手がロボットに大変形!?『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』よりDXテガソード大登場!!バンダイ企画スタッフインタビュー(前編)
スーパー戦隊シリーズ50周年記念作となる『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』。本作に登場するスーパー戦隊ロボは、スタイリッシュなフォルムが特徴的なテガソード!! テガソードは手からロボットへ変形する驚きのギミックを内蔵し、しかも変身なりきりアイテムでありながら、ロボットでもあるという。まさに50周年ならではの挑戦的な姿勢がうかがえる。
今回は、『ゴジュウジャー』玩具を発売するバンダイ トイ事業部の木村覚志氏と内藤慎平氏のお2人に、DXテガソードをはじめとする『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の商品展開について聞いてみた(文中敬称略)。
――『ゴジュウジャー』の商品企画はどのようにして始まったのでしょうか?
木村:『ゴジュウジャー』は、東映さんからいただいた「ロボットをより全面的に押し出したい」というコンセプトから商品企画が始まりました。そこで、こちらもどうすればロボット玩具がより売れるだろうと東映さんと一緒に考えたところ、ロボットとなりきり玩具の融合というアイディアが生まれまして、テガソードとしてまとまったわけです。例えば去年の『爆上戦隊ブンブンジャー』では地上戦ではブンブンチェンジャーが、巨大戦ではブンブンジャーロボがそれぞれのシーンで活躍していましたが、本作では番組を通してずっとテガソードが出続けるスタイルになります。だから番組を観て、まず欲しくなるのは変身アイテムであり、ロボットでもある「DXテガソード」なんですよ。
――手からロボになるというアイディアはなかなか奇抜ですね。
木村:ロボットを手の形状にするのはなかなか大変でした。プレックスから提案いただいた設計を元に、変形機構の強度、個別認識センサーの位置や、ジョイント強度、プラスチックの厚み等の問題を、何度も設計チームとやり取りを繰り返したので、当初想定していた構造とは全然違うものになりました。でもそのおかげで、遊びやすい変形玩具に仕上がっています。名前もアイディアを出し合って「手がソード」だからテガソード! と、わかりやすいネーミングに決まりました。
――DXテガソードの中指にセンタイリングをはめられるようになっているんですね。
木村:トリガーを押すと「ナンバーワンッ!」とセリフが鳴りながら発光します。そこにクリアー成型のセンタイリングをはめることで、指輪も一緒に光る仕様です。待機中にテガソードで手拍子のように拍手! をすると変身音が発動し、ファンファーレとともにゴジュウウルフのモチーフである狼の鳴き声が鳴ります。変身後はトリガーを押すことでバトルアクションSEが鳴り、長押しすると必殺技の音も発動するようになっています。
――ロボットの頭部はセンタイリングで構成されていますね。
木村:ロボットの頭部は、番組内でゴジュウジャーたちが常に身に付けているセンタイリングで、それぞれワンアクションでロボットの顔に変形できるようになっています。その頭部をボディに変形したテガソードに取り付けると音声と発光が連動してロボット形態に変形完了となります。
――DXテガソードにもセンタイリングにもクリアーパーツがふんだんに使用されていますね。
内藤:クリアーパーツを入れたのは、商品の情報量を少しでも増やしたいと考えたからです。どのフォームでもライトギミックによるLED演出を入れないといけなかったので、ロボットの頭はすべてクリアーパーツで作りました。
――金色というカラーリングもインパクトがありますね。従来ではパワーアップの色という印象があります。
内藤:金色にはこだわりまして、ぜひ見ていただきたいのがDXテガソードの成型色なんです。こういう金の色を出すには本来はポリカボネートという素材を使うのですがDXテガソードではABSを使って、成形色で金色を表現することにチャレンジしました。
内藤:金のロボットということでフル塗装を想像されると思いますが、変形中にこすれたりはがれたりしてしまう可能性があるので、なんとか塗ったような金色を出せないかとABSで色々と試して、3カ月かけてこの金色の成型色を出しました。普段は1社の工場に材料の調合を頼んでいるのですが、今回は3、4社に掛け合って色んな材料を取り寄せて作ってもらったんです。
木村:一時は「やはり、金色をABSで再現するのは難しいのでは…?」とも社内で言われたりもしました。
内藤:そんな苦労をした結果、自信を持って世に出せる金色になりました。
後編ではDXテガソードと連動するセンタイリングやなりきり武器の情報をお届けする。
DATA
DXテガソード
- セット内容:テガソード……1 センタイリング……2
- 発売元:バンダイ
- 価格:7,150円(税込)
- 2025年2月15日(土)発売予定
(C)テレビ朝日・東映AG・東映
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