「ザクっぽいハサミですか(笑)?」パンクブーブー佐藤とサクライ総統が大河原邦男直撃インタビュー!!第5回【物作りについて】

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ニコ生「突撃!電ホビステーション」の企画で、大河原邦男先生に直撃インタビューを敢行した、パンクブーブー・佐藤哲夫さんとプロモデラー・サクライ総統。とても貴重なお話をたくさん聞けたので、電撃ホビーウェブでも公開しちゃいます!! 全6回のスペシャルインタビュー、第4回は大河原先生の影響を受けた人についてです!! またインタビューの模様は、「電撃ホビー.ch」会員限定で動画でも公開中なので、ぜひこちらもチェックしてみてください!

 

※バックナンバーもあわせてご覧ください。

 

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サクライ総統(以下、サクライ):最近作ったもので一番傑作、自慢できる逸品みたいなものについて教えてください。

 

大河原邦男(以下、大河原):『ボトムズ』といえばターレットになるので、それをモチーフとしたものを作りたくて、作り始めました。大体『ガンダムエース』の「大河原ファクトリ」ーで発表するものが多いものですから、『ボトムズ』はガンダムじゃないので、そんな作りものをしていいのかわからないんですが、かなり勝手にやらせてもらってます。ファクトリー関係ですと、もの作りの横の繋がりというのは結構あって、中小企業活性化プロジェクトみたいなところで「iXine(イグザイン)(※)」というロボットを作りました。ライセンスフリーでデザインを差し上げるからということで、いろんな中小企業の方が自分なりに作っていいですよというものです。あとは一昨日、福井の大野市にあるシザーズ内山(※)という理容バサミを作っている会社の社長さんもガンダム繋がりで、前の理容院の先生からの紹介で、ファクトリーでザクっぽいハサミを作ったんです。

 

パンクブーブー佐藤哲夫(以下、佐藤):ザクっぽいハサミですか(笑)?

 

大河原:これは大河原ファクトリーでも発表していますが、金属の材質が違うものをどんどん積層していくものでハサミを作ったらしくて、美的にも美しいしよく切れるんです。その素材のことをよく教えてもらったので、もう一回大河原ファクトリーで文房具を作ってみようかなと思っています。その金属は塩酸につけると木目みたいに綺麗に出るらしいんです。そこの会社さんはメガネのフレームの技術を使って脳外科とかで使うピンセット型のハサミを作っていて、そのハサミを使うとキレが違うみたいで神経が繋がるのがものすごく早いらしいんです。

 

佐藤:断面がグチャグチャにならないからそのまま繋がるんですね。

 

大河原:2代目の社長さんもガンダム好きで、ずっと修行をしていて、今3代目に教えているんですけど、理容から医療とかそういうひとつのジャンルを極めていくと次々といろいろな仕事に巡りあっていくみたいで、そんなお話を聞いて、真面目にやっていくとそういうところに行き着くんだなという証明をしてもらいました。今ずっとやってるコマ大会にも、美しいコマを作って参加したいと思っています。アニメの仕事だけですと、今若手でメカデザインやりたい人が多いものですから、もうこの年になったら面白いことどんどんやっていこうかなという気持ちになってますけどね。

 

佐藤:メカデザインだけではなくやりたいこと全部やっていこうということですね。

 

サクライ:本当に作るのがお好きなんですね。

 

大河原:そうですね。やっぱり刺激受けるんですよ。1/1のボトムズ作ってる倉田さんのところに行くと溶接やりたいと思ってしまいました。そうなると溶接の免許取りに行かなきゃいけないじゃないですか。そういう部分ではフットワークが軽いですね。ライセンス取ってきて自分で溶接やってみたりします。お金にならないですよ(笑)。

 

サクライ:でも先ほどおっしゃってたみたいに新番組のプレゼンなんかでも実際にサンプル作って持って行っていたんですよね。

 

大河原:メカデザイナーでも絵が好きな人はいっぱいいるわけですよ。そっちの方が多いんですけど、そうすると描きたいわけですよ。私の場合は面倒くさいので、スポンサーを納得させるには玩具に一番近い姿をプレゼンすればすぐ作品が決まるので。『ダイターン3』(※)の時も乗りに乗って作っちゃって、全部変形しました。それで社長の前で「こういう玩具ですよ」って持って行き、。「すぐやりましょう」ということになりました(笑)。

 

サクライ:やっぱり立体物の説得力ってすごいですよね。

 

大河原:玩具屋さんだと絵なんか何枚きても頭の中で組み立てるのが嫌なんですよね。私は絵いっぱい描きたくないから。作ってる方が楽しい。

 

サクライ:でも苦労的には立体物の方が大変ですよね。

 

大河原:そっちが正しいんでしょうね。

 

佐藤:なんでも作れるんですね。

 

大河原:全て独学なんですよ。3DCGもサンライズインタラクティブというゲーム会社ができた時に、私はゲームやらないので3DCGぐらい覚えなきゃ申し訳ないなと思い、1カ月くらいでモデリングをできるようにしました。それも全部独学でしたね。機械なんかも素人だけど、基本がわかっていればあとは個人の工夫次第なので、ジグとか必要なものを作ればいいわけで、それを組み合わせて新たな加工に辿り着くとか。独学は楽しいですよ。ああでもないこうでもないって。

 

サクライ:わかりますよ。説明書に使い方しか書いてなくて、あとどう使うかというのがわからないのが面白いですよね。

 

大河原:アップルもそうだけど、説明も何にもないのが面白いですね。そこで発見していく楽しみというのはありますよね。

 

 

※iXine(イグザイン)…中小企業が結集した全日本製造業活性化計画(JMRP)に大河原邦男がオリジナルロボットのデザインを無償提供した。JMRPはそれを元にさまざまな製品化を目指している。
※ダイターン3…『無敵鋼人ダイターン3』は1978年~1979年に放映されたサンライズ制作のロボットアニメ。

 


 

以上、大河原邦男直撃インタビュー【物作り】でした。次回は、【これからの仕事】についてお届けします!!

 

 

DATA

突撃!電ホビステーション

※番組内容は変更になる場合があります。

 

 

●「突撃!電ホビステーション」とは

電撃ホビーウェブ編集部が毎月1回ニコニコ生放送でお届けする、ホビー総合バラエティ番組(毎月下旬頃に放送)。プラモデルやフィギュア、おもちゃ、イベント情報などのホットな話題をお届けします。番組MCは、プラモ好きとして知られるパンクブーブーの佐藤哲夫さん(吉本プラモデル部)。アシスタントは声優の大和田仁美さん&長江里加さん。解説や実演をプロモデラーのサクライ総統が行っています。

 

 

関連情報

 

(C)創通・サンライズ


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