臨場感あふれるゴッドガンダムのフィギュアやマスター・アジアのハンディ扇風機!?噂の「一番くじ 機動武闘伝Gガンダム 30th Anniversary」担当者インタビュー&撮りおろしレビュー!
『機動武闘伝Gガンダム』30周年を記念して、「一番くじ 機動武闘伝Gガンダム 30th Anniversary」が、2025年1月9日(木)17時より、一番くじONLINE限定で発売されます。
令和の時代に『Gガンダム』単独での一番くじが展開されること自体が嬉しいサプライズですが、ド迫力のゴッドガンダムや超級覇王電影弾のハンディ扇風機など、順々に発表される賞品もキャッチーなものばかりで、その全貌が気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回、電撃ホビーウェブでは、そんな注目の「一番くじ 機動武闘伝Gガンダム 30th Anniversary」について、企画を担当するBANDAI SPIRITS 奥野彰文さんにインタビューを敢行。各賞品の見どころやこだわりなど、あますところなく語っていただきました。本記事撮り下ろしの賞品写真とともにお楽しみください!
――本日はよろしくお願いします。「一番くじ 機動武闘伝Gガンダム 30th Anniversary」は、どんなところから企画がはじまったのでしょうか?
奥野:これまで一番くじのガンダムシリーズでは、『水星の魔女』や『SEED FREEDOM』など、リアルタイム作品を扱った商材が多かったんです。これが好評をいただいたこともあり、部内で「これならガンダムで戦っていけそうだ、それなら昔の作品も扱っていきたいね」という話になりました。そんな流れの中で『Gガンダム』が30周年を迎えるということで、「単独の一番くじとしてやってみよう!」ということになったというのが、この企画のはじまりです。
――『Gガンダム』が、リアルタイム以外のガンダムシリーズを一番くじで展開する上での試金石になったと。
奥野:そうですね。周年というだけでなく、『Gガンダム』はずっと人気がありますし、ファンの方々の熱量もすごく高い作品ですから。ガンダムシリーズの一番くじはまだまだ手探りの段階なので、ユーザーの皆様がどんなフィギュアや雑貨が欲しいのか、反応を確かめたいという狙いもあります。この「一番くじ 機動武闘伝Gガンダム 30th Anniversary」が成功してくれたら、ファーストやゼータはもちろんのこと、たとえば『新機動戦記ガンダムW』も周年をすぐに控えていまし、さらに展開していきたいと思っています。
――それではさっそくですが、各賞品を紹介していくとともに、見どころを教えていただければと思います。まずはA賞のフィギュア、「ゴッドガンダム -魂豪示像-」です。
奥野:一番くじの得意ジャンルはキャラクターフィギュアなのですが、やはり題材が『Gガンダム』なので、A賞はメカで勝負したいという想いがありました。そこで考えたのが、「プラモデルや可動トイではなかなかできない、キャラクターフィギュアのようなダイナミックなポーズを決めたメカフィギュア」というコンセプトです。モビルファイターはキャラクター性が強いというか、ヒト的な表現が似合うメカなので、そこはバッチリハマってくれたんじゃないかなと思っています。素立ちのメカフィギュアは以前、「MASTERLISE MECHANICS」というシリーズで出しているんですが、ポージングを決めたメカフィギュアというのが新しい試みでしたね。
――なめらかで力強い、まさに生物とメカの中間のようなポーズが決まっていますね。
奥野:たとえばこの右脚のフクラハギのところなんですが、ヒザを深く曲げているように見せるために、フトモモにめりこんでいるんですよ。このあたりはプラモデルなどではパーツが干渉してしまうところで、キャラクターフィギュア的な表現がうまく取り入れられたかなと思っています。
――股間のフロントブロックが絶妙に左に逃げているところや、腹部や首の反りも非常にフィギュア的で緊張感があります。
奥野:あとはゴッドフィンガー部分ですが、突き出す直前にグッと腕を引いた瞬間を切り取っています。2本ずつ指がそろっているイメージが強いですが、これは最近、配信のサムネイルなどでも使われている、最終話のデビルガンダムの体内でのシーンをイメージしています。そのシーンでは手の形は開き気味になっていて、この形で進めさせていただきました。
――今回のゴッドガンダムが、ワンピースやデジモンなどのフィギュアを展開する「魂豪示像」シリーズにラインナップされていることも注目ポイントだと思います。このあたりはいかがでしょう?
奥野:やはりゴッドガンダムのキャラクター性を考えると、シンプルというよりはアレンジを効かせた重量感あるものにしたかったので、重量感が際立つ「魂豪示像」シリーズにラインナップさせていただきました。ぜひこのゴッドガンダムを手にとっていただき、“魂豪示像シリーズの良さ”も体験していただきたいです。手原型で作っていただいてるんですが、最初に上がった段階からものすごくカッコよい仕上がりでした。
――手原型なんですか ! それはスゴい。
奥野:スゴいですよね。それから、外装に無数についた傷跡なども原型師さんのアレンジです。
――これも特徴的な表現ですよね。しかし、このポージングだと、どうしても対峙して並べる機体が欲しくなってしまいますね。第2弾があったら、やはりマスターガンダムとか……。
奥野:そこは今回の一番くじが成功したら、できるかもしれません(笑)。
――続いてはSNSなどで大きな反響を呼んだ、B賞の「超級覇王電影弾 ハンディ扇風機 -マスター・アジア-」です。これはもう、『Gガンダム』という作品の懐の深さを感じる逸品ですね。
奥野:自分でいうのもなんですが、版元様含め部内もよく許可していただいたなと(笑)。もともとはドモンも作りたかったのですが、コストの関係で今回はマスターのみになりました。ちゃんとファン部分の色がピンクとオレンジになるようにしたのも、こだわったポイントです。これを持ち歩いている人がいたら、「この人ほんとうに『Gガンダム』が好きだな!」となりますよね。
――イベント会場で持っている人がいたら、絶対に目立ちますね。そしてネタアイテムかと思いきや、マスターの造形がものすごくカッコいいのもポイントですね。どの角度から見ても完璧にマスターしてます。
奥野:原型師さんがめちゃくちゃうまく作ってくれたなと思っています。この髭や歯の部分とか、頬のシワもいいですよね。胴体も欲しいところですが、それはまたの機会に(笑)。
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