『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』公開直前!ウルトラマンオーブ/クレナイ ガイ役・石黒英雄さんスペシャルインタビュー!!

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2017年3月11日(土)より、全国の映画館にて『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』の公開がスタート! ウルトラマンオーブが、新世代(ニュージェネレーション)ヒーローズやウルトラセブンと共演を果たします。

 

テレビシリーズでも活躍したキャストだけでなく、多彩なゲストも登場する豪華な本作。主人公はもちろん、我らが風来坊、ウルトラマンオーブ=クレナイ ガイ!

 

今回は、そのクレナイ ガイを演じた石黒英雄さんに直撃!映画の撮影だけでなく、本作のゲストについてのお話、テレビシリーズを通しての感想など、たっぷりと伺ってきました!!

 

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――ついに『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』が、3月11日から全国で公開されます。ウルトラマンオーブだけでなく、新世代(ニュージェネレーション)ヒーローズなども登場する豪華な作品となっていますが、石黒さんは、本作の台本を最初に読んだとき、どのような印象を持たれましたか?

石黒:ドラマの撮影中にいただいたんですが、「フェスティバルだな」と思いました。テレビシリーズでは、歴代のウルトラヒーローの客演はなかったんですが、映画ではたくさんのヒーローたちと共演することになったので、今までにない『オーブ』のお祭りだな、と感じました。

 

――では、先輩であるウルトラヒーローたちと共演した印象や、ご感想をお聞かせください。

石黒:僕が一番印象的だったのは、ウルトラセブン、モロボシ・ダンが登場するシーンです。自分でもニヤニヤするぐらい、思わず笑みがこぼれてしまうほどでした。僕が子どもの頃、一番好きだったウルトラヒーローはウルトラセブンなんです。だから、自分が変身するオーブと、セブンさんが並んだときは、やっぱりぐっとくるものがありました。僕は再放送で見ていたのですが、アイスラッガーが好きです。あれで怪獣をバサッと切ってほしいです(笑)。

 

――普段から、ガイと同じように「セブンさん」と呼んでらっしゃるんですね。エックスやギンガにも、同じように普段から「さん」付けで呼んでいるんでしょうか?

石黒:そうですね。でも、エックスさんについては難しかったです。大地とエックスはユナイトしていてはいても、別々じゃないですか。『ウルトラマンオーブTHE ORIGIN SAGA』も含め、ガイのほうが先にウルトラマンになっていたから、「大地さん」だとちょっとおかしいな、と思って、結局「大地くん」と呼ぶようになりました。田口(清隆)監督からいろいろと説明を受けても、難しかったですね。

 

――そうなると、やはりセブンのほうがすんなり「先輩」という感覚を持てたのでしょうか。

石黒:そうですね、セブンとダンは同一人格ですから。劇中では、ダンが登場するシーンでは「全部持っていかれちゃったな」という感じでした。オイシイとこ取りなんですよ(笑)。

 

――「持っていっちゃう」という点では、今回も青柳尊哉さんが演じるジャグラス ジャグラーがかなり持ってっちゃった部分があるようですが……(笑)。

石黒:青柳さんのいいところは、そのときにいい波が来たら、すぐそれに乗れる……というところなんです。あれはあれで困ります(笑)。

 

ジャグラーはずるいんですよ、僕がそれまでの間にがんばって作ったものを全部横取りするスタイルですから。もう、それがジャグラーのお家芸みたいになってきましたよね(笑)。

 

映画を見れば、「ジャグラーはこういうキャラなんだ」というのがもっとよくわかるんじゃないかな。彼のキャラが立つことで、ガイも含めて他のキャラも立つということは、人気作品の証拠だと思うんです。

 

――本作でも、確かにジャグラーに負けにないほど個性の強いキャラクターがたくさんいますね。

石黒:声の出演の皆さんもとても豪華ですよね。こんなにも多くのゲストが出演した作品は今までなかった、と、スタッフさんからも聞きました。主題歌も、テレビシリーズとは別の新しい曲を頂くことができ、シリーズ放送開始50年の節目としては最高だと思います。

 

――では、本作の中で、石黒さんが一番好きなシーンは?

石黒:僕はもう本当に、セブンさんが登場するシーンが大好きです。(モロボシ・ダン役の)森次晃嗣さんは、現場でのたたずまいも、静かにドシッと構えていらして、見習う部分がたくさんありました。フィルムの時代からの、森次さんの姿勢というか、本番直前までじっと待っていらっしゃる姿を見ていたら、自分はまだまだだな……ということを感じました。

 

『セブン』の頃は、怒号が飛び交うような現場だったということもお聞きしました。僕が撮影中に「ばたばたしていてすいません」と言ったら、「昔のほうがもっとばたばたしていたよ」とおっしゃってたんです。撮影も一発勝負……そういう中で作り上げていったのが『ウルトラセブン』なんだという話を聞いて、精神的なものが違うな、と感じました。

 

――それでは、もう1人の先輩であるウルトラマンエックス・大空大地役の高橋健介さんの印象はいかがでしたか?

石黒:大地くんとは一緒のシーンが多かったですね。前シリーズの主役でしたから、懐かしいスタッフさんが多かったのか、スタッフさんたちとよく話していたみたいです。

 

――ウルトラマンシリーズに出演されていた皆さんは、現場を「家族みたい」とおっしゃる方も多いですから、そうした感覚だったんでしょうか。

石黒:僕は、「アットホーム」と言ってしまうと、生み出せるものが生み出せない気がするんです。確かに、愛にあふれた現場だとは思いますが、そうして愛のある中で戦っていくのがウルトラマンの現場だと思うんです。けれど、ぶつかり合うようなことまではありませんでしたし、今回のタイトル通り「絆の力」で乗り越えていったことはたくさんありました。

 

テレビシリーズと並行して撮影していたので、最大の敵は時間でした。時間がもっとあれば、もっとゆっくり撮れたし、もっといい画も撮れたかもしれない。けれど、決して妥協はしていませんから、限られた中で最高のものができたと思います。それまで半年近く撮影してきたものを完成形として見せていこう、と作ったのが、今回の『劇場版 ウルトラマンオーブ』です。

 

テレビシリーズの後半戦は本当にタイトでした。でも、役者の先輩方から「スタッフはミスすることがあっても、役者はミスをしたらいけない」と、これまでも聞いていましたので、自分では「やらなきゃいけない」と思っていましたし、ゲストの皆さんも『オーブ』の雰囲気はわかりませんから、そうした皆さんに対しても、主役として行動できたらな……と思ってやっていました。

 

いざ自分が主役となったとき、やりたいことを全部ぶつけたのが『オーブ』の現場でした。うまくできたとは思っていないけれど、自分なりにがんばりました。

 

――そうして1年間、撮影をしていた中では、レギュラーキャストの間に、かなり固い結束が生まれたのではないでしょうか?

石黒:スタッフチームは「いつものメンバー」というか、これまでもやってきた皆さんだったので、連携はすごいんです。だから、あとはもうキャストの連携だけだったんですよね。今回そのキャストの中で「やっていこうぜ!」と声を大にして言ったのは、(渋川一徹役の)柳沢慎吾さんだったんじゃないでしょうか。慎吾さんだからこそ、キャストとスタッフの距離を一気に縮められたんだと思いますし、慎吾さんのお陰で、『オーブ』のあのくだけた雰囲気も出ましたし、慎吾さんじゃなかったら全然違った話になったかもしれません。本当に『ウルトラマンシンゴ』って言っても過言ではないですね(笑)。

 

――柳沢さんは、相当アドリブが多かったそうですが……(笑)。

石黒:多いですよ(笑)。慎吾さんは、カメラテストの時から「こういうことをやろう」という話をディスカッションしてたんです。だから、本番中に笑っているということはなく、テストでも本番でも同じことをするんです。本番でも新鮮みを残したままできるのはすごいですよね。

 

――「あばよ!」というセリフも、柳沢さんがいらっしゃるから使われたのでしょうか?

石黒:田口監督に言わせると、ガイが言うのは、慎吾さんの「あばよ!」とは全然違うらしいんです。風来坊としての「あばよ!」だ、ということを言ってましたね。僕も「あれって慎吾さんのパクりですか?」って聞いたことがあるんですけど、田口監督にとっては、風来坊の別れの言葉は「またね」でも「バイバイ」でもなく「あばよ!」だったそうなんです。

 

――テレビシリーズでも「あばよ!」は印象的でしたね……。今、テレビシリーズや映画の撮影を振り返ると、石黒さんにとってどのようなことが印象深いですか?

石黒:ゲストの皆さんが持ってきてくれる“空気”が、『オーブ』に色をつけてくれたと思っています。毎回のゲストによって、自分の立ち居振る舞いが大きく変わってくるので、それで“クレナイ ガイ”というキャラクターができあがったんだと思っています。それぞれの話で、ガイというキャラクター像がわかってくる。ジャグラーのように、自分で自分を出せるわけじゃなくて、ゲストの力があってこそ、ガイは自分を出せるんですよね。

 

今回の映画でも、宇宙魔女賊ムルナウ(演・椿鬼奴さん)やガピヤ星人サデス(声・山寺宏一さん)といった悪役と戦ったり、困っている人を助けたり……という行動によって、クレナイ ガイができあがっていく。そのことが、僕にとってはとても印象的でした。

 

――では、そのムルナウを演じた椿鬼奴さんの印象は……?

石黒:今回、テレビシリーズと映画をノンストップで撮影したことは、同じ役を続けて演じることができ、僕としてもとてもありがたかったんですが、鬼奴さんが撮影に参加されたことによって、僕の中に「あ、これは映画の撮影なんだ」という認識ができました。鬼奴さんは、映画というハードルを難なく越えてきたので、自分としても引き締まったと思います。

 

――本作でガイとムルナウが対峙するシーンは、1カットが長く撮影されており、ウルトラマンシリーズとしては少し珍しい感じがしますね。

石黒:基本的には、テレビシリーズもそうした長回しで撮影しているので、あれはわりと普通のことなんです。カメラマンの(髙橋)創さんに聞いたんですけど、普段のシリーズでは1カット1カット区切って撮影しているけど、『オーブ』のキャストは芝居ができるし、芝居の新鮮さを撮りたいから……ということで、1カットで撮っていたんだそうです。アクションシーンもそうでした。

 

最初の頃には、監督によっては細かくカット割りして撮ろうとすることも多かったですね。でも、創さんが「いや、最初から最後まで長回しで撮ろう」とカバーしていました。

 

――アフレコも息の合った感じでしたが、かけ合いは同時に収録なさったんでしょうか?

石黒:現場で一緒になったことはないんです。みんなバラバラに、一人一人でアフレコしてるんですよ。山寺さんも、ウルトラマンゼロの宮野真守さんも、僕より後からアフレコなさってるので、僕のほうが合わせてもらっています。やっぱり声優さんはそうした技術がすごいですね。

 

星人たちの声を担当されたジャングルポケットのお三方もすごかったですよね。ガッツ星人の声の渋さがもうたまらないです(笑)。聞いたらびっくりすると思いますよ。

 

――ガッツ星人が石黒さんの一押しなんですね(笑)。しかし、ガイよりもSSPの3人+渋川さんとのからみが多いという話ですが……?

石黒:ガッツリからんでますね。そのシーンの撮影は見ていたんですが、大変そうだなあと思ってました(笑)。SSPの視聴者目線での感情は、本当に振り回されて大変だと思うんですが、あの3人はやりきってすばらしいな……と思います。

 

慎吾さんのすごいところは、カッコいいところはカッコよく収めて、みんなと一緒のときはみんなと同じ感情で、ということだと思うんです。自分もそういう役者になりたいですね……。

 

――では、改めて『オーブ』の撮影全体を振り返ってみて、今のお気持ちは……?

石黒:これだけひとつの役を長期間、そして真ん中に立って演じるということは、これまでの芸能生活でなかったので、自分にとってとてもありがたく感じていますし、ひとつの役をそれだけやりきったということで、役を愛することだったり、作品に対しての思いだったり、スタッフやキャストの皆さんへの感謝の気持ちは、オーブにたずさわる前よりさらに強くなりました。この気持ちを忘れずに、役者として新たな一歩を踏み出していけたら……と思っています。

 

――それでは最後になりますが、石黒さんの今後のご活動についてなどもあわせて、ファンの皆さんへ一言お願いします!

石黒:次の新しいウルトラマンも俺が主役をやります(一同笑)……いや冗談です(笑)。
今、僕は27歳ですが、30、40歳と、男として完成させていきたいと思っています。「死ぬまで経験」ではありますが、まだ経験していないことをたくさんして、徐々に形にしていくつもりです。5月には舞台もやりますし、ウルトラマンシリーズでも、他の作品でも応援していただきたいです。できれば、クレナイ ガイ以外の面も見てもらいたいですね(笑)。10年後まで応援してもらえるように、がんばっていきたいと思います。

 

そして『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』は、3月11日から公開となります。ぜひ劇場に足を運んで、ウルトラマンならではの迫力を感じていただきたいです。これまでになかったオーブとウルトラヒーローたちの共演、僕たちの生身でのアクションも、大きなスクリーンで見てほしいですね。最後の最後まで気持ちよく見てもらえると思いますので、ぜひ楽しんでください!

 

――本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

 

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プロフィール

【石黒英雄】(いしぐろ・ひでお)
1989年1月10日生まれ。栃木県出身。2004年、第17回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。2016年、『ウルトラマンオーブ』で主人公のウルトラマンオーブ/クレナイ ガイを好演。2017年4月より放送開始予定の『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』でも同役で主演(全8話予定)。2017年5月からは、舞台『黒薔薇アリス』で主演を務める。プロダクション尾木所属。

 

映画情報

【劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!】

  • 2017年3月11日(土)公開
  • 配給:松竹

 

[キャスト]
ウルトラマンオーブ=クレナイ ガイ:石黒英雄、夢野ナオミ:松浦雅、早見ジェッタ=高橋直人、松戸シン=ねりお弘晃、ジャグラス ジャグラー:青柳尊哉/渋川一徹:柳沢慎吾
宇宙魔女賊ムルナウ=椿鬼奴、大空大地:高橋健介/ウルトラセブン=モロボシ・ダン:森次晃嗣 ほか

 

[声の出演]
山寺宏一、ジャングルポケット(おたけ、太田博久、斉藤慎二)、中村悠一、根岸拓哉、宇治清高、宮野真守 ほか

 

[STAFF]
監督:田口清隆/脚本:中野貴雄/監修:大岡新一/チーフプロデューサー:北浦嗣巳/プロデューサー:鶴田幸伸/音楽
作・編曲:小西貴雄/主題歌Da-iCE「TWO AS ONE」(ユニバーサルシグマ)

 

[STORY]
ある日、怪奇現象追跡サイトSSPのもとに、ウルトラマンエックスの宿るエクスデバイザーが届けられる。敵の罠によってエックスと大空大地(演・高橋健介)のユナイトが解除されてしまったのだ。クレナイ ガイ(演・石黒英雄)とエックスは、行方不明になった大地を探す。

 

一方、美しいものを宝石に変えてコレクションする邪悪な宇宙魔女賊ムルナウ(演・椿鬼奴)は、すでにギンガとビクトリーを宝石に変えてしまい、新たなターゲットとして地球を宝石化しコレクションに加えようとする。その裏では、何かを企むジャグラスジャグラー(演・青柳尊哉)が暗躍していた。極悪宇宙人の前に、ついにエックスさえも宝石にされてしまう!

 

ウルトラマンオーブは、宝石化された新世代(ニュージェネレーション)ヒーローズを救い出し、ムルナウを倒すことができるのか――。

 

仲間を信じる熱い心が、新たなる“絆の力”を呼び起こす!

 

関連情報

 

(c)劇場版ウルトラマンオーブ製作委員会

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