S.R.G-S「シュロウガ・シン」の後ハメ加工はどう処理するか?パーツ分割から読み解く<第1回>【電撃スパロボNo.084】

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モデラー●富永高志/文・編集●電撃ホビー編集部

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次なる電撃スパロボの作例は、12月に発売された「S.R.G-S シュロウガ・シン」。

これまで電撃スパロボでも何度か取り上げてきた機体ですが、いよいよ作例の製作に取りかかります。

細かな色分けやクリアーパーツなどが再現されているこのプラモデルですが、加工をする上でどう処理していけば良いのか……ポイントをチェックしていきましょう。

 

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▲「S.R.G-S シュロウガ・シン」 ノンスケールプラスチックキット 発売中 価格:9,200円(税抜)/Premium Edition【コトブキヤショップ限定品】 10,000円(税抜)

 

 

編集部:

これぞ“バリメカ”という出で立ちのシュロウガ・シンですが、翼のボリュームもさることながら、各部の細かな色分けなど、注目点の多いアイテムですね。

 

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富永:

これぞ「大張正己」氏というフェイスや、氏がこだわったというパースの付いた「インテグラル・ディスキャリバー特殊表現パーツ」や平手パーツなど、ファンとしても嬉しい魅力が詰まったものになっています。

ただ、実際これに手を加えていくのは一筋縄ではいかないような気もします。とりあえず、各部を見ていきましょう。

 

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富永:

頭部はフェイス部分が挟み込みになっています。ツノや額部分は後から差し込む形ですね。

 

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富永:

フェイスは、画像のT字部分をカットして後ハメにしようと思います。

 

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富永:

胴体部分は、腰の中央に合わせ目が出ているので、ここは処理します。

 

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富永:

また、首元も中央に合わせ目が走ってしまっているので、対応します。

 

編集部:

胴体は細かい色分けが行われていますが、どんなパーツ構成なのでしょう?

 

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富永:

こちらが胴体のパーツ群ですね。

合わせ目が出ているのは先程のところと、ポリキャップを挟み込んでいる肩部分くらいで、その他の箇所は塗装後パチパチと組んでいけば問題なさそうです。

 

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富永:

次は肩パーツです。黒いパーツは内側に肉抜き穴があるので、ここは埋めておきます。

 

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富永:

金色の突起部分は、T字部分をカットして後ハメします。

 

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富永:

続いて腕部分です。上腕は合わせ目が出ないようになっていますが、「黒鳥形態」変形時に取り外す必要がある群青色部分のパーツ(赤丸部分)が少々取り外しづらかったので、(同じく赤色部分の)金色のパーツと接着してしまおうと思います。

 

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富永:

前腕部分は各所に合わせ目が出ているので、それぞれ処理していきます。

 

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編集部:

この腕は可動が良く、肘もしっかり曲がりますね。

 

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富永:

そうですね。肩も引き出し式になっているので、ポージングの自由度は高いです。

 

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富永:

腰部分は合わせ目が出ないような分割になっているので、そのままで大丈夫そうです。

 

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富永:

今度は脚部分です。まずは大腿部から。

ここは可動部が装甲で挟み込まれているので、太モモの釘の頭状のところを削って後ハメにします。

 

編集部:

それだとすっぽ抜けたりしないでしょうか?

 

富永:

上手く渋みを調整して抜けづらくしようと思います。

 

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富永:

脚下部のスネ辺りの部分です。赤色のクリアーパーツ部分はこのままにしたくないので……。飛び出し部分を一度切り離し、メタリックテープなどを裏に貼って再接着しようかなと。

あとは、ヒザの突起部分(画像右端)は裏面に肉抜き穴があるので埋めたいと思います。

 

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富永:

脚パーツの最後は足首です。ここも挟み込みになっていますが、カカト(画像右上)を後ハメにすると強度に不安が残るので、塗装の際はマスキングで対応しようと思います。

 

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富永:

前足部分は、画像左のパーツのT字部分をカットして後ハメにします。

 

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編集部:

最後は翼部分ですね。節で可動する部分もあって手こずりそうですが……。

 

富永:

画像右が可能な限り後ハメで分解できそうな部分ですね。翼本体は可動部分に気をつけて、(挟み込みの)内側から順に合わせ目を消していく流れになると思います。

 

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富永:

この辺りはやはり強度的に不安があるので、(塗装は)マスキングになると思います。

 

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編集部:

「黒鳥形態」を踏まえて注意が必要な箇所はありますか?

 

富永:

胴体が差し替えということもあり、工作的にはもちろん、プロポーション的にも問題なさそうです。

それ以外の部分ですと、剣部分は塗り分け部分をスジ彫りして、塗装(マスキング)しやすく加工したいですね。

あとは、今回の手首パーツのような、最近増えてきている「プラモデルにおけるPVCパーツ」の取り扱い方も少し触れられればと思います。

 

編集部:

それは嬉しいですね。原稿が上がってくるのを楽しみにしています。

 

 

DATA

シュロウガ・シン

  • ノンスケールプラスチックモデル
  • 全高:約181mm
  • 価格:9,200円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

※フライングベースは付属しません。

 

シュロウガ・シン Premium Edition

  • ノンスケールプラスチックモデル
  • 全高:約181mm
  • 価格:10,000円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

※インテグラル・ディスキャリバー特殊表現パーツ付属

※ディスキャリバー付属
※フライングベースR付属

※コトブキヤショップ限定品

 

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