『フレームアームズ』レイダオ・ジィダオを使って、仕上げ方の違いを考える。<その1>

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10月末に発売された『フレームアームズ』(以下、FA)の新作「JX-25F ジィダオ」「JX-25T レイダオ」。
作品世界の中で新型主力量産機と設定され、多くの共通化されたパーツ組換えと一部パーツの変更によって、汎用主力機と砲撃特化機という用途の違う2種類の機体として発売された本キットを、ことあるごとに「FA作りたい」と主張する、ちいたわからし氏が製作。
同一パーツを多く使用したこの2体のキットを活かして、仕上げ方の違いによるロボットプラモデルの作り方について考えてみる。

 

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ちいた:なんか電撃で『FA』作るのすごく久しぶりな気がします。

 

編集部:……わりと作ってない? 「FAガール スティレット」の作例のときも、無理やりぶっ込んできたじゃないですか。

※参照:「フレームアームズ・ガール スティレット」(コトブキヤ)を作る<その5>

 

ちいた:「メカ単体で」っていうのはバルチャー以来なので、久しぶりでいいんです!

では、まずは製品仕様から説明していきましょう。

 

編集部:……パワードガーディアンでもたついたせいで、もう発売から結構経ってますけどね。

※参照:「ギガンティックアームズ01 パワードガーディアン」(コトブキヤ)をFAガールを乗せて仕上げる<その5>

 

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ちいた:まずは「JX-25F ジィダオ」から。
『FA』世界設定では新型の量産機という位置づけの機体です。

 

編集部:スタイリッシュな見た目とミリタリックなカラーリングで、まさしく汎用新型機って感じですな。

 

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ちいた:組換えという点を重視していて、各ユニットにジョイントが多く、ジイダオ単体でも画像のように色々な形状に組み替えることができます。

 

編集部:組換えを推奨している『FA』らしいキットですね。

 

ちいた:設定的にもキット内容的にも新型量産機というにふさわしいキットだと思います。
ちなみに、量産の元になった機体はこちらです。

 

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YSX-24 バーゼラルド:RE コトブキヤ製品ページ

 

編集部:えっ?

 

ちいた:「えっ?」じゃないよ!
色々と設定が複雑なので、詳しくは購入して説明書を読みましょう。
さて、お次は「JX-25T レイダオ」です。

 

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ちいた:砲撃戦特化機体です。
ジィダオの生産を請け負ったメーカーが、自社で開発していたレーザーを詰め込んだという設定です。

 

編集部:頭にアンテナがついて、ジィダオの足のような形状の腕がキャノン砲になっているという感じですかね。

 

ちいた:では、ジィダオとレイダオの違いを見ていきましょう。

 

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編集部:これは?

 

ちいた:レイダオでジィダオを、ジィダオでレイダオを組んでみた状態です。
多くのパーツが共有化されてるので、元のキットの状態でもここまでお互いの機体に組み替えることができます。

 

編集部:あぁ、なるほど、そういことか。

 

ちいた:どうしました?

 

編集部:コトブキヤ直販で買うとジィダオのライフルとFAハンドが特典でもらえるのですが、レイダオに付けると単体でジィダオ風に組み替えることができるんですね。

 

参照:JX-25F ジィダオ JX-25T レイダオ スペシャルページ

 

ちいた:そうですね。そういう意味ではコトブキヤ直販ではレイダオ購入するほうがお得な気がします。
ということで、レイダオをジィダオ風に組んでみました。

 

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編集部:「レイダオカラーのジィダオ」ってことですかね。(ややこしい。)

頭部にアンテナがついてることで、隊長機っぽい感じになりますね。

 

ちいた:レイダオをジィダオ風に、ジィダオをレイダオ風に塗って仕上げるのも面白そうです。

 

編集部:今回はそんな感じで行きますか?

 

ちいた:いえ、今回は違うことやりますよ。

 

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編集部:あれ? いつのまに作ってたの? これで完成? やったー終わったー!

 

ちいた:落ち着け!

バーゼラルド風に塗ってみました。
バーゼラルド→カトラス→ジィダオっていう開発系譜をイメージしたカラーリングです。

 

編集部:……ちょっとちょっと。よく見たら仕上げが大雑把というかなんというか。合わせ目とかそのまんまじゃないですか。

 

ちいた:お、よくぞ気がついてくれました。
こういう色遊びは鮮度が勝負なので、とりあえずゲート処理のみ行いブァーっと塗ってみました。

 

編集部:とりあえず?

 

ちいた:はい。もう一体作ります。
普段から合せ目消し、ヒケの処理、勘合の調整、各部のデコレート等々の表面処理や改造をやっていますが、普通に塗っただけのキットと、細かく手を入れたキットの違いを同一製作者の作例で見せてみるのも面白いかと思いまして。

 

編集部:なるほど、共通パーツの多い2種類のキットを活かして、普段の工作の効果のほどを提示しようということですね。

 

ちいた:そんな感じです。

 

編集部:加工後の作例と普通に塗っただけの作例を並べて、

「これが基本工作の重要さや!」

とドヤ顔するわけですね。

 

ちいた:何か言い方に悪意が……!
でも、久しぶりに細かい工作せずに思うがままに塗ってみてもうちょっと微妙な感じの仕上がりになるかと思ってたんですが、割とまともな感じになってビックリしてます。

 

編集部:基礎工作が活きるキットと活きにくいキットがありますからね。
パーツ数が少ない古いキットや、仕上がりがごにょごにょなキットのほうが基礎工作の効果は見せやすいでしょうけど、昨今のキットは出来が良いので、基礎工作をせずとも仕上がりに問題がないことも多いでしょう。

 

ちいた:その辺も含めて、加工前後がどういう感じになるか楽しみにしてもらえると嬉しいですね。

 

編集部:1体目で手を抜いた分、2体目はさぞ完成度の高い仕上がりになって上がってくるでしょうしね!

 

ちいた:げふん。

では、今回の「キットを塗っただけ」の工作を説明していきます。

 

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ちいた:400番の紙ヤスリをプラ板に貼ったものと、神ヤスっていうスポンジヤスリです。

 

編集部:基本ですね。

……え? これだけ?

 

ちいた:最初に組む時にニッパーやカッターを使用してますが、ゲート処理しかしてないのでコレだけです。

 

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ちいた:踵パーツ、思いっきりヒケがありますが、今回は無視します。ラクチン。

※ヒケ:プラモデルが成形時に起こる凹部分。

 

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ちいた:一通りのゲート処理が終わったら、洗浄してサフ塗装します。
サフの段階で仕上がりの色に合わせて黒とグレーのサフを塗り分けています。

 

編集部:黒がフレーム部、グレーが白や青の明るい部分ですね。

 

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ちいた:頑張って塗ります。

 

編集部:説明が雑ゥ!?

でもただ塗るだけとは言え、塗り分けはそれなりに面倒そうですね。

 

ちいた:バーゼラルドっぽい塗り分けにするためにマスキングとかはしてますが、特に変わったことはしていないので説明不要かな~と思いまして。

塗り分けは自分ならではの塗装に必要不可欠なので、そこは頑張りましょう。

 

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ちいた:とりあえず組んで様子を見てみました。
コレだけで済まそうとも思いましたが、加工前後で塗分量にあからさまな差があるのもどうかな~と思い、もう少し塗り分けを足し、墨入れをします。

 

編集部:変なところで律儀ですね。

 

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ちいた:銃身とスネのスラスター部です。
金属色を足したかったのですが、マスキングするの面倒臭いので、できるだけ楽に塗り分けます。
まず筆で軽く縁に沿ってラッカー系の塗料で塗り分けます。はみ出さないように注意!

 

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ちいた:エアブラシでエナメル塗料の金属色をブワーっと吹き、はみ出した部分を拭き取ります。

 

編集部:エナメルで塗り分けってことは、同じエナメルで墨入れはできなくないです?

 

ちいた:上からラッカーのクリアー吹いて、コーティングすれば大丈夫です。

 

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編集部:お、また図解ですね!

 

ちいた:溶剤特性の違いは文字だけだとイメージしにくいですからね。

 

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ちいた:ということで、エナメルで塗分け→クリアーコート→スミ入れが終わったライフルパーツです。
胸部や腿裏の丸いモールド部分など、黒い部分も同じ要領で塗りました。
ちなみに……。

 

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ちいた:爪先のパーツです。
ジョイント部にガッツリ塗料が付いています。
このままでは太くなり過ぎて関節にかかる負荷が高く、破損のリスクが高いです。

 

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ちいた:ナイフを使用して関節部の塗料を剥がしておきます。
ただ塗っただけといっても、こういった処理はしっかりしないと完成直前に破損してしまうこともあるので注意しましょう。

 

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ちいた:膝のスラスター裏です。
こういった取り外しが頻繁な個所も、やはり多少緩くなるくらいに調整しましょう。

 

編集部:削り過ぎたらどうするんですか?

 

ちいた:瞬着で太らせたり、ビニールを挟んで調整します。
さて、それでは完成です。まずはジィダオ……風レイダオです。

 

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編集部:色の違いってスゴイですね、量産機然としていたジィダオが一気に主役機みたいに見えます。

 

ちいた:こうやってみると、他の機体もバーゼラルドっぽく塗ってみたくなりますね。
さて、お次はそのままレイダオです。

 

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編集部:こちらは元が悪役っぽい色でしたから、不思議な感じになりますね。

 

ちいた:アーマーパージして中から細身の機体が出てきそうな感じがあります。
さて、今回はこの辺で終わりましょう。

 

編集部:次回からは各工作の解説ですかね?

 

ちいた:そうですね。

地味な工作を説明しつつ、「なんでこの工作をするのか?」という点を重視して説明したいですね。

 

編集部:……。

 

ちいた:何か?

 

編集部:いや、何かオチを付けないと読者に悪いかなって。

 

ちいた:変なところで律儀っすね……。

 

 

DATA

JX-25F ジィダオ

  • 1/100スケール プラモデル
  • 全高:約160mm
  • 設計:田村 充伸
  • 価格:4,200円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

 

JX-25T レイダオ

  • 1/100スケール プラモデル
  • 全高:約155mm
  • 設計:田村 充伸
  • 価格:4,200円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

 

関連情報

 

(C) KOTOBUKIYA


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