『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』キャプテン・ファズマ&ファースト・オーダー ストームトルーパーのプラモデルを製作!~応用編

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ここでは、「キャプテン・ファズマ」と「ファースト・オーダー ストームトルーパー」のプラモデルを製作する。

 

 

 

前回はアンダーゲートの処理方法を中心に「キャプテン・ファズマ」と「ファースト・オーダー ストームトルーパー」の基本的な組み立て方を紹介したが、今回は応用編をお送りする。

 

私がひと工夫したい部分といえば、「キャプテン・ファズマ」の“クローク”だ。「布」という素材を再現するために、キットには2種類の“クローク”パーツが入っている。今回はこの攻略方法を中心に紹介していきたいと思う。

 

※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。

 

 

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「キャプテン・ファズマ」と「ファースト・オーダー ストームトルーパー」の大きな違いのひとつに“クローク”の有無があげられる。キャプテンらしく“クローク”をひるがえす姿は非常に印象的だ。

この“クローク”は3パーツで構成され、本体の可動に支障がないように側面部分が動く構造になっている。

 

このままで手軽に楽しむのも組み立て方のひとつだが、ここはつなぎ目を消して、“クローク”の布らしさを再現したくなるのがモデラーだろう。つなぎ目を消すには、まず“クローク”の重なり合う部分(白く塗った部分)をカットする。

 

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次にエポキシパテを使って、“クローク”の隙間部分を埋めていく。

エポキシパテは主剤と硬化剤を混ぜて固める、弾力のある粘土状のものだ。このような布表現を行うには適しているうえ、隙間が多いパーツを一体化・接着するのにも有効なマテリアルである。

 

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エポキシパテが硬化したら、表面を削って整えれば、1枚の“クローク”となる。塗装は、ブラックの塗料にMr.カラー188番「フラットベース・ラフ(粗め)」を混ぜてカサカサの表面を作り上げれば完成だ。

 

本キットにはプラスチック製のほか、さらに可動を考慮した不織布製の“クローク”が入っている。取り付け方法は、右肩側から6つの穴に首の突起部を順番に通していく。この時、ギャザーを付けるように軽く折り曲げながら取り付けていくのがコツだ。

 

このように取り付けることで、首から背中にかけてドレープを入れることができる。可動を楽しみたい人は、この不織布製の“クローク”を使用するのが良いだろう。

 

しかし、“クローク”のスソをより自然な感じにしたいので、不織布全体を手で握り込み、全体的に自然なドレープを入れることにした。

 

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さらに複雑で自然なドレープを入れたり、“クローク”形状を固定したい場合には、木工ボンドを水で溶いた「水溶き木工ボンド」を不織布に吹きかけると良い。「水溶き木工ボンド」は霧吹きを用いると便利だ。

 

金属製トレーにマグネットの付いたフックを付けて“クローク”をぶら下げて、霧吹きで「水溶き木工ボンド」を吹き付けると作業しやすくなる。吹き付けた後に、ドライヤーで形やドレープを整えながら乾燥させていけば完成だ。

 

さらに、「キャプテン・ファズマ」の体になじんだ形状にしたい場合は、キット本体に取り付けた状態で同じ作業を行えば良い。ただしキット本体をボンドで汚さないために、ビニール袋やラップで包んでおこう。

 

 

「水溶き木工ボンド」で形状を固めた状態。固めたといっても完全にカチカチになったわけではないので、可動にもそれほどの支障はない。むしろ“布”としての薄さを表現したい場合は不織布を使用した方が質感はアップする。

それぞれの好みを考えて製作してもらいたいが、もちろん交換も可能なので、プラ製・不織布製と両方を仕上げ、状況に応じて付け変えるのも良いだろう。

 

最後にクローム調のメッキ処理をされたパーツの簡単なウェザリング方法を紹介しよう。

 

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劇中の「キャプテン・ファズマ」は表面の輝きがキットほどピカピカではない。Mr.カラー182番「スーパークリアーつや消し」を使って、エアブラシで部分的に吹いてムラを付けていく。

 

日用品でもメッキが施されたものは使うことにより輝きが曇ってくる。もちろん磨けば輝度は復活するのだが“使用感”を演出するには、キットのコーティングを少々曇らせてやれば良い。写真では伝えにくいが、クロームシルバーの輝度が下がっているのがわかるだろうか。

 

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その後、輝度にさらなるムラを加えるために、先ほど吹いた「スーパークリアーつや消し」を部分的に落としていく。使ったのはペーパーナプキンで、ティッシュペーパーのように柔らかくないので、表面に擦れた傷を付けるのにオススメだ。

 

「スーパークリアーつや消し」を部分的に落とした状態。

輝き具合にグラデーションを入れるように中央部を輝かせ、パーツのコーナーや入り組んだ周辺をツヤが消えた状態にすると使い込まれた感じを演出できる。黒系で硝煙などの汚しを加えてみても良いが、今回はかなり控えめに汚しを施してみた。

 

この「スーパークリアーつや消し」でウェザリングを施す際は、目のクリアーパーツは外した状態で行った方が良い。コーティングパーツは表面がツルツルなので「スーパークリアーつや消し」も比較的簡単に落とすことが可能なのだが、目のクリアーパーツは塗料がのると色が落ちにくくなるので、取り外しておくのがいい。

 

次回(6月4日(土)公開)はいよいよ完成品をお披露目したいと思う。

 

 

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