【ガンダムビルドファイターズ連載】フェリーニと激闘したグレコのDIアダガ・オーディンを解説/ザクアメイジングの簡単ミキシング攻略法!

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機体解説・文●千葉智宏(スタジオオルフェ)/ザクアメイジング・ラピッド製作・文●フクダカズヤ/ザクアメイジング・マリンタイプ製作・文●高田里史/編集●電撃ホビー編集部

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▲「ガンダムビルドファイターズA-R&D-R」オリジナルモビルスーツ選手権開催決定! オリジナルモビルスーツを作って投稿しよう!

 

<ガンダムビルドファイターズD-Rまとめページ>

 

月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。

 

▲『月刊ガンダムエース』2016年7月号。好評発売中!

▲『月刊ガンダムエース』2016年7月号。好評発売中!

 

本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。今月は、リカルド・フェリーニのウイングガンダムフェニーチェと激闘を繰り広げた、グレコ・ローガンの「DI アダガ・オーディン」です。彼らの激闘は、月刊ガンダムエース8月号で描かれますが(しかもなにやら新装備も加わるようです)、ここでは一足先に、千葉先生に機体解説をしていただきましょう!

 

さらに、解説を行った機体は作例も製作! 今回は、ザクアメイジングのバリエーション“ラピッド”と“マリンタイプ”の作り方を紹介します。どちらもすでに劇中に登場し、華々しく活躍をしていますが、これらの機体はパーツの組み合わせだけで簡単に再現が可能です。作例ではさらに、ワンステップ上のモデリング方法も解説していますので、是非自分だけのザクアメイジングを作ってみてください!

 

なお、『HOBBY×HOBBYイメージングビルダーズ』でも、機体に関する解説が行われています。併せて是非アクセスしてください。ガンプラの楽しみがより広がるはずです。

 

それでは、まずは千葉智宏先生による機体解説をご覧いただきましょう!

 

 


グレコ・ローガンが伝説の名勝負を演じた第六回大会の影の主役機

DIアダガ・オーディン

 

DIアダガカラー前

DIアダガカラー後

 

グレコ・ローガンは、アニメ本編では第七回世界大会アメリカ代表決定戦でニルス・ニールセンに破れてしまいます。

 

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▲第七回世界大会アメリカ代表決定戦にてグレコを降した、ニルス・ニールセンの「戦国アストレイ頑駄無」。作例製作:K-WORKS

 

しかしながら、そのキャラの情報は意外に豊富でした。特にニルスがチェックしていたモニターには、英文でかなり詳しく第六回大会について触れられていました。そこに書かれていたのは、リカルド・フェリーニとの名勝負についてです。時間いっぱい戦っても勝負が付かずに延長戦となり、「Vアタック方式」と呼ばれる、「一撃でも当てた方が勝者」となるルールで戦われ、それでも決着がつくまでにニ時間がかかり、伝説の名勝負となった、ということです。

 

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▲対フェリーニ戦の前、バトルロワイヤルに参加しているグレコとDIアガタ・オーディン。

 

グレコはアニメ本編ではトールギス・ワルキューレを使用していました。それを知ったフェリーニのセリフから第六回では違う機体を使用していたことが分かります。彼の使用機体を決めるにあたり「ガンダムではないが、それに匹敵する性能を持った機体をベースとして、北欧神話の名前を冠する」としました。

 

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▲トールギス・ワルキューレの元機体となる「トールギスI」。作例製作:NAOKI

 

ちなみにアニメ本編では、彼の愛機はギリギリまでトールギスプラスという名称で進んでいましたが、グレコというキャラを総合的に考えて現在の名称であるトールギスワルキューレへと変更されました。

 

以上を踏まえて、第六回大会の使用ガンプラとして、DIアダガをチョイスしました。この機体は「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R」に登場した機体です。インパルスガンダムにディスティニーRシルエットを装備させた機体があり、そいつがほぼ同型の量産機をお供として連れいるのですが、それがDIアダガです。頭部がガンダムタイプではなくなっている以外は、デスティニーインパルスRと同一のデザインで、性能も同等です。

 

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▲デスティニーインパルスR

 

 

▲DIアダガ

▲DIアダガ

 

北欧神話の中から「オーディン」を選択したのにも、理由があります。オーディンは片方の目を失っており、メインセンサーとしてモノアイを持つDIアダガと符号します。また、八本足の馬「スレイプニール」で戦場を駆け抜けたということで、彼のニックネームである「暴れ牛」にイメージが繋がります。

 

今後ガンダムエースのコミックで描かれる予定のフェリーニとの死闘では、これらのイメージをさらに強化した新たな装備形態で現れる予定です。対するフェリーニの愛機ガンダムウイングフェニーチェは、ビームマントをヒラヒラとさせて暴れ牛をどのようにさばくのか注目です。同時に主人公であるユウキ・タツヤは、二人の戦いから何を学び取るのか。先輩たちの姿こそが、最良の教科書となるはずです。

 

▲リカルド・フェリーニの「ウイングガンダムフェニーチェ」。作例製作:フクダカズヤ

▲ビームマントをひるがえす、リカルド・フェリーニの「ウイングガンダムフェニーチェ」。作例製作:フクダカズヤ

 

▲ウイングガンダムフェニーチェは、支援メカである「メテオホッパー」も特徴的です。

▲ウイングガンダムフェニーチェは、支援メカである「メテオホッパー」も特徴的です。

 

今回の作例は、これまでと違い100分の1のスケールで製作されます。144分の1よりサイズが大きくなるため、より細かなディテールにも注目して欲しいですね。そして、公開された作例を見ながらコミックでの活躍を見ていただければ、よりイメージが広がると思います。

 


簡単ミキシングでバリエーション機を作る

作例記事:1/144 ザクアメイジング・ラピッド/ザクアメイジング・マリンタイプ

 

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▲ザクアメイジング・ラピッド(写真左/製作:フクダカズヤ)と、ザクアメイジング・マリンタイプ(写真右/製作:高田里史)。

 

今月のガンダムビルドファイターズD-R作例は、豪華2本だてです。いずれもザクアメイジングを使い、そのバリエーション機を手軽に作ってしまおうというもの。『ガンダムビルドファイターズA-R』に出てきたザクアメイジング・ラピッドとザクアメイジング・マリンタイプの、それぞれの作り方をご紹介します。パーツを組み合わせるだけで、これだけ印象の違う機体が出来る例として、是非参考にしてください。

 


 

1/144 ザクアメイジング・ラピッド

 

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▲ザクアメイジング・ラピッドは、「HGBF 1/144 ザクアメイジング」と「HGBF 1/144 アメイジングブースター」に入っているパーツだけで製作可能!

 

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▲『月刊ガンダムエース』2016年7月号(絶賛発売中!)にて、カイザーと激戦を繰り広げるザクアメジング・ラピッド。

 

こんにちは。フクダカズヤです。脚部装甲がブースターポッドとして両肩に装着されているのが大きな特徴の本作例、ザクアメイジング・ラピッド(以下ラピッド)です。キットの余剰パーツと“組み合わせること”が目的でもあるビルドカスタムシリーズの特性をフル活用、再構築して別の機体へとシフトさせています。

 

本作例で使用したガンプラは「HGBF 1/144 ザクアメイジング」と「HGBC 1/144 アメイジングブースター」の2つのみ。基本的に「付けただけ」ですが、作例ではスタイリングの変更やディティールアップを行っていますので、ミキシングビルドに挑戦したいビギナーからちょっと改造に挑戦したい中級者あたりまで楽しめる内容になっていると思います。

 

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さて、まずはラピッドのパーツの構成を説明します。あえて”付けただけ”と書きましたが、パーツを「付け替える」と「接着する」が主な工作内容になっています。まずは肩のブースターポッドですが、取り付けは写真をご覧になれば一目瞭然。肩アーマーからリアクティブアーマーを外し、アメイジングブースターのボールジョイントパーツ(G1/G2-12)を取り付け、ブースターポッドのフクラハギ外側部分の穴に(G1/G2-17)を取り付けて接続するだけです。

 

アメイジングのフクラハギ側。ボールのウケが接続されている

▲青い丸で囲ったパーツは、「HGBF 1/144 アメイジングブースター」に入っているG1/G2-12と、G1/G2-17を使用しています。

 

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▲完成したブースターポッド。ボールジョイントによる接続のため、自由に角度の調整が可能です。

 

シールドはアメイジングブースターの説明書の裏面に記載されていますので、指示通りに組んでいます。

 

▲シールドも、ジョイントパーツがアメイジングブースターに同梱されており、組み方も記載されています。

▲シールドも、中央の小豆色のジョイントパーツがアメイジングブースターに同梱されており、組み方も記載されています。

 

 

スネ周りは、ザクアメイジングに余剰パーツとして入っている06Rのパーツを使って組んでいます。似たようなパーツが存在しますので番号を記載しておくと、右足用はC1-10、C1-21(フクラハギ本体)、B11、B12、B14(バーニア基部)、E20×3個(バーニア)、左足用はC1-9、C1-20(フクラハギ本体)、B11、B13、B15(バーニア基部)、E20×3個(バーニア)を使用すれば組み立てられます。

 

さらにフクラハギの部分にスタビライザー風にカバーを取り付けています。使用したパーツはザクアメイジングのスネパーツとなるG1-9(G2-9)と、それに繋がるアーマーパーツであるH1-14(H2-14)です。G1-9(G2-9)はダボピンを利用して取り付けている訳ではなく、フクラハギに接着しています。

 

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▲黒い線で示した部分同士を接着しています。

 

さらにフクラハギの外側ある円柱状のモールド上に肩から外したリアクティブアーマーを接着しました。接着にはプラモデル用接着剤、もしくは瞬間接着剤を使用しましょう。

 

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▲本来のMS-06Rでは短い動力パイプが配置されている部分。ここに、肩からリアクティブアーマーを持ってきて、接着します。

 

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▲完成した脚部。難しい工作は行わず、接着だけでここまでできてしまいます。

 

次回は、バックパックやロングライフルの工作を紹介します。

 

 

 


 

1/144 ザクアメイジング・マリンタイプ

 

▲ザクアメイジング・マリンタイプは、「HGBF 1/144 ザクアメイジング」と、「ビルダーズパーツHD MSマリン01」(3個)で製作可能!

▲ザクアメイジング・マリンタイプは、「HGBF 1/144 ザクアメイジング」と、「ビルダーズパーツHD MSマリン02」(3個)で製作可能!

 

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▲劇中で活躍するザクアメイジング・マリンタイプ。

 

高田里史です。今回は水中用のザクアメイジングです。「HGBF 1/144 ザクアメイジング」に、「ビルダーズパーツHD MSマリン02」を3つ取り付けることで再現しています。改造なしでも取り付けられますが、今回は作例ということで一部手を加え、よりブラッシュアップしています。

 

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ジェットパックは、シールドとバックパックにそのまま取り付けられます。もちろんそれでもいいのですが、バックパックに関してはさらに見栄えをよくする加工をしてみました。ヒートナタの収納部分のパーツをプラ板や3mmプラ棒などで加工して基部を作り、そこにジェットパックを取り付けています。

 

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▲バックパックの両脇に基部を作り、より格好良さを目指しています。

 

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▲バックパック部分の完成状態。

 

▲シールドには、そのまま差し込むことが可能です。

▲シールドには、そのまま差し込むことが可能です。

 

 

脚に付くジェットパックもそのままでもいいのですが、内側を削って幅が狭くなるようにすると、よりいっそう見栄えがよくなります。また、動力パイプを取り付けられるように穴も開けてみました。

 

▲内側を薄く削った脚部のジェットパック。

▲内側を薄く削った脚部のジェットパック。動力パイプも取り付けてみました。

 

次回は、アメイジングブースターについて、解説します。

 


 

 

 

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▲「ガンダムビルドファイターズA-R&D-R」オリジナルモビルスーツ選手権開催決定! 今回紹介しているミキシングでもOK! オリジナルモビルスーツを作って投稿しよう!

 

 

DATA

HGBF 1/144 ザクアメイジング

  • 1/144スケールプラスチックキット
  • 発売中
  • 価格:1,944円(税込)
  • 発売元:バンダイホビー事業部

 

HGBC 1/144 アメイジングブースター

  • 1/144スケールプラスチックキット
  • 発売中
  • 価格:756円(税込)
  • 発売元:バンダイホビー事業部

 

ビルダーズパーツHD MSマリン02

  • ノンスケール
  • 発売中
  • 価格:648円(税込)
  • 発売元:バンダイホビー事業部

 

 

 

関連情報

 

(c)創通・サンライズ・テレビ東京

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