「ガンダムカードゲーム リミテッドBOX Ver.β」がついに発売!開発スタッフへ直撃インタビュー!!新たな“ガンダム”カードゲームに込められた想いとは!?

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1979年にシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』がTV放送され、いまなお広がり続ける「ガンダム」ワールド。多様なメディアで展開され作り続けられる「ガンダム」シリーズは、一アニメの枠を超え、世代を超え、そして国境を越えて、世界中の人に親しまれる大きな大きな作品となりました。

そんな「ガンダム」の世界観をカードゲームで再現する野心的な商品、「ガンダムカードゲーム」が2024年12月14日(土)に発売となりました(現在リリースされているのは、ベータ版となる「リミテッドBOX Ver.β」)。シリーズの世界観を、ユニット、パイロット、コマンド、ベース、4種類のカードで表現し、様々なプレイスタイルで楽しむことができる「ガンダム」をモチーフとしたトレーディングカードゲームです。


発売前から国内のみならず海外でも体験会イベントが開催され、大きな反響を呼んだ本商品。ゲームデザインやカードデザインからも、新たなガンダムゲームを創ろうという意気込みがひしひしと感じられます。

電ホビでは、そんな「ガンダムカードゲーム」の開発に携わるキーマンのお二人に、直撃インタビューを敢行! 現在お話しいただけるギリギリの部分を語っていただきました。発売直後の心境や開発時のエピソード、今後の展開、そして新たな「ガンダム」のカードゲームが目指すものとは!?


▲今回、インタビューに応えていただいた梨本寛人氏(左)と丸山賢人氏(右)


プロフィール

梨本寛人

バンダイ カード事業部 TCG開発2チーム 「ガンダムカードゲーム」の開発プロデューサー。ゲーム全体を統括するチームの要。

  • 好きなMS:キュベレイ Mk-II
    機体のシルエットと色に一目惚れ。最初に作ったガンプラです!(梨本)

丸山賢人

バンダイ カード事業部 TCG開発2チーム。「ガンダムカードゲーム」の翻訳と海外展開を担当。多言語化で展開する本作には欠かせない存在。

  • 好きなMS:ストライクフリーダムガンダム
    「SEED」シリーズの世界を象徴する機体だと思います! 格好いいですよね(丸山)


——「ガンダムカードゲーム リミテッドBOX Ver.β」が発売されて約1週間、いまの心境はいかがですか。

梨本:10月にタイトルの発表をさせていただいたときは、「ガンダム」という作品への期待度の高さ、ユーザーの皆様の熱量をすごく感じて、正直、かなりのプレッシャーを感じていました。特に発売日に開催したベータ版公式体験会の前日は、「ようやくユーザーさんに遊んでもらえる、楽しんでもらえるだろうか……」と、すごい緊張してドキドキしたのを克明に覚えています。ただ、実際に体験会で遊んでいただいている様子を拝見したら、とても楽しんでもらえてるようだったので、安心したというか、ホッとしたというか(笑)。

▲12月14日・15日の2日間、東京・秋葉原で開催された公式体験会は満員御礼の大盛況。朝早くから熱心なファンが来場し「GCG」を体験しました。(写真提供:バンダイ)


ですが、まだ「ガンダムカードゲーム」はまだベータ版ですし、遊んでいただいた方からも色々なご意見をいただいていますので、いまここで一息をつくというよりも、「よし、もうひと踏ん張りだ、がんばるぞ!」というのが今の気持ちですね。


丸山:発売日の公式体験会は秋葉原での開催だったんですが、その日は中国でも「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25 World Tour」が開催されていて、「ガンダムカードゲーム」も体験会を行っていたんです。僕はそちらの方に参加していたのですが、非常に盛り上がっていたのが印象的でした。体験会は1枠80人で1日10回を開催するという結構過密なスケジュールだったのですが、それが2日間、あっという間に全部埋まってしまいました。


——合計だと……1,600人ですか! すごい人数ですね。

丸山:そうなんですよ、日本だけでなく中国でもたくさんの方が「ガンダムカードゲーム」に期待してくださっているというのを肌で感じることができて、身が引き締まる思いでした。

▲こちらは「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25」広州会場でのワンシーン。(写真提供:バンダイ)


▲熱心にカードをチェックするプレイヤーのみなさん。この光景は万国共通ですね。(写真提供:バンダイ)


——いまさらの質問で恐縮なのですが、「ガンダムカードゲーム」はプロジェクト立ち上げ当初から世界展開を想定していたのですか。

梨本:はい、ワールドワイドでの展開は、プロジェクト当初から決まっていました。幅広い「ガンダム」作品を扱うカードゲームとしての企画なので、ここは絶対でした。


——各国対応となると、ルールはもちろんですがカードのデザイン面でもかなり大変そうです。

丸山:言語の関係上、文字数が長くなったり短くなったり、差が出てしまうんですよね。特に英語版は(文字数が)多くなってしまいます。

梨本:そこに合わせてデザインすると、どうしても文字が小さくなってしまうんですね。ユーザー様からも文字がちょっと小さいのでは? というご意見をいただいて。長く開発を続けていると慣れてしまう部分がどうしてもあるので、そういう新しい視点でのご意見をいただけるのは大変ありがたいですね。


ガンダムのカードゲームがでるのが、本当に嬉しいんだ


——海外での展開について、もう少し教えてください。先ほど、中国での体験会が大変盛り上がったとお話いただきましたが、日本と海外とではお客さまの反応の違いとかはありましたか?

丸山:イベントを楽しまれる姿勢はどの国のお客さまも変わらないですね。みなさん、すごく楽しそうでした。ただ、中国のイベントはとにかく参加者数が多くて、イベント会場周辺にできた長蛇の列に、すごい熱気と盛り上がりを感じました。あとは、やっぱりカードゲームなので購入されたパックを開封するときは、とても盛り上がっていました。レアカードが出たら「すごい!」「やったな!!」って、出た人以上に周りの人が盛り上がったりしてて。会場全体で盛り上がっている感じは、非常に見てて気持ちよかったですし、うれしかったですね。


——他の地域でのイベントはどんな様子でしたか?

丸山:オランダで行われた体験会では、ヨーロッパ全域からガンダムファンの方々がいらしてくれたのが、とてもうれしかったです。ドイツやスペイン、フランスにイタリア、海を渡ってスウェーデンやイギリスから来た方もいらっしゃいました。

▲オランダ・ユトレヒトで開催された「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25」では、オランダ以外の国からも多数のファンが来場。プレイするために文字通り国境を越えてくる熱意がすごい!(写真提供:バンダイ)


——ヨーロッパ各国からガンダムファンがやってきたんですね!

丸山:かなりの距離と時間をかけて来てくださったのが大変ありがたくて。どうしてわざわざ足を運んでくれたの? とたずねたら、「ガンダムのカードゲームがでるのが、本当に嬉しいんだ」っておっしゃってくれて……。海の向こうに作品のファンがたくさんいて、すごく楽しみにしてくださっているのは、本当にうれしいことですし、彼らの期待に応える商品づくりをしなければと、スタッフ全員、改めて思いました。


——世界中の国でプレイされるカードゲームとなると、いずれは世界大会的なものも……

梨本:もちろん、考えています。各エリアチャンピオン、そして世界チャンピオンを決める大会はぜひ開催したいですね。

▲こちらの写真は「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25」シンガポール会場の様子。(写真提供:バンダイ)
▲ヒューストン宇宙センターにて開催された「世界最速体験会」では、広い会場を生かして雰囲気満点のプレイスペースを設置。(写真提供:バンダイ)
▲世界最速体験会に参加されたみなさんの記念写真。みなさん、ニッコニコです。(写真提供:バンダイ)


ガンダムカードゲームを遊んで、アニメを観るようになったよ、ガンプラを作ったよって言ってもらえる商品にしたい

——「ガンダム」という幅広い世代、そして世界中の国々で親しまれている作品を題材にカードゲームを新たに創るというのは、壮大で大変なプロジェクトだと思います。開発を進めていく上で、ここだけは譲れない点、注力した点について教えてください。

梨本:今回のベータ版をリリースするまでに、自分でも覚えていないくらい様々なパターンのゲームを作って検討したんです。「ガンダム」の世界観を再現するのを第一に考えたルールもあれば、かなりニュートラルなカードゲームとしてのルールに寄せたものも作りました。色々なゲームデザインを検討して、今回はバランス重視というか、世界観とカードゲームの面白さ、両方を楽しめるバランスというのを一番意識して作らせていただきました。

一口に「ガンダム」といっても、色々な方が観ていて、観ている作品が違ったりもするじゃないですか。最近『水星の魔女』を初めて観たという人もいれば、「やっぱり宇宙世紀が一番好きだ」という人もいます。今回の「ガンダムカードゲーム」では、誰でも、どんなガンダムの知識の深さの人でも、ガンダムの世界観に触れて楽しめるカードゲームにしよう。——言葉を換えると「ガンダム」を知らないとわからない要素というのは、できるだけなくしていこうというのがテーマとしてあります。


今現在、カードゲームはたくさんの方が遊んでいるゲームジャンルです。その市場で勝負しようとした時、「ガンダム」を知らないと楽しめないゲームにはしてはいけないという想いがあります。そして、たくさんの方に遊んでいただいて「ガンダム」を知っていただくきっかけになってほしい。ガンダムカードゲームを遊んで、アニメを観るようになったよ、ガンプラを作ったよって言ってもらえる商品にしたいんです。

もちろん、以前からの「ガンダム」ファンのみなさんに楽しんでもらえるカードゲームにするのは絶対です。その上で、ガンダムを知らない人たちにも楽しんでもらえるようにする。このバランスというか塩梅はうまく言葉にすることができないんですけれど(苦笑)、そこはすごく意識して気を配っています。


——ルール作りだけでも、かなりの時間が掛かっていそうですね。開発期間はどのくらいなのですか。

梨本:最初にルール作りからはじめるのですが、本当に何もない状態から今まで……うーん、2年以上は確実にかかっています。ルールだけでなく、イラストやデザインも時間をかけて作り込んでいます。


丸山:先ほど申し上げたとおり、プロジェクト立ち上げ当初から多言語での展開は絶対だったので、カードのデザインも紆余曲折があって、ようやく現状のデザインにたどりつきました。

梨本:開発にはかなりの時間がかかってしまいしたが、その分、しっかりと準備ができました。ご期待に応えられる仕上がりになっていると思います。


新しいゲームを創るのが僕らの使命

——ガンダムのカードゲームというと、やはり「GUNDAM WAR」を思い浮かべてしまいます。「ガンダムカードゲーム」開発の際には意識はされたのでしょうか。

梨本:ゲームデザインや運営など、様々なところで「GUNDAM WAR」シリーズというのはいつも頭の片隅にありました。ただ、我々が創っているのは「ガンダムカードゲーム」で「GUNDAM WAR2」ではないので、引きずられてはいけないという気持ちもすごくあって……。「GUNDAM WAR」シリーズを遊んでくださっていた方たちを大切にしたいという想いはありつつも、新しいゲームを創るんだ、それが僕らの使命なんだ、と常に意識していました。


——その違いは、ぜひ遊んでみて体験したいですね。

梨本:ぜひプレイしてみてください。違うところもですが、意識して盛り込んだ部分とかも“ちょっとだけ”あります。残り香……という表現があっているのかは微妙ですが(笑)、そんな“残り香”を感じ取ってもらいつつ、新しいゲームとして楽しんでもらえたらうれしいですね。必ず面白いと言っていただけるゲームになっていると思っています。


未来の話は来年の3月に……

——まだベータ版が発売されたばかりでかなり気の早い話ですが、「ガンダムカードゲーム」では、今後どのような展開を予定されていますか? 差し支えのない範囲で結構ですので教えてください。

梨本:う~ん(苦笑)、いまお話できる範囲だと、まずカードの色がルールでは4色(青、緑、赤、白)あるんですが、ベータ版では「赤」を入れていません。これはデッキの組みやすさやゲームのプレイしやすさを考え、あえて3色としたんです。その「赤」については、本リリースのタイミングで明らかになるはずです。

▲「ガンダムカードゲーム」ベータ版ではわかりやすさを優先しカードカラーを3色で構成。本リリースで「赤」が追加されることにより、さらに戦略の自由度が広がる!?


ただ、現状のベータ版でも楽しんでいただける内容になっていると自信をもって言えます。カードショップ様での「ガンダムカードゲーム」全国店舗体験会や、デモデッキを使った無料イベントなども予定していますので、ぜひ一度、足を運んでプレイしてほしいですね。


——具体的には、どのようなイベントを予定されていますか。

梨本:2024年12月より全国の公認店舗(カードショップ)で実施中の、全国店舗体験会を2025年2月まで開催しております。また、「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25 in JAPAN(Final)」を2025年3月に幕張メッセで開催する予定です。このイベントでは、きっと新しい何かをみなさんにご覧いただける、お伝えできることがあるかな、と。未来の話は会場で改めてさせてください(笑)。

丸山:カードショップ様での体験会やイベント情報は、スマホ向けの「BANDAI TCG+」アプリで全て確認できるようになっていますので、ぜひ活用してください。


——最後に、「ガンダムカードゲーム」を楽しみにしているみなさんへ、メッセージをお願いします。

丸山:梨本からも話がありましたが、この「ガンダムカードゲーム」はガンダムを知らない人でも楽しく遊べるというのがよい所だと感じています。僕自身、本作の開発に携わるようになってからアニメを観はじめた、どちらかというと“ガンダムを知らない側の人間”でした。でも、いままさに「ガンダムカードゲーム」から作品を知りアニメを観て、書籍なども読むようになりました。僕のように「ガンダムカードゲーム」を通じて「ガンダム」を好きになってくれる人が増えたらいいなと思いながら開発をしています。応援、よろしくお願いいたします。


梨本:今回のベータ版をリリースさせていただいて、とてもたくさんの方から温かい声をいただきました。僕らも面白いゲームができているという手応えを感じています。これから楽しんでいただく方はもちろん、いま楽しんでいるよというみなさんも、このベータ版をたくさんプレイして楽しんでほしい。そして色々と妄想を広げていただいて、本リリースを楽しみにしていただきたいなと思います。

全世界で展開するということで、バンダイとしても本気で「ガンダムカードゲーム」に取り組んでいます。今後の展開にぜひご期待いただければ……そして応援、よろしくお願いします!


――本日はありがとうございました。


DATA

ガンダムカードゲーム リミテッドBOX Ver.β【3次:2025年2月発送】

【抽選販売】ガンダムカードゲーム リミテッドBOX Ver.β 商品ページ

  • セット内容:β版ブースター16パック(1パック9枚入り)、固定カード56枚、プレイシート2枚、ダメージカウンターダイス6個、レジェンドレアカード1枚
  • 発売元:バンダイ
  • 価格:7,700円(税込)
  • 2025年2月発送予定
  • 受付期間:2024年12月17日(火)11時~2025年1月16日(木)23時(※予約上限に達し次第受付終了)


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