玄武金剛弾仕様のS.R.G-S「ソウルゲイン」を作る<第1回>【電撃スパロボNo.062】
今週からは7月に再販されたS.R.G-S「ソウルゲイン」の作例をお届けします。
ファンにはおなじみのアクセル・アルマーの専用機であり、ゲームを始め、アニメ、コミックでも大活躍を見せた機体で、ファンからの人気も高い機体です。アクセル自体はアシュセイヴァーなど他の機体に登場する機会もありますが、やはりソウルゲインに乗せたい! という方も多いのではないでしょうか?
※機体解説はこちらへ:【週刊 電撃スパロボNo.008】S.R.D-Sアルトアイゼン&ソウルゲインを簡単仕上げで作る<その2>
そんなソウルゲインですが、6月末に発売された『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』でも活躍していますので、プレイ後にこのキットを買った! という方も多いと思われます。
ただ、元のキットは右腕が玄武金剛弾に改修される前の姿での立体化でしたので、現在のソウルゲインの姿とは一部異なる部分もあります。今回はそんな「ソウルゲイン」のキットをなるべく簡単に(なるといいなぁ……)玄武金剛弾仕様に改造&可動箇所を中心に手を加えて製作していきたいと思います。
◇目指せS.R.D-S!「ソウルゲイン」らしい可動を追求
編集部:
7月に再販されたコトブキヤの「ソウルゲイン」。このキットも完成度が高く、今そのまま製作しても充分楽しめる完成度ではありますよね。
富永:
自分が電撃ホビーマガジン時代にレビューを担当したキットですね。力強いソウルゲインのフォルムをきちんとかっこ良く再現したキットでした。でも今はどうしても、その後に発売された「S.R.D-S ソウルゲイン」を見てしまっているので、今となっては可動範囲を始め、少し手を加えたくなる部分もあるかと思います。
編集部:
S.R.D-S版の「ソウルゲイン」の可動範囲はかなり広いですからね。可能であれば、これに迫るぐらいには可動して欲しいなぁ…と思っています。
例えばS.R.D-Sだと肩は引き出し構造になっていて、かなりの可動範囲じゃないですか。S.R.G-Sの胴に引き出し関節を仕込むのはスペース的に厳しいかも知れませんけど、何かいい方法はありますかね。
富永:
肩周りの可動については、S.R.D-Sはかなり広く出来ていますからね。ただ、S.R.G-Sの「ソウルゲイン」も肩アーマーの接続をちょっと工夫してもっと大きく跳ね上げられるようにするだけでかなり印象が変わってくると思います。こんな感じで。
編集部:
なるほど。肩周りの可動範囲の印象が変わるだけで、かなりポージングに幅が出るかも知れませんね。
富永:
やはりソウルゲインは格闘メインの機体ですので、イメージ的にもぜひ腕の可動範囲は広げてあげたいところですよね。
あとは脚ですね。
編集部:
脚ですか。
富永:
S.R.G-Sのプロポーションを見てみると、上半身と比べると多少、下半身のボリュームが不足しているように感じませんか?
編集部:
そうですね。やや全体に逆三角というか、ちょっとすぼまっているように感じます。
富永:
なので、アンクルガードや足首の外側にプラ板を貼って幅増しするなどして、少し下半身をボリュームアップしたように見せられないかなと思っています。
あとは、足首の関節も元はボールジョント接続ですが、ここも少し工夫してより接地性を高められないかな、と。可能であれば球体関節に変えるとか……。そうすればもっとギュッと曲げられるはずなので。
編集部:
たしかにここが動くとよりポーズも迫力が出そうです。
……脚を改造するなら、せっかくなので、1個だけわがまま言っていいですか(笑)? ソウルゲインって、わりとよく蹴りで攻撃するじゃないですか。なのでぜひ股関節もキックがかっこ良く出せるぐらい動いてくれるといいなって思ってるんですけど。
富永:
まぁ股関節が動けばより腰も落とせますしね。S.R.D-Sだと股関節の軸が下がって太モモの可動範囲を確保するようになっていましたけど……わかりました、ちょっとチャレンジしてみます(笑)。
編集部:
これは解決方法が思いつけばで結構ですので(笑)。後は右腕ですよね。やはり今ソウルゲインを作るなら玄武金剛弾はマストじゃないですか。個人的にはS.R.D-Sの玄武金剛弾をそのまま移植できないかな、と思っているのですが。サイズ的にも近そうですし。
富永:
サイズ的には……ほぼ同じですね。
編集部:
こうしてみると、サイズはほぼピッタリというか。違和感はほとんどない感じですね。
富永:
接続方法が違うのと、内部のノズルのディテールを潰すことにはなってしまうので、そのあたりの工夫が必要かもしれません。あとはバランスをとって左腕側もS.R.D-Sのものに変えて、その上で全体のバランスを調整する必要もあるかもしれませんね。
編集部:
「S.R.D-S ネオ・グランゾン」のバリオン創出ヘイロウや、「S.R.D-S ダイゼンガー」の斬艦刀もS.R.G-Sからの流用でしたし、このあたり、メインのパーツの大きさはわりと両シリーズで差がないように設計されているのかも知れませんね。
……では、今回の「ソウルゲイン」の工作は、玄武金剛弾への差し替えと、各部の可動範囲の向上、足のボリュームアップ……といったところですね。
富永:
はい。後は実際に作業を進めながらいろいろと工夫していきたいと思っていますので、お楽しみに。
編集部:
ではまた次の記事でお会いしましょう。
DATA
S.R.G-S ソウルゲイン
- ノンスケールプラスチックモデル
- 全高:約190ミリ
- 発売中
- 価格:4,800円(税抜)
- 発売元:コトブキヤ
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