【ガンプラ作例】「RG 1/144 ユニコーンガンダム」を成形色フィニッシュで仕上げる!!(その2)

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製作・文●桜井信之/編集●電撃ホビー編集部

GUNPLA EVOLUTION PROJECT第2弾として、1/144スケールながらユニコーンモード⇔デストロイモードの変身を実現したスーパーキット「RG 1/144 ユニコーンガンダム」。みなさんは、もうその驚異のメカニズムを体験したでしょうか? これほどの素晴らしいギミックを誇るキットですから、やはり完成後も変身機構を楽しみたいものですよね。そこで今回は、変身による塗料剥げを考慮して、成形色フィニッシュによる仕上げをおこなった作例をお送りします。桜井信之独自の解釈による“サイコフレームの光が漏れる表現”にも注目です!

 

▲今回より、製作者による解説をお送りします!

▲今回より、製作者による解説をお送りします!

 

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RG 1/144 ユニコーンガンダム

RG(リアルグレード)シリーズの最新作、ユニコーンガンダムが発売になりました。2017年秋、東京お台場に「TOKYOガンダム プロジェクト 2017」の一環として、実物大ユニコーンガンダムの展示が決まり、それに伴いプラモデルでもユニコーンガンダムの新作キットが2点発売されます。ひとつはメガサイズモデルで452mmというシリーズ最大サイズのキット。そしてもうひとつがスタイリング・可動(変身機構)・組み立てやすさを兼ね揃えたRGユニコーンガンダムです。どちらのキットもプロポーション・ディテール共にかなり煮詰められており、設定画や劇中のイメージに最も近いユニコーンガンダムといえるでしょう。

▲デストロイモードの作例。ピンクのラインがアクセントになっています。

▲デストロイモードの作例。ピンクのラインがアクセントになっています。

 

▲こちらはユニコーンモード。

▲こちらはユニコーンモード。プロポーションやギミックに手を加えなくとも、ほぼ完璧な変身を遂げることができます。

 

さて今回作例を担当させていただいたRGユニコーンガンダムですが、過去に発売されたRGシリーズをさらに進化させた内容となっています。まず目に付くのはRGの特徴でもある「アドヴァンスドMSジョイント」です。「アドヴァンスドMSジョイント」とはフレームなど可動の核となる部分が多重成形で再現されており、ランナーから外すだけでOKという特殊なパーツです。ポリキャップやプラパーツ同士の“渋み”で可動部分を保持する機構とも異なり、安定した可動と耐久性を備えたバンダイ独自のシステムです。本キットではピンクに発光するサイコフレームを再現するために、この「アドヴァンスドMSジョイント」も多色成形されている点が他のRGキットと異なる点です。

 

▲キットのアドヴァンスドMSジョイント。

▲クリアーの成形色が美しい多色成形のアドヴァンスドMSジョイント。

 

他にもガンダムの基本色とも言える“白”の成形色が、ホワイト~ライトグレーへ三段階の色調で成形されており、白の配色面積が多いユニコーンガンダムに良いアクセントを加えています。可動・変身機構にも独自のシステムが組み込まれていて、決定版といえる仕上がりとなっています。

 

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▲キットの外装は、白~ライトグレーの3色で成形されています。成形色を活かしてフィニッシュしたことにより、この絶妙なカラーリングをそのまま使うことができました。マーキング類もキットのものを使用しています。

 

さて、製作についてですが、ユニコーンガンダムは各部が伸縮して変身するシステムなので、グレーの関節部やサイコフレームは塗装を行ってしまうと、各部のスライド伸縮で塗膜が剥がれてしまう危険性があります。そのうえ3種類のホワイトで成形された外装パーツもフルペイントし、単一塗装にしてはもったいないので、今回は可能な限り成形色を使用して仕上げることにしました。

 

しかし、それだけでは面白みに欠けるので、今回はスミ入れにひと工夫加えることにしました。PGユニコーンガンダムが発売された時に明かされた“アンチェインドモード”。この存在が開示されている以上、無視するわけにはいかないので、“アンチェインドモード”でさらに分割・展開される装甲の継ぎ目部分には、スミ入れ色を蛍光ピンクにし、装甲の隙間からサイコフレームの光が漏れているのを再現することにしました。そこで、この蛍光ピンクでスミ入れを行うスジ彫りに対しては0.3mmのタガネを使い、“蛍光ピンクの道筋”として、他のスジ彫りより一段深く彫り直し、塗料の流れをコントロールしています。全体のツヤは通常関節はツヤ消し、サイコフレームは光沢、外装は半ツヤにコーティング質感に違いを持たせることにしました。

 

▲“アンチェインモード”PGユニコーンガンダム発売時に発表された“アンチェインドモード”の設定を踏襲し、同モードで装甲が分割される部分には、蛍光ピンクでスミ入れ。サイコフレームの光が装甲の隙間から漏れている様子を表現しています。サイコフレーム・外装・関節でツヤを変えていることにも注目です。

 

▲この工作により、ユニコーンモード時にも変化が生まれました。この工作により、ユニコーンモード時にも蛍光ピンクのラインが走ることになり、おもしろい変化が生まれました。なお、モールドは深く掘りなおしています。

 

MG・HG・PGと各サイズのユニコーンガンダムを複数製作しましたが、現時点で最も進化したキットだと実感いたしました。これだけ完成度の高いキットだと、当然フルアーマーやグリーンフレーム、さらにバンシィなども作りたくなってしまいます(笑)。

 

▲付属パーツ一覧。

▲付属パーツ一覧。ツノは可動するもののほかに、写真左下のモード固定用のものも付属しています。

 

 

次回は完成した作例を、よりじっくりと見ていきます!

 

DATA

RG 1/144 ユニコーンガンダム

  • 発売中
  • 価格:4,104円(税込)
  • 発売元:バンダイホビー事業部

 

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