ナノブロックでお気に入りのメカを作ってみた!【空想特撮デスクトップ】
1月後半になり、冬もこれからが本番です。風が身に染みる日も多くなる、こんな時期は屋内でゆっくり創作をしてみてはいかが? ということで、以前からキットを作って楽しんでいた「ナノブロック」を使い、気ままに好きなものを再現してみようと思います。
「ナノブロック」とは?
▲ナノブロックの基本セット「スタンダードカラーセット」。
ダイヤブロックでおなじみのカワダが2008年に発売した「ナノブロック」は、1つのポッチが4ミリという驚愕のミニサイズ ブロック。一番のポイントは、従来品より精度にこだわった表現ができること。それを生かしたオリジナル作品が集う「世界大会」も開催されていて、公式サイトに掲載された応募作品は「凄い」の一言。あの領域に行くには……なんて、まずやってみないことには始まらないですね。今回は市販されている「スタンダードカラーセット」を用意し、これに手持ちのキットを数種類加えて準備してみました。
▲「スタンダードカラーセット」は、7色の基本ブロックに、ベースプレートや稼動部品が入ったお手軽なセット。
まずは効率よく作業するためのピース整理。「形」や「色」と方法はいろいろあると思うのですが、最初なので「色分け」を選択。基本のセットと、手持ちのキットを数種類バラしたので、ホワイトとブラックやレッドが増え、クリアのピースが何色か入りました。
▲「色分け」して保存袋に小分けしたパーツ。バラした市販のキットも含めて2,000ピースくらいに。
しかしこのブロック本当に小さいです。キットを作った経験がありながら、いざ「オリジナルを作ろう」と向き合うと、いろいろ想像していた完成イメージの1/2サイズくらいの感覚。小さいのにインパクトがあります。
▲基本ブロック。8×2のオレンジのピースでもクリップより少し大きいくらい。
▲スタンダードカラーセットに入る稼動パーツ。ボールジョイント式で曲がりは最大で90度強といったところ。これひとつでいろいろな想像ができます。
▲市販のキットによっては特殊な形状や、このようなクリアピースが入っています。
調べると、ブロックの形状は多い色で40種類近くあるらしく、ちょっと驚きです。突き詰めていくと欲しくなるだろうなと。とはいえ、まだ初心者なので現状パーツで十分。形にすることがまずは重要。改めて今回作るものを決めて、出来上がりをイメージしながら組み始めることにします。
準備完了、ブロック創作に挑戦。
初チャレンジなので、やはりお気に入りのものを作りたいところ。そこで思い浮かんだ、懐かしい70年代の特撮メカをイメージし、形にすることにしました。まずは記憶を頼りに、作りやすそうなボディのユニットから。単純な積み上げですが、市販キットを組んだ経験をもとに「イゲタ」風に組んでみました。この感覚が後で重要に……。 ブロック同士の継ぎ目が、何となく「パネルラインっぽく」なったような(気のせい?)
▲直方体のボディは「格納庫」といわれた記憶があったので、「ハッチ」にあたる部分を別の色にして「ぽく」しました。
今回の特撮メカは、大きく3つのユニットで構成されています。ここからは資料などを探しながら、作ったボディを基準にして機体の後部にあたるユニットを作ります。イメージ通りに組める出しょうか……。
▲エンジン部と尾翼の組み立てで問題! 尾翼が真ん中に立たない(笑) ピース裏のレールの様な構造を生かして尾翼をずらし、後ろから凸型の特種ピースで固定して、何とかこの場を回避しました。
▲赤が基調の主翼。横へただ広げるのも、組み合わせ方が雑だとフニャフニャ……プラス、翼のエンジンや予備尾翼を表現するので四苦八苦。
▲そのままだと上下バラバラ。うまくはさみこんで、固定できるように組み直しながら、ここまできました。
先を見通した組み方を心がけないとパーツがあちこちでガタガタします。市販のキットは凄いな……と、あらためて感動しながら、残る機首のユニットへ。ここでも「組む」「ばらす」の繰り返しでした。でもそんな作業を手軽にできるのもブロックならでは。この辺にくると、すっかり「童心」です。
▲(左)色だけで組んでしまうと「縦割り」になり安定してくれません。(右)なので、ブラインドになる箇所で横へつなぐ、これの繰り返しです。
▲機首につく副翼。ここは形を優先。この翼だけは、機体に対して斜め下方向に出ているので付け根に角が丸いピースを使ってみました。
▲機首のパーツ、コクピットにはクリアブルーのピースを使用。小さいアクセントですが、グッと雰囲気が出てきます。
これでようやく3つのユニットが揃い、すべてを接続して完成です。組み立てにかかった時間は3時間弱。最初にしてはだいたいイメージ通り……になったということで、大甘で見て「まあまあ」でしょうか!?
▲お気に入りの大型戦闘機。大胆で無骨なシルエットが個性的です。せっかくできたので、ナノブロック専用のスタンドにセットしました。
今回はお気に入りの70年代に活躍した特撮メカをイメージしましたが、この頃の特撮メカ特有のシルエットとカラーリングは、ブロック素材を使った創作に相性がとてもいいです。一方で組み方で強度に影響が出たり、小さい中でバランスを変えたりと、ブロックなのに意外な「手強さ」もあって作り応えも十分。ブロックならではアレンジを考えるところに「奥深さ」もあり、「ナノブロック、面白い!」というのが作り終えた率直な感想です。ゼロから組み上げて、形を作っていく感覚は久しぶりに楽しいです! 手も部屋も汚さず、卓上の小さなスペースでも楽しめるのもオススメのポイント。まずは市販のキットからでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。気軽に「ブロック遊び」もたまにはいいものです。
DATA
ナノブロック スタンダードカラーセット
- 価格:3,800円(税別)
- 品番:NB-023
- 発売中
ナノブロック ディスプレー アーム
- 価格:1,580円(税別)
- 品番:NB-027
- 発売中
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