S.R.D-S「ネオ・グランゾン」の複雑な挟み込みはこう処理すべし!<第2回>【電撃スパロボNo.080】
充実した可動域を活かしつつ徹底工作で仕上げる「S.R.D-S ネオ・グランゾン」。今回はその第2回をお届けします。
肩部と脚部の工作法に糸口は掴めたのか……? その工作内容をご覧いただきましょう。
第1回:S.R.D-S「ネオ・グランゾン」の見どころは?モデラーに工作を加えたいポイントを聞く<第1回>
◇上半身
「C3」パーツの突起を画像のようにカットすると、塗装後に組み込めます。この加工を行った場合、「L1」パーツが無加工で後ハメできるようになります。
「C29」パーツはこの大きさだと肉抜き穴が目立つため、ポリエステルパテ(以下、ポリパテ)で埋めて引き締めています。
塗装派にとって一番面倒なのが肩アーマーです。そのため後ハメ加工を各所に施しました。
まず、上側2つの突起が入る部分はT字状の接続部を画像のようにカットします。
続いて、下側の突起が入る部分は受けを削っています。これにより、塗装だけでなく合わせ目消しも楽になります。
腕側のアーマーは分割を変更し、組み込みと塗装を楽にしています。
前腕部は「D13」パーツを3分割し、目立たない中央部をそのまま取り付けたほかは後ハメを可能にしました。「M14」パーツも後ハメできるように固定用の突起をカットし、肉抜き穴をポリパテで埋めています。
握り手と武器持ち手、武器持ち手の可動部は肉抜き穴が目立つため、ポリパテで埋めています。
◇下半身
フロントアーマーとリアアーマーの肉抜き穴も、ポリパテで埋めています。
大腿部下側の内側、ヒザ関節ブロックの内側に1ミリ径の穴を開け、1ミリ真ちゅう線による固定接着方式に変更しました。コツとしては、一度組み立てて「A11」パーツ側から貫通させるくらいの穴を開けることです。穴を開けたら両方の目立たない部分にL・Rの彫り込みを行って組み間違いを防止します。
スネ内側の軸受けを画像のようにカットし、「B15」・「B16」パーツの軸を短くすることで後ハメが可能になります。また、スネ前面は合わせ目をモールド化しています。
ふくらはぎのフィンは画像のようにカットして、塗装後に上から入れる後ハメ式にしました。
股関節ブロックはポリ軸が目立つため、0.14ミリプラシートを接着し目立たなくしています。「D14」パーツは上部のスカスカ感を解消するため、0.5ミリプラ板でフタをしています。また、下側の突起をT字状からI字状にすると、後ハメが可能になります。
爪先とカカトの肉抜き穴はポリパテで埋めています。カカト「D10」パーツの凹み部分は、くりぬいて裏側に1ミリプラ板を接着し、一段落としています。ここに透明プラ版を取り付けてクリアーパーツ化を行います。
◇その他
バリオン創出へイロウはポリ軸が目立つ部分を市販のモールドパーツで塞ぎ、支柱の肉抜きをポリパテで埋めるとともに、1ミリプラ板でポリパーツ隠しを設けました。これによって可動範囲は狭くなりましたが、極端に大きく動かす部位ではないため、大きな影響はありません。
概ね山場は超えたので、問題なければ塗装して完成です。
DATA
S.R.D-S ネオ・グランゾン
- ノンスケールプラスチックモデル
- 全高:約166ミリ
- 全幅:約200ミリ
- 発売中
- 価格:8,200円(税抜)
- 発売元:コトブキヤ
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