『機動戦士ガンダム』よりガンプラ「MG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」をフルハッチオープンモデルに!書籍「ガンダムホビーライフ001」表紙作例(再掲載)

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

製作・文●NAOKI/編集●電撃ホビー編集部

2018年3月30日(金)にいよいよ書籍「ガンダムホビーライフ012」が発売! 最新号は可変機特集となっています。最新号が発売間近ということで、これまで「GHL」の表紙を飾ってきた珠玉のガンプラ作例をご紹介! 今回紹介するのは、記念すべき第001号のフルハッチオープンモデルのRX-78-2 ガンダムです。

 

RX-78-2 ガンダム

※初出:ガンダムホビーライフ001号/記事内容は雑誌発売当時のものです。

006-011_010006-010_015006-011_001 006-011_002006-011_003 006-011_014006-010_016006-010_010006-011_012

 

さて、今回は第1号にふさわしくアムロ特集ということで、アムロの代名詞ともいえる「RX-78-2 ガンダム」を製作。ただガンダムを作っても芸がないので、フルハッチオープンモデルとしました。使用したのは、形状が一番好みに近いMG「Ver.2.0」。ご存知のように近年のMGは内部フレームがみっしり詰まっていますので、これを利用しない手はありません。

 

ただ、逆に気をつけたい部分が1つ。内部フレームがあると言っても、それはあくまで「1/100の模型をそれらしく可動させるためのフレーム」であって、「1/100の模型の内部機構をそれらしく再現したもの」ではありません。中身があると言ってもその目的が違うのです。ここをはき違えてしまうとただの「中身のフレームを見せたカットモデル」になってしまいます。当然それらしく見せるのには(可動を犠牲にしてでも)内部の密度を上げていく作業が必要に。そのためキットのフレームもそのままでは使用せず、ディテールを加えたりジャンクパーツで味付けしたりしています。より「動きそう」を追求するために可動を殺すというのも矛盾した話ではあります(笑)。当然見せたい箇所にすべて内部フレームが存在しているわけではないので、そういう箇所は内部メカを新造。

 

そしてポイントがもう1つ。ハッチオープンモデルを製作する際に内部と同等以上に見せ場となるのが「外装の開け方」でしょう。むやみやたらに外装をカットして開ければそれっぽく見えるというものでもありません。極端な話ですが、パカパカ開けすぎて元のキャラクター性が薄れてしまうのもナンセンスですし。「キャラクター性を維持しつつ説得力のある開け方をする」というのは好みのプロポーションに仕上げるよりもある意味困難な作業です。同様の理由で頭部のハッチオープンはあえて控えめに。ちなみに、トサカおよびフェイス部分は好みの形状にするために新造しています。また今回は「決め」のアングルをアオリと想定しているため、下から見上げたときに内部がより見せられるよう各部外装を下から上へ開けるよう心がけています。

 

もう1つ。外装をただカットして開けただけでもいいと思うのですが、アクセントとして各外層にロック機構を想定した「ツメ」を追加してみました。これは近年のガンプラに見られる外装のエッジ部分にあるマイナスモールドを「ロック機構が閉じた状態のディテール」と解釈、ならば外装が開いた状態ではアンロック状態になっているのではないか?という脳内妄想のもと採り入れたものです。同様の理由で制作してみたのが各関節に存在する、いわゆる「マルイチモールド」。センター部分のマイナスモールドが立ち上がってアンロック状態になると、中身が回転しながらせり上がってくるイメージです。

 

実機があったと想定して、各外装にロック機構があるかははなはだ疑問ではありますが、あくまで模型として「オイシイ表現」ということで。こういうことをあーだこーだ考証(妄想)しつつ、模型としてのおもしろい表現との境界線をせめぎ合いながら製作するのも、実機の存在しないキャラクターモデルの醍醐味ですね。開ける箇所、全体のアウトラインが崩れすぎない塩梅、そして開けた箇所からおいしく見える内部メカの配置等々、想像以上に考えることは多いです。実際脳内モデルリングタイムは通常の制作よりもはるかに長いです(笑)。ただ、考えることが多いというのはそれだけ楽しみも多いということ。皆さんも本作例を観て興味を持ってもらえたら、一度製作してみることをオススメします。実際一度内部まで作り込んでみると、通常モルを製作したときのディテールやスジ彫りの入れ方など、フィードバックされる経験値は少なくありません。

 

※初出:ガンダムホビーライフ001号/記事内容は雑誌発売当時のものです。

 

カラーリングデータ

※GSIクレオスの「Mr.カラー」および「Mr.カラーGX」

 

DATA

MG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0

  • プラモデル
  • 1/100スケール
  • 発売元:バンダイ
  • 価格:4,410円(税込)
  • 発売中

 

「GHL001」にはRX-78-2 ガンダム以外にも、リック・ディアスやディジェなどアムロ・レイの搭乗機の作例が豊富に掲載されています。電子書籍版もあるので、ぜひチェックしてくださいね。

 

>>ブックウォーカー電子書籍「ガンダムホビーライフ001」ページ

 

また、最新号の「ガンダムホビーライフ012」も絶賛予約受付中! Zガンダム、バウ、メッサーラなど人気の可変MSが巻頭特集を飾っています。そのほか、MAX渡辺氏&鳥山とりを氏の師弟対決など見どころ満載の1冊となっているのでお見逃しなく!

 

>>「ガンダムホビーライフ012」Amazon予約ページ

 

プレミアム バンダイ

 

関連情報

 

関連記事

 

(C)創通・サンライズ

上に戻る