素組みでガンプラ!ガンダムマーカーエアブラシシステムの活用法・基本【前編】

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超基本からちょっとしたワザまで、ガンプラを素組みで作る“コツ”を、プロモデラー・桜井信之氏が指南する本コーナー。

 

今回は話題の「ガンダムマーカーエアブラシシステム」を使って、HGUC「Hi-νガンダム」を塗装してみましょう。

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「ガンダムマーカーエアブラシシステム」はその名のとおり、ガンダムマーカーの新たな使用方法を提示した画期的なアイテム。モデラーにとってエアブラシは誰もが憧れる機材ですが、高価でビギナーや若年層モデラーには手の届かない夢の塗装機材でもあります。しかし本商品は、そんなモデラーの悩みを価格・使用方法の両面で解決した素晴らしいアイテムです。

 

10それではHGUC「Hi-νガンダム」を使って、「ガンダムマーカーエアブラシシステム」の基本的な使用方法を紹介します。

 

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「Hi-νガンダム」はキット化の際にデザインがリファインされ、配色もホワイト&ブルーに変更。しかしオリジナル画稿のパープルで彩られた「Hi-νガンダム」に憧れるファンも多いのではないでしょうか。そこで「ガンダムマーカーエアブラシシステム」で色味と配色を変えていきます。

 

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こちらがセット内容。エアブラシ本体に加え、エアー調整が可能なバルブ、エアーホース(PS細)、Mr.エアースーパー190(エアーボンベ)、ガンダムマーカーエアブラシ専用の替え芯が3本セットされています。

 

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まずは各部品を接続。エアー缶に、エアー調整バルブを取り付けます。その後、エアブラシ本体とエアー調整バルブをエアーホースで接続すれば完成。エアー調整バルブの上にある調整ねじを回すことで、エアーがエアブラシに送られます。このねじの回し方でエアーの吐出量を調整可能です。

 

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ちなみにアタッチメントのジョイントを取り付けることで、一般的なコンプレッサーと同じSサイズのバルブに取り付けて使用可能。バルブサイズを変更するためのジョイントやコンプレッサーのバルブサイズは、それぞれの機種を確認して適切なものを購入しましょう。

 

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次にガンダムマーカーの準備をします。ガンダムマーカーを振り、中の塗料をよく撹拌します。その後塗料皿などにペン先を押しつけて、ペン先に塗料を充填させます。ここまではガンダムマーカーの通常の使用法と同じ。

 

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エアブラシ本体の上側からガンダムマーカーを装着します。

 

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このとき大切なのは、エアーノズルの延長線上に、ガンダムマーカーのペン先がくるようにセットすること。適切な位置であれば写真のようにガンダムマーカーを吹けます。

 

43-2これはガンダムマーカーの位置が浅すぎる例です。これではエアーがペン先に当らないので塗料が吹き出ません。

 

44-2 25逆にこれは深すぎる例。この状態で吹くとペン先に充填されている塗料が大量に吹き出るため、飛び散って汚くなってしまいます。大切なのはエアーノズルと、ペン先の位置・向きです。この点だけは実際に吹きつける前に十分注意しましょう。

 

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これはペン先の違いによる吹きつけ量(幅)の違いを比べたものです。上はガンダムマーカーに最初から装着されているペン先で、下は「ガンダムマーカーエアブラシシステム」専用のペン先です。エアー圧、対象物までの距離など同じ条件で吹きつけましたが、吹き幅がまったく異なるので、塗装する面積や表現によって使いわけましょう。

 

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次は改めてガンダムマーカーの性能を再確認してみましょう。左のダークグレーのパーツに、「ガンダムレッド」、「ガンダムブルー」、「ガンダムイエロー」の基本的な3色を吹いてみましたが、驚くべき隠蔽力です。これは塗装するうえで強力な武器となります。

 

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とはいえ、やはり塗料なので撹拌しないと本来の性能は発揮できません。左はガンダムマーカーを振らずに吹きつけたもの。右は20回ほどガンダムマーカーを振って吹いたものです。その差は歴然なので、塗装前は十分にガンダムマーカーを振りましょう。

 

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基本的な使い方と注意点がわかったら、いよいよ実践。まずは「Hi-νガンダム」の青で成形されたパーツを塗装していきます。仮組したキットを分解し、持ち手などをつけて塗装の準備をしておきましょう。

 

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使用するのは「ガンダムマーカーアドバンスセット」。このなかには通常の単品発売されているシリーズよりも、さらに使用箇所を絞り込んだ特殊な色が多数含まれています。今回は「ガンダムパープル」を使用してみましょう。

 

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青単色のパーツを塗装してみました。初めて「ガンダムマーカーエアブラシシステム」を使用したのですが、吹き心地もよく、ムラのないパープルに塗り上げられました。感想は“爽快”のひと言です。

 

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スプリッタ迷彩になっているシールドを組み上げてみました。白く見える部分は成形色のままの白です。青い部分が紫に変わるだけで、印象がまったく変わりますね。

 

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こちらは腕と脚を組み上げた状態。ソールやふくらはぎ、肩や前腕部分の色を変更したことで華やかな印象となりました。

 

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こちらは頭部。アゴとアンテナ基部を塗装したものです。塗装した面積は小さいですが、その効果が大きいのがわかるのでは。「ガンダムパープル」の単色、ベタ塗りをしましたが、後半ではほかの色やマスキングを行った塗装、エアブラシならではの塗装表現を紹介します。

 

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