「カドプラ」の第3弾は『【推しの子】』アイ!完璧で究極の“美少女プラモデル”を目指す開発担当者に直撃インタビュー!!

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

いよいよその第1弾商品が発売されさらに注目を集めるKADOKAWAの美少女プラスチックモデルブランド「KADOKAWA PLASTIC MODEL SERIES(カドプラ)」。その第3弾アイテムとして『【推しの子】』アイが予約受付中! 発売予定は2025年3月と少し先ですが、本記事では開発担当のI氏に直撃。その彩色見本を手にしつつ商品の出来栄えと開発コンセプトを語っていただきました。


▲シリーズ第3弾アイテムとして2025年に発売予定。組み立ては接着剤不要のスナップフィット方式。成形色と塗装済みパーツで組むだけでカラフルに仕上がり、作中のポージングが決まる可動モデル。


▲KADOKAWAで「アイ」の開発を担当するMD事業局のI氏。カドプラ開発チームの顔として前回に引き続きお話をうかがいました。




カドプラ第1弾「めぐみん」は好調なスタートダッシュ!

――カドプラの第1弾商品の「めぐみん」がいよいよ発売になりましたね。発売後の評判はいかがでしょうか?

I氏:概ね好評で一安心といったところですね。商品を手にしたお客様からは特に組み立てやすさや嵌合の塩梅については良い反応をいただいております。KADOKAWAから発売される初めてのプラスチックモデル製品ということで、どうしてもその組み立てやすさについては不安視されていた方も多かったと思うのですが、実際に組み、動かして遊んでいただいて、第1弾商品なのに問題なくとても組み立てやすくて驚いたという反応をいただきました。


――そのあたりは商品版として完成に至るまでトライアンドエラーを繰り返されたのでしょうか?

I氏:そうですねぇ。実際の製品になるまでの間に、生産担当の人間も、企画担当の私も、何度も何度も組み立て確認を繰り返し、緩い所があればキツく、キツいところがあればちょうど良い具合にと、組み立て確認と調整を繰り返しましたね。もう何回組んだか本当に分からないぐらい。


――もう目隠ししても組めそうですね(笑)

I氏:本当にそれぐらい何度も組みました(笑)。ですので、その点で好評だったのは、本当に嬉しかったですね。お蔭様で売れ行きも好調だと聞いております。市場在庫は少なくなっているようですが、品切れでプレミア価格なんてことになる前に、なるべく早いタイミングで再販を検討したいところですね。


――ちなみに豪華版の「DX Ver.」は初回生産限定商品というわけではないですよね?

I氏:はい、特にそういうわけではありません。なので、発売時に気になっていたけどちょっと様子を見ようかなと思っていた方は、弊社に要望が届けば再販につながっていくかと思いますのでぜひ積極的に声を上げていただければと。


――X(旧Twitter)などのSNSで、ユーザーの反応はご覧になりましたか?

I氏:はい、塗装をしたり、作中のシーンを再現して撮影されたりと、プラモデル特有の楽しみ方をされているのを拝見しました。今も「めぐみん組んでみたキャンペーン」が開催されています。この記事が上がる頃には締め切りギリギリですが、全日本模型ホビーショーで見て、よっしゃ組むぞって帰りにホビーショップに寄って週末に組んで、ご投稿いただけると嬉しいです。


▲Xにて商品の感想と「#カドプラ」「#めぐみん組んでみたキャンペーン」をつけて自作のめぐみんの写真をポストするとAmazonギフト券10,000円分が抽選で5名様に当たるキャンペーンが開催中。2024年10月13日(日)23:59までの企画なので、お見逃しなく!


――続く第2弾商品の「御坂美琴」は2025年1月発売に向けて現在進行中ですよね?

I氏:はい、美琴の方はもう試作の成形品が出てきているので、めぐみんと同じく組み立てやすさのための調整を繰り返しているところです。今のところスケジュールに変更もなく、順調に進んでいるので楽しみにお待ちください。


▲ユーザーからのめぐみんの反応に発売までの苦労が報われたと嬉し気なI氏。あまり表だっては言えないが、既存のいろいろなパーツを組み合わせて自由に楽しんでいただけるのも嬉しいとのこと。


第3弾「アイ」の彩色見本が到着!アイドルポージングにこだわった可動に注目!

――そしてこちらが第3弾「アイ」の彩色見本ですね。第3弾がこの「アイ」に決まったのはどのような理由だったのでしょう?

I氏:先ほども触れたようにカドプラは組みやすさにこだわって開発をしてきましたので、美少女プラスチックモデルのヘビーユーザーの方はもちろんですが、これまでプラモデルを組んだことがないという初心者の方にも手に取ってもらえればと思っております。それもあって、大ヒット作である『【推しの子】』から、すでに多くの人に知られているキャラクターである「アイ」をラインナップさせていただきました。


――このアイの商品のコンセプトやこだわったポイントについてお聞かせください。

I氏:商品としての見どころはやはりアイドルらしいポージングができる可動性能ですね。胴体がしっかり前後に動くようにしたのもそうですし、見えづらいのですがスカートの中の腰と胴体の接続部や股関節部分もかなり動くようになっています。


▲胴体は胸の下の関節部により前後左右に可動し、ヒネリを利かせたポージングが可能となります。


――今回は手首パーツが多いのも特徴ですね。

I氏:そうですね。今回8種類の手首パーツが入っているので、これまでのカドプラの中では最多です。アイはアニメでは第1話にしか登場していないのですが、みなさまがご覧になっているであろうグッズや版権イラストの印象的なポーズや表情はできるだけ再現できるようにと多めにご用意しました。アイが所属したアイドルグループ「B小町」のヒット曲『サインはB』の決めポーズも再現できるようになっています。


――じゃあこのアイをコマ撮りして『サインはB』を躍らせるなんてことも……

I氏:やってやれないことはない、ぐらいでしょうか(笑)。せっかく可動にもこだわっていますので、ぜひそういうこともチャレンジいただければと。


――「踊ってみた動画」ならぬ「躍らせてみた動画」ということで、いろんな実在のアイドルさんの曲をこのアイに躍らせてみても楽しそうですね。

▲通常版の付属物。アイドルの決めポーズが再現できる豊富な手首パーツが付属します。今まで手首パーツは杖などを持たせる都合でPVCが採用されていましたが、今回のアイでは他の部位と同じく硬質プラスチックとなっています。もちろんマイクホールドに問題はないとのこと。
▲豊富な手首パーツと可動を組み合わせて多彩なアイドルらしい決めポーズが可能に!


――ちなみにスカートは足の動きに干渉しないのでしょうか?

I氏:実はスカートは膨らみもあるので通常の足の動きにはあまり干渉しなかったのですが、むしろ髪の毛の方が問題でしたね。後ろ髪が長いキャラクターは多いのですが、アイの場合はこの顔の横に垂れた髪も長く、この部位が首を回すと腕などに干渉しがちなんですよ。そのため干渉しない位置やサイズをなんとか追求しました。


――そうか、めぐみんも美琴もショートカットだからこれは第3弾で初めて直面した課題だったわけですね。

I氏:そうなんですよ。しかも顔にかかる要素なので少しの違いでも顔のイメージが大きく変わってしまうので調整も難しかったですね。ここが可動面においては今回一番苦心したところです。最初はPVCなどの異素材にするというのも考えたんですけど、そこだけ別の素材にすると違和感が出てしまいかねないので、原型の段階からなんとか首が動くように設計会社さんに丁度良い位置に調整していただいて、他の部位と同じ硬質プラスチックの素材でパーツ化することができました。


▲顔の横の髪の毛の束は首を回した時に腕に干渉しない絶妙な位置で調整されています。プラパーツなので塗装派にも安心。


I氏:ちなみにスカートは1パーツ成形になっています。これも組み立てやすさを追求した結果ですが、合わせ目が出ないという点で見た目的にも嬉しいところかなと。


――そうですね。さらにその下に伸びる足のアウトラインも自然でキレイですね。ヒザ正面なんか少し離れて見ると関節があるかわからないくらいです。

I氏:「素立ち姿がキレイに決まるように」というのは本シリーズでの一貫したコンセプトでもありますからね。ラインがつながるようにしっかり調整しています。


――以前にカドプラでは素体を流用せずにキャラクターごとにボディを設計されているとうかがいましたが、このアイは「めぐみん」や「美琴」よりも頭身が高いようですね。

I氏:アイはキャラクターの身長設定としては151センチなんですよ。美琴が161センチなので実はアイの方が身長は低いのですが、キャラクターデザイン的にはアイの方が顔が小さいバランスですので、大人体型に見えるかと思います。商品サイズ的にはめぐみんとそこまで変わらないサイズですね。


――その小顔の中に瞳の模様が……。瞳の中の星の模様は商品ではどうやって再現されるのでしょうか?

I氏:これは商品版ではタンポ印刷で再現されます。ここはアイの外見の一番の特徴ですからね。瞳デカールは位置決めが意外と難しいですし、まして自分で描くとなると大変ですから、商品状態でしっかりアイの顔が再現されているようにしたいと思っています。


――瞳デカールは貼る位置が0.1ミリでもずれると顔の印象が変わってしまいますからね。商品では印刷されているというのはありがたいです。


▲通常版に付属する表情パーツ3種。アイのキャラクターデザインの最大の特徴である瞳に宿した星がタンポ印刷で精密に再現されます。


I氏:あと頭にうさぎの飾りがあるんですけど、このうさぎの顔もタンポ印刷で再現されることになります。これも特徴的な部分ですからね。


――今回も変わらずシールでの色分けはないのですね?

I氏:はい、顔とうさぎの飾り、そして襟のピンクのラインなど一部が彩色で、あとは基本的に成形色での再現となります。


▲髪飾りのうさぎの顔とエリに入ったピンクのラインもタンポ印刷と塗装によってパーツ状態で再現されています。
▲KADOKAWAのECサイトでの購入特典は目を閉じた表情パーツ。満面の笑顔はアクアやルビーに向けたものでしょうか?


DX ver.も同時発売!水着のアイで印象的な表情を再現!!

――そしてカドプラおなじみとなった同時発売の「DX ver.」ではまた水着ボディがつくわけですね。

I氏:そうですね。水着ボディ、フェイスパーツに加えて、髪の毛パーツも2体分付属するので、通常版と2体完成状態で並べられるという仕様はこれまで通りです。



――この水着のデザインは何か元になったものはあるのでしょうか?

I氏:こちらの水着はカドプラのオリジナルデザインです。


――そうなんですね。アイのイメージにピッタリなので、てっきり元デザインが何かあるものかと思っていました。

I氏:アイに似合いそうなデザインを複数パターン用意しまして、それを見ながら版権元様と相談して決定したものですね。また水着は見た目の良さだけではなくて、ちゃんと可動しそうなデザインにもなっています。この水着のトップスの下の部分で胴体が可動します。ここはしっかりと動くようになっているのでかなりポーズづけできるんじゃないかと。やはりヒネリが入らないとどうしても棒立ちみたいになってしまいますから。


▲胸部の下で分割されているので、胴体の可動部分はほとんど目立ちません。


I氏:あと水着のカラーは濃いピンクと薄いピンクの2色なんですけど、これはアイドル衣装の色味と合わせておりまして、横並びにした時も見映えがするようにしています。あとはDX ver.のアピールポイントとしてはやはりこの舌を出した表情パーツですね。



――公式ビジュアルで一番目にした印象深い表情ですね。

I氏:はい、こちらはDX ver.にのみ付属しますので、ぜひこちらも手にとっていただければなと。


▲DX Ver.の付属物。手首は通常版と同じ8種が2組用意されているので、水着とアイドル衣装の2体を好きなポーズの組み合わせで並べることができます。


時代を超えたB小町の共演が実現!?カドプラ『【推しの子】』展開続々! 

――2024年10月11日(金)~13日(日)に東京ビッグサイトで開催される全日本模型ホビーショーではこの彩色見本と同じものが展示されているのですね?

I氏:はい、ご来場の際にはぜひKADOKAWAブースにもお立ち寄りいただき、ご覧いただければと。また『【推しの子】』に関してはさらなる展開も会場で発表させていただいております。


――と言いますと?

I氏:実はルビー、有馬かな、MEMちょと、新生B小町のメンバー3人もカドプラでの商品化が決定しました。


▲商品化が決定したルビー、有馬かな、MEMちょの3人。


――3人とも!? これは【推しの子】に対する本気度がうかがえるラインナップですね。

I氏:はい、新旧B小町の夢の共演を楽しみにしていただければと。


――最後にユーザーの皆様へ一言お願いします。

I氏:第1弾と第2弾で得られた知見や技術的ノウハウを受け継いで毎回全力投球しております。なので今回も前作に劣らずさらに組みやすいキットになっていると思いますので、これまでプラスチックモデルを触ったことがないという方もぜひ手にとっていただければ幸いです。


――ありがとうございました。


DATA

KADOKAWA PLASTIC MODEL SERIES 【推しの子】アイ

  • 組み立て式プラスチックモデル
  • ノンスケール
  • 全高:約156mm
  • 商品内容:
    通常版…本体×1、表情パーツ×3種、手首パーツ×8種、マイク×1、ディスプレイ用台座×1
    DX ver.…通常版に加え、水着ボディ×1、表情パーツ×1種
  • 発売元:KADOKAWA
  • カドカワストア、キャラアニ.com購入特典:表情パーツ×1種
  • 価格:通常版…8,250円(税込)、DX ver.…9,900円(税込)
  • 2025年3月発売予定

※本商品の組み立てにはニッパーが必要です。
※画像は開発中の試作品です。実際の商品とは異なります。


(C) 赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

関連情報

 

関連記事

上に戻る