S.R.D-S「ネオ・グランゾン」の見どころは?モデラーに工作を加えたいポイントを聞く<第1回>【電撃スパロボNo.079】

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モデラー●富永高志/文・編集●電撃ホビー編集部

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次なる電撃スパロボの作例は、9月に発売された「S.R.D-S ネオ・グランゾン」。S.R.G-Sシリーズとはまた違う、『スパロボ』ゲームプレイヤーにはなじみ深い姿での立体化となったこの「ネオ・グランゾン」を、充実した可動域を活かしつつ徹底工作で仕上げます。

 

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▲「S.R.D-S ネオ・グランゾン」 ノンスケールプラスチックキット 発売中 価格:8,200円(税抜)

 

編集部:

発売から少し間が空いてしまいましたが、次の作例は「S.R.D-S ネオ・グランゾン」です。

今夏に発売された『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』でもその強さを遺憾なく発揮した機体ですので、ここはキッチリ仕上げていきたいところですね。

 

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富永:

「S.R.D-Sシリーズ」ならではの可動域はもちろん、「縮退砲」ギミック&エフェクトパーツなど見どころの多いキットですので、作りがいがあります。今回はレビューも兼ねて基本工作をメインに紹介しつつ、複雑な組み合わせになっている箇所をどう切り崩していくかなどにも触れられればと思います。

 

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▲背面のリングを押し込むことで、内部メカが展開。

 

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▲手首は引き出し機構が付いており、差し替え無しで持ち手の角度を変更できる。

 

編集部:

では、早速素組みをしたネオ・グランゾンで、各所のチェックをしていきましょう。

 

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編集部:

まずツノ裏や、「バリオン創出ヘイロウ」のポリ軸など、目立つ肉抜き穴は、漏らさずふさいでいきたいですね。

 

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富永:

フェイス部は塗装の際のマスキングを避けたいので、後ハメ加工を加えていくつもりです。

 

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富永:

胴体部分は、基本的に合わせ目が出ないようになりつつ、塗装にも支障がないようになっていますね。

ただ、ちょっと見えづらいですが、腹部の合わせ目は気になるので消したいところです。

 

編集部:

脇腹部分は段落ちモールドになっていますから、腰との接続面部分ということですね。

 

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富永:

スカート部分は、フロントとリアをそれぞれ肉抜き埋めですね。

 

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編集部:

次は腕部分ですか。

 

富永:

工作上、一番大変そうなのは肩アーマーですね。挟み込み箇所が多いので、どう手を付けていこうかなというところです。

 

編集部:

裏側の空間も気になりますね。

 

富永:

この辺りは腕部分とさほど干渉しないので、適当なジャンクパーツでメカディテールを入れていきたいと思います。

 

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富永:

肩は上部の突起部分も挟み込みになっていますね。ここはT字部分をカットして差し込み式にすれば、後ハメ加工は大丈夫かなと思います。

 

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富永:

突起部分のうち下側は、切り欠きを作って後ハメ式にできればと。

 

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富永:

問題は肩から伸びるこのブロックですね。合わせ目が目立つところですが、挟み込みが多いので時間をかけて処理していくことになるかなと思います。

出っ張り部分は、一度カットして接着。ヒンジ部分は、肩の方に挟み込んで塗装の際はマスキングで対応する形でしょうか。

 

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編集部:

この上腕部分は問題なさそうですね。

 

富永:

そうですね。単色なので特に問題なく、後は関節部分のクリアランス処理を行おうと思います。

 

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富永:

問題は前腕部分ですね。全て挟み込みになっているので。

黄色の円部分は切り取って後ハメ式にするとして、黄色の各パーツとグレー部分のパーツをどうするかが悩みどころです。

 

編集部:

これはちょっと手強そうですね。

 

 

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富永:

手首パーツは軽くディテールアップ(省略されている指の節の追加など)と、手甲部分の肉抜き穴埋めをすれば問題ないかと。

 

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編集部:

次は脚ですが……ここも挟み込みが多そうですね。

 

富永:

足首と股関節以外は挟み込みですね。「S.R.D-Sシリーズ」共通なので、ある意味おなじみとも言えますが。

隙間がほぼないので、切り欠きを作っての後ハメ加工も難しく、特に大腿部はどうしようかなというところです。

 

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富永:

スネ~脚についてはある程度分割されていて、足の甲も突起部分を切り飛ばせば後ハメできそうです。

合わせ目部分は目立つ部分ではないので、消さずに段落ちモールドとして処理する予定です。

 

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編集部:

足裏はモールドがありますが、肉抜き穴もあるのでそこは処理したいですね。

 

富永:

飛行状態などを想定すると、足の裏も手を加えておきたいですね。

 

 

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富永:

カカト裏のディテールについては、「S.R.G-S」のときは溝が深かったのでそのままクリアーのプラ板を追加したのですが、今回はそれができなさそうなので(凸状態になってしまう)、貫通させてプラ板を裏打ちしたいと思います。

 

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富永:

同じクリアー工作というところでは、グランワームソードの宝玉部分もクリアーに置き換えたいところですね。

 

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編集部:

縮退砲用のエフェクトパーツはどうしましょう?

 

富永:

球体部分の裏側にブラックを塗って、禍々しさを出していこうかなと考えています。

 

編集部:

確認箇所はざっとこんなところですかね。

現状、工作方法がまだ決まっていない部分もありますが、そこは頑張っていただきましょう。

 

富永:

頑張ります!

 

 

DATA

S.R.D-S ネオ・グランゾン

  • ノンスケールプラスチックモデル
  • 全高:約166ミリ
  • 全幅:約200ミリ
  • 発売中
  • 価格:8,200円(税抜)
  • 発売元:コトブキヤ

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