可愛すぎる仕上がりに大興奮!TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』キャラクターデザイン・総作画監督の矢野茜さんに花園羽香里&院田唐音フィギュアの魅力を直撃インタビュー!

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TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女(100カノ)』から、「花園羽香里」と「院田唐音」の1/7スケールフィギュアが予約受付中! 本作でキャラクターデザインと総作画監督を務め、さらにフィギュアのモチーフイラストを描き下ろされた矢野茜さんに、実物のフィギュアを見ていただきながら、その感想やアニメ制作について伺いました。

 


膨大な数の絵を元に、ファンが愛する“彼女”を表現!

――まずはキャラクターデザインの仕事についてお伺いしたいのですが、原作のキャラクターをアニメ用にデザインされる際は、どのように作業を進められるのでしょうか?

矢野:『100カノ』で初めて漫画原作の作品をやらせていただいたんですが、今まで担当させていただいた作品はライトノベル原作のものが多くて、その場合は挿絵や表紙といった限られた点数の絵から立体を想像してキャラ表を作るという作業だったんです。それが『100カノ』はもう「正解が全部ある!」という状態で、逆に参考にするものが多過ぎて悩みました。情報量が膨大なので、そういった中からどの絵をデザインする際の基準とするのか、そのあたりは難しかったです。

 

――本作ならではのこだわった点などはございますでしょうか?

矢野:線を多くし過ぎないようにしつつも、アニメになった時にキャラクターの個性が際立つようにしたいなと考えました。100人それぞれに可愛さがあって、1人1人に熱い気持ちを持ったファンの方がいらっしゃるので、そのファンの人たちが求める彼女像がちゃんと表現できるように心がけましたね。デザインのポイントとしては、野澤先生の絵を最初に見た時に、「目尻のまつ毛がとても長くてめっちゃ可愛い!」と思ったのが印象的だったので、そこは絶対に押さえたいなと。あとは、気付きにくいかもしれないんですけど、閉じている時の目の横幅を、一般的なアニメ作品よりもめちゃくちゃ広く描いてます。

 

――顔の輪郭からはみ出る勢いですからね。

矢野:そうそうそう! 輪郭から飛び出る大きさで描いてます。そういった野澤先生の絵の特徴もできるだけ拾うように努力しました。

 

――『100カノ』はギャグシーンも多くてデフォルメ顔も多いと思うのですが、こうした顔も全てキャラ表に起こすものなのでしょうか?

矢野:キャラ表にはいくつかラフを描き込んだりもしてるんですけど、作中ではさまざまなギャグ顔があってさすがにその全てを網羅することはできないので、必要に応じて作監作業時に調整するというパターンが多いですね。

 

――本作の総作画監督としてはどのような点にこだわられたのでしょうか?

矢野:顔アップの時は、実線のまつ毛の他に色トレスでハイライト系のまつ毛を入れたりして、かなりディテールアップしてます。逆に引き絵の時にはそこまで情報量を多くし過ぎない。そこでメリハリをつけて作画カロリーのバランスを取りつつ、可愛い顔が印象に残るようにしてました。一方でギャグの時はめっちゃ崩して、可愛い時との差をつけてました。

 

――思い切りが大事なわけですね。

 

 

対照的だからこそ魅力的な羽香里と唐音

――花園羽香里、院田唐音という2人のキャラクターへの印象はいかがでしょうか?

矢野:この2人は最初に彼女になる2人ってことで、すごく対照的な要素ばかりですよね。羽香里のタレ目に対する唐音のツリ目とか、ボリュームも羽香里はボンキュッボンとすごくメリハリのあるスタイルなのに対して、唐音はスレンダーですし。その対比が素晴らしいなぁって思いながら2人を一緒にデザインさせてもらいました。

 

――描かれる時に意識された点はございますか?

矢野:動かす時も、羽香里は内股で、ヒジは体側につけ気味でお淑やかになるようにしてます。それに対して唐音は腕を体から離す姿勢が多いですね。あと唐音は原作でも感情に合わせてリボンが上下するんですけど、そこはアニメならではの表現としても積極的に取り入れさせていただいて、ピーンと張ったりシナシナ~とさせたり、よりリボンにもリアクションをさせてます。

 

――動きがつけられる媒体ならではの活かし方ですね。では、ここからフィギュアのお話に移らせてください。今回はフィギュア造形のモチーフとなるイラストを描き下ろされたわけですが、こだわりポイントなどをお聞かせください。

矢野:フィギュアになるのでディテールはちゃんと描き込みたいなと思いつつ、普段は髪を下ろしてるキャラなんですがどうしても髪を耳に掛けたかったんです。

 

▲「花園羽香里」のモチーフイラスト

 

矢野:唐音もせっかく立体化するので、本編だとツインテールも左右一束で表現されてるんですけど、立体になった時に髪で華やかさが出て欲しいなと思ったので、ちょっと散らした毛を多めに描きました。

 

▲「院田唐音」のモチーフイラスト

 

 

立体化された2人の可愛さに思わずハイテンション!!

――ではそんなイラストを元に立体化されたフィギュアをご覧いただきましょう。

矢野:あぁ! 羽香里が髪を耳に掛けてますね(笑)。耳掛けからの、そこから垂れる髪筋もいい感じに表現していただいて。あと顎下に当ててる右手の小指がお嬢様なんでちょっと立ってるというのがちゃんとフィギュアで表現されてて、細部まで再現されて嬉しいです。

 

矢野:そしてこのウエストからヒップにかけてのライン! このボリューム感、ヤバいですね。やっぱり立体は太ももがいいですねぇ。腰がいいです、腰が……。お尻に沿って可愛いラインになってます。あとこの横から見た時のこの太ももの後ろのこの膨らみもめっちゃいいですね。ふっくらしたラインが絶妙です! イラストだと実線で表現されている部分が、フィギュアだとそういった黒い線がないのでより肌が柔らかそうに見えて、もう「この足の間に挟まってみたい!」ってなります(笑)。みなさん、ここに挟まりたいですよね?

 

――ファンの夢ですね(笑)。

 

――ご自身で描かれたイラストの裏側が見えるって不思議な感覚ですよね。

矢野:そうですね。イラストだと後ろのことは気にせずに描いてるんで、「これ、おパンツまる見えになるじゃないか!」って思いながら描いてたんですけど、ちゃんとスカートでフォローしてくださって(笑)。しかもちゃんと太ももにホクロもあって……っていうか下着も可愛い! ちゃんとレースになってる!

▲矢野さん絶賛の腰のラインと太もものボリューム。下着の造形も拘りつつ、水平方向からは見えないように設計されています!

 

――ほとんど見えない部分ですがしっかり作り込まれています。野澤先生に2人はどんなデザインの下着をはいているのか、何か資料があればと問い合わせたら、そのために新規のデザインや参考写真を資料として送っていただけたそうです。

矢野:お高そうなお嬢様パンツですね。唐音の下着も猫にじゃれつかれるリボンがしっかり再現されてて。え~、カワイイ! モチベーションになります。ホントに!

 

――テンション上がりまくりですね(笑)。

矢野:私は絵を描く時って、まず裸を想定して描くんですよ。体があって、下着があって、Yシャツがあって……って構造を考えながら描くので、この子はこういう下着を着てるんだと、そういう情報があることで想像の中のディテールがより具体的になって、キャラクターへの解像度が上がっていってありがたいですね。きっともっといい絵が描けると思います。

 

矢野:髪の毛がめっちゃ指にからんでる! この髪の毛のクリンクリンがすごい!

 

――そこは矢野さんにこだわりをもって描いていただいたので、なんとか再現したかったとメーカーの担当者さんがおっしゃってました。

矢野:ちゃんと左の髪は体の前に、右の髪は後ろに、ってしてくださってるんですね。2Dだと奥行き感って表現するのが難しくって、唐音のシルエットって横に広がってるとしか想像できないんですけど、立体になることによって前後のカールの動きも表現されてますね。個人的にもフィギュアってこの髪の毛の流れがめちゃめちゃ楽しみな部分で、私が描いた毛の流れを素晴らしく造形していただいてありがたいです。ルーズソックスのシワとかもめっちゃふっくらしてて厚みがある布の表現で素晴らしい。あと口ですね、口もちゃんとプクッとなってる!

 

――唐音らしい照れた表情ですね。

矢野:フィギュアとしては笑顔の方がいいのかもと迷いましたが、唐音の笑顔は結構レアですからね。本編でもなかなか出てこないので、やはりこちらの表情が唐音らしくていいかなと。あと頬の赤みの色も2人で違うんですね。オレンジベースとピンクベースで。

 

――塗装を担当している女性のスタッフが、メイクの考え方でシャドウの色とかも選んでいるそうです。

矢野:イエベ、ブルベみたいなやつですね。私も個人的には、この子はブルベだなとか、この子は何色のチークが似合うなとか考えるんですけど、多分野澤先生もそのへんは意識されて塗ってたりするんじゃないかなと思います。お洋服着せる時もこの子はこれ系の色が似合うかなとか。

 

 

小物も充実。花壇には四葉のクローバーも!

矢野:ああ、すごい! 小物(カバンや缶ジュース)は配置自由なんですね。

――はい。そこはどうしてもバラしたいというこだわりを持って作られたそうです。カバンも設定資料を元にできるだけ忠実になっているそうで。

 

▲細かく再現された小物。アニメに忠実なように、缶の容量(350ml缶と190ml缶)やこぼれたジュースの量や色にまで監修が入ったとか。

 

矢野:セットもすごいですね。ベースも2人並べてつながるし。

 

――矢野さんに描き下ろしていただいたのはキャラクターのみでしたが、花壇や小物はメーカーさんが提案されて作られました。あと花壇の中に、作中で羽香里と唐音が探していたピンクの四葉のクローバーもあるそうです。

矢野:えっ! どっちにも!? ……あ、あった!

 

――見つけるの早いですね(笑)。

矢野:私、四葉のクローバー探すの得意なんですよ(笑)。『100カノ』作業中はいつも四葉のクローバー探してました。よく見たらこれ、四葉以外の草も種類がある。リアルだ……!

 

――最後に作品のファンやこれからフィギュア商品を手にするファンのみなさまへメッセージをお願いします。

矢野:ホントに素晴らしいディテールで立体化してくださってるので、私の描いたイラストとフィギュアとを並べて、一緒にこのボリューム感を楽しんでいただけたら嬉しいです。ずっと見てられます! あとこれは手にした人の特権なので、ぜひ2人のパンツの柄は確認してください(笑)!

 

――本日はありがとうございました。

 

(インタビュー終了後)

 

矢野:いろんなアングルから撮影したいですね、これは。あの、自分のスマホで写真撮影していいですか?

 

――もちろんです(笑)。

 

インタビュー終了後も矢野さんによるフィギュア撮影タイムは続いたのでした。


 

矢野茜さんのサイン入り色紙が当たるプレゼント企画も実施!!

フィギュアレーベル VIVIgnette公式Xアカウント(@VIVIgnette)の対象ポストをリポストすると、抽選で矢野茜さんの直筆イラスト&サイン入り色紙が当たるプレゼント企画を実施中! 応募は2024年2月29日(木)までなので、お見逃しなく!

 

▲インタビューの場で本キャンペーン用サインも描いていただきました! 当選者のお名前を記入の上発送されます。

 

 

 

花園羽香里&院田唐音フィギュアはまもなく予約締切!

VIVIgnette 君のことが大大大大大好きな100人の彼女 花園羽香里

矢野茜さんによる描き下ろしイラストをモチーフに立体化された花園羽香里。A-on STORE、プレミアムバンダイで購入すると、オリジナル特典としてフィギュアのモチーフイラストを使用したアクリルスタンドが付属! また、PLUMオンラインショップではフィギュア写真を使用したキャラファインマットが特典として付属します。

 

DATA

TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』花園羽香里

  • PVC&ABS製塗装済み完成品
  • 1/7スケール
  • 全高:約186mm(台座含む)
  • 原型:ピーエムオフィスエー
  • 彩色:ピーエムオフィスエー
  • 発売元:バンダイナムコフィルムワークス
  • 販売元:ピーエムオフィスエー
  • 価格:22,000円(税込)
  • 2024年5月30日(木)発売予定

 

VIVIgnette 君のことが大大大大大好きな100人の彼女 院田唐音

花園羽香里と同じく矢野茜さんによる描き下ろしイラストをモチーフに立体化された院田唐音。A-on STORE、プレミアムバンダイでは特典としてフィギュアのモチーフになった描き下ろしイラストを使用したアクリルスタンドが付属!PLUMオンラインショップではフィギュア写真を使用したキャラファインマットが付属します。

 

DATA

TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』院田唐音

  • PVC&ABS製塗装済み完成品
  • 1/7スケール
  • 全高:約209mm(台座含む)
  • 原型:ピーエムオフィスエー
  • 彩色:ピーエムオフィスエー
  • 発売元:バンダイナムコフィルムワークス
  • 販売元:ピーエムオフィスエー
  • 価格:22,000円(税込)
  • 2024年6月27日(木)発売予定

 

 

好本静もフィギュア化決定!

2024年2月11日(日)に開催された「ワンダーフェスティバル 2024[冬]」会場で発表されたとおり、花園羽香里、院田唐音に続いて、好本 静がVIVIgnetteからフィギュア化決定! 現在は開発進行中とのことですので、続報をお楽しみに!

▲矢野茜さんによる好本 静の描き下ろしモチーフイラスト

 

(C)中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会

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