:GX1 クールホワイト+GX2 ウイノーブラック
※カラーは全てMr.カラー

 

 

ジオラマベース製作

さて、着陸脚付〈ドメラーズIII世〉となれば、「艦隊集結」のBGMと共にあの重厚感あふれるバラン鎮守府への着陸シーンを再現したくなります。そこで編集部から頼まれもしないのに(笑)、バラン鎮守府艦艇用発着場ジオラマベースを製作しました。
ただ、劇中と同じサイズ比の発着場はとても無理なので、発着場の長さを詰めたあくまでも劇中シーンをイメージしたジオラマベースです。完成イメージは、発着場を縦断するオレンジ色の着陸灯、そして周囲に立ち並ぶピンクの誘導灯を再現します。

 

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ジオラマベースの主な材料は縦横90×20センチの板、そして〈ドメラーズIII世〉を乗せてもたわまない厚さ3ミリの透明アクリル板です。
これらを発着場の形にカットし、厚さ1ミリのプラ板で側面壁を作り、中にLED蛍光灯を入れて箱組みします。(写真1~2)
側面壁を1ミリのプラ板にしたのは、LED蛍光灯を透過させて側面の窓を光らせるためです。
少しでも光の量を増やすために底板、アクリル板内側、側面内側に可能な限りアルミホイルを貼っています。(写真3)

 

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発着場は所々丸い黄色のライトが点灯しているので、平たい円錐状の市販パーツに穴を開けアクリル板に接着します。

 

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側面はプラ板を貼り合わせて構造体っぽくし、丸い穴を開けて発着場本体側面に接着します。
細かいディテールは市販パーツを画像のように貼ったのですが、どう見てもオーバースケールなのと、何より市販パーツの流用であることがバレバレなので、後々一部を除いて削ぎ落とし、ドーム型ディテールをおゆまるスタンプとエポキシパテを使って大量生産し、発着場側面にびっしり並べました。

 

※おゆまるスタンプとは

 

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大まかに着色して側面パーツを貼り付けます。オレンジの着陸灯は最初エアブラシで塗ってマスキング後に緑を塗ったのですが、光を透過させると塗りムラが目立つのとマスキングの間隔にバラツキがあって仕上げが見苦しく、自作デカールを貼ることにしました。
3ミリ間隔に並べたオレンジと発着場の色に近いグリーンのデカールで中のLED蛍光灯の光を透過させています。このデカールの下には白と黒の同じパターンのデカールが貼ってあり、グリーン部は光が透過しないようにしています。
なお、既製品の蛍光灯の長さの関係で画像のように着陸灯両端の光が弱いので、白色LEDを合計10灯。追加で並べてあります。
次に誘導灯を製作のために、直径3ミリと5ミリのプラパイプを円錐形に削った塔を作り、中にLEDや光ファイバーを仕込んで先端を光らせます。

 

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発着場の外周部に穴を開けて誘導灯を立てます。そしてLED11灯、光ファイバー40灯分のコードと光ファイバーを外周部のスペースに押し込んでプラ板でフタをします。
LEDの電源はACアダプターを使った家庭用電源です。
塗装は発光部分をマスキング後、Mr.カラーのガミラス艦用カラーセットを適当に混ぜて合わせたものを塗っています。

 

ジオラマベース完成!

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▲電飾点灯時

 

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▲無事、劇中のドメラーズ着陸シーンを再現できました。

 

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▲前方から。ライトアップされた艦底部と着陸脚がムード満点。

 

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▲最後にアオリで1枚。

 

今回の製作にあたり、途中大病で倒れるなどしてスケジュールに大幅な遅れを出しましたが、辛抱強く待っていただいた電撃ホビーウェブ編集部ならびにサクライ総統に深くお詫びを申し上げます。
また、初めての電飾模型の参考にさせていただいた先輩モデラーの皆様、電飾のご指導をいただいた冨高剛様、ちょうぎ様に厚く御礼申し上げます。

 

 

これにて今回の作例は終了となりますが……『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』が発表されて、このままというのも、いちファンとしても寂しいもの。

そこで次回作として、『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』より「メダルーサ級殲滅型重戦艦〈メガルーダ〉」を、1/1000スケール・フルスクラッチで製作いたします!!

もちろん資料には「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇精密機械画集 弐」を用意し、ハイディテールな仕上がりを目指します。

完成まで半年以上はかかる予定ですが、そこまで皆様をただお待たせするのも忍びないですので、〈メガルーダ〉の作例では簡単な製作状況を月一回を目安にお届け予定。最初の製作報告は7月末ごろの予定です。

お楽しみに!

 

 

 

<DATA>

ゼルグート級一等航宙戦闘艦ドメラーズIII世

■1/1000スケールプラスチックキット

■全長:約730ミリ

■価格:12,000円(税抜)

■発売中

■発売元:バンダイホビー事業部

 

<関連情報>

 

 

(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会 (c)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会


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