【ガンダムビルドファイターズ連載】作例:HGBF 1/144 アメイジングストライクフリーダムガンダム(その2)

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作例製作・文●NAOKI/編集●電撃ホビー編集部

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<ガンダムビルドファイターズD-Rまとめページ>

 

月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。

 

▲『月刊ガンダムエース』2017年5月号。好評発売中!

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本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。今月は、『月刊ガンダムエース』4月号と最新号である5月号にて、3on3の大激戦を繰り広げたゴーストジェガンについて。

 

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さらに、解説を行った機体は作例も製作! 今回は、ついに発売された三代目メイジン・カワグチの「HGBF 1/144 アメイジングストライクフリーダムガンダム」を、デザインを担当したNAOKI本人が製作! まずは、機体の製作秘話をご覧ください。

 


HGBF 1/144 アメイジングストライクフリーダムガンダム

 

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▲アメイジングストライクフリーダムガンダム

 

さて今回からアメイジングストライクフリーダムガンダム(関係者はアメストと呼んでますので以降アメストと表記します)の作例解説です。今回も前回のルナゲイザー同様デザインを担当させていただき、キット開発にも協力させていただいた機体なので、機体のコンセプトやお蔵出しの開発用の試作画像などをご覧いただきたいと思います。

 

まずは機体のコンセプトについて。コミック『ガンダムビルドファイターズA-R』に於いて、言わずと知れた三代目メイジン・カワグチであるユウキ・タツヤが第8回世界大会用に作り上げた、これまでタツヤが製作してきたガンプラの集大成的な機体になっています。特に彼がメイジンになる以前に製作したガンダムタイプである「Hi-νガンダムヴレイブ」(コミック前作にあたる『ガンダムビルドファイターズA』での愛機。こちらもNAOKIデザイン)の直系であることを意識しています。

 

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IMG_5773▲デザインおよびキット開発用にNAOKI自身が製作した立体物。ストライクフリーダムガンダムのキットをベースにしつつ、ランナー配置やボリューム上変更可能なパーツを新規で製作してデザインを行っている。ライフルはボリューム検討用にデルタガンダムのものを持たせている。

 

印象的な赤いフレームは過去に機体の高速機動で偶然産み出された赤熱化現象「紅の彗星」を元機体のフェイズシフト装甲を活かし予めシステムに組み込んだもので、なかなかチャレンジなカラーリングでしたが、今となっては機体を印象付けるカラーになったと気に入っています。

 

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▲こちらは全身が紅く染まった紅の彗星状態。

 

IMG_1151▲赤いフレームは、アメストの印象的な特徴のひとつ。キットの成形色も単なる赤ではなく、メタリックな色調が施されている。

 

かなりてんこ盛りな装備となっていますが、時系列的に本作よりも後年の話である『ガンダムビルドファイターズトライ』に於いての愛機、アメイジングレッドウォーリアがかなりシンプルで先祖返りをしていることから、一旦てんこ盛りの頂点があっただろうと考え(笑)Hi-νヴレイブやアメイジングエクシアよりも派手になるようデザインしました。

 

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IMG_5781▲頭部アンテナは短いものも検討され、試作された。結果的には主人公然とした大型のもが採用されている。

 

また、ベース機体であるストライクフリーダムガンダムが武装てんこ盛りという特徴があるものですから、ストライクフリーダムをベースにする以上そこは活かした方が良いし、何よりも武器が減ってしまうと、単純に「元機体よりも弱そう」に見えてしまうので(笑)現在のような多武装機体になりました。

 

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IMG_5792▲ギミックはNAOKIが製作した試作の時点でほぼ再現されている。こうした工程は、モデラーでもあるNAOKIの得意とするところ。

 

さらに生々しい話をしますと、アメストもルナゲイザー同様に商品化を前提としてデザインがスタートしています。つまり「ぼくのかんがえた最強機体」を好きにデザインできるわけもなく、予め価格帯から逆算される変更ランナーボリュームがある程度決められており、その枠の中でどれだけ本編設定に則しつつ、元のストライクフリーダムの良さを活かした(変えられた)新しい機体を産み出せるか? が求められるわけです。

 

こういった制約のある作業は難しくもありますが、パズル的な楽しさもあります。デザイン/開発にあたってはストライクフリーダムのキットをベースに変更可能箇所を立体で盛り削りしつつデザインを起こして行き、同時にその立体物をキット開発の雛型としてバンダイさんと共有、3Dデータにして出力したものを元に調整を繰り返しています。

 

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sfa20160907-2▲試作を元にデータ化され出力されたパーツを組み込んだ状態。これを元に形状やディテールの微調整が繰り返され、金型データに反映されていく。

 

そんなわけで次回は完成した作例をご覧いただこうと思います!

 

 

DATA

HGBF 1/144 アメイジングストライクフリーダムガンダム

  • 発売中
  • 価格:2,484円(税込)
  • 発売元:バンダイホビー事業部

 

 

関連情報

 

(c)創通・サンライズ・テレビ東京

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