浅井真紀氏×huke氏×グッドスマイルカンパニーが紡ぐ新たなプラスチックモデル美少女『chitocerium(チトセリウム)』第1弾「LXXVIII-platinum」のワンフェス販売版prototypeを製品レビュー!

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撮影・文●白虎かなめ/編集●電撃ホビー編集部

様々な可動フィギュアの生みの親である浅井真紀氏による設計、『ブラック★ロックシューター』など独創的な世界観で人気のイラストレーターhuke氏によるデザインワーク、そしてフィギュアだけでなく最近はプラスチックモデルも精力的に展開するグッドスマイルカンパニーによる商品化。強力な3者のコラボによる新たな可動美少女シリーズが「ワンフェス2019冬」でついにヴェールを脱ぎました。一般販売に先駆け、「ワンフェス」会場限定で一部未調整の「LXXVIII-platinum (prototype)」が先行販売されたのです。真っ先に新シリーズを体験できるわけで、購入できた人は本アイテムの魅力に浸っていることと思います。では実際にどんなポテンシャルを持っているのか、確認のレビューといきましょう♪

 

prototype版パッケージ。文字だけのシックなデザインですが、むしろ中身への期待感が高まります。

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全ランナー。25枚もありますが、1枚がA5版以下の小振りなサイズなので、印象ほどパーツは多くなく把握しやすいです。ビニール袋内の前髪パーツの裏に、マーキング再現用のインレタシートがあります。

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手や脚などのジョイントはポーズが固定しやすい硬質と、柔軟性があり破損しにくい軟質の2種類が付属し、好きな方を選べます。

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ランナーが小分けされているうえ、部位毎に使うランナーが大体統一されているので、製作時間よりランナーの山からパーツを捜索している時間のほうが長い……なんてことがありません。素体が完成すれば、これだけのランナーが先に用済みになります。

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素体状態。独特な足首のため細身に感じますが、意外とボリュームのあるプロポーションです。浅井氏設計による可動素体フォーマット「マシニーカ」がベースですが、同じフォーマットの『メガミデバイス』よりホンの少し大きいサイズです。

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アーマーパーツは、従来のメカ美少女と全く印象の異なる美しいディテールが散りばめられています。世界観の構築から参加しているhuke氏のタッチが堪能できますよ。

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素体のボディやアーマーなどのパーツが「アンダーゲート」と呼ばれる、パーツの裏面で繋がっています。そのため切除面がフィギュア表面に出ないのですが、ゲートが小さく目立たないので切除し忘れないよう気をつけましょう。

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アーマーと剣を装備させました。独特の様式美によるデザインで、前髪以外モノトーンなのを感じさせませんね。浅井氏による捻りが多用されたボディライン造形がとにかく繊細で美しいのです。台座には大きなギミックが隠されていますが、こちらは後ほど……。

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顔は印刷済みの表情が3種セット。髪は左右で白&黒のツートーン構成で、未塗装でも立体感のある面白い構成です。こだわる人は本体に軽くスミ入れをしたり、ゴールドなどでワンポイント塗装すると、よりメリハリが付くでしょう。

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後頭部のお団子も未塗装でこの色分け!

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どこか残忍さも感じる「微笑み顔」。スカートの可動は想像以上の自由度を誇り、最初は戸惑うほど。ですが様々なシルエットの変化を楽しめ、マントやスカート、時には巨大な腕代わりなどイメージを膨らませるとポージングを助けてくれます。

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「目閉じ顔」でバレリーナをイメージしてポージング。曲線による本体と直線的なアーマーのコントラストに、ため息ものです。

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同じ「マシニーカ」の機構を採用しているので、コトブキヤ発売の『メガミデバイス』を組んだことのある人なら類似の構造が多く見つかるでしょう。ですが可動コンセプトが同じなだけで、素体流用ではありません。さらに腰などは『chitocerium』に合わせ関節がアップデートされ、より可動が進歩しています。

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剣のほかに「本」が付属。極小サイズですが、ちゃんと畳めます。
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台座は箱のように開くことができるので、絡めて楽しめます。

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表面にはエンブレムが。違う個体ではこれも変わるのでしょうか?

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なんとアーマーを装着したまま、箱に収納できる驚きのギミックが! これは世界設定に繋がる重要な要素なのですが、少女の人形が折りたたまれ箱に美しく納まる様はぜひ実際に体験していただきたい! しかも剣と本、スタンド支柱まで美しく収納されます。

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ちなみに箱を開けて最初に出てくるのが、未塗装の「目閉じ顔」。まぶたや唇も立体的に造形された別造形となっています。

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個人的にも浅井氏の可動美少女の大ファンで、『chitocerium』も楽しみにしていました。氏のイノセンティックな造形と球体関節人形に通じる様式的で表情豊かな可動は、huke氏の世界観と相性抜群。思うままにポーズを付け飾るだけで、その空間が独特な雰囲気になるくらいキャラクターが立っています。箱に収まるギミックのために可動範囲が広く設けられていますが、結果的にダイナミックなポーズが付けやすくなっています。動かすたびに違うシルエットが発見できる、遊び甲斐のあるアイテムに仕上がっていますよ。すでに第2弾も発表され、今後どんな世界が展開されていくのか楽しみです。なお、2019年2月13日(水)から一般販売版の予約受付が始まっています! 在庫がなくなり次第販売終了となりますので、prototypeを買い逃した方はお見逃しなく!!

 

DATA

『chitocerium』LXXVIII-platinum (prototype)

  • プラスチックモデル
  • 全高:約20センチ
  • 原型:Masaki Apsy
  • デザイン:huke
  • 制作協力:グッドスマイルカンパニー
  • 発売元:グッドスマイルカンパニー
  • 価格:5,500円(税込)

※写真は「ワンダーフェスティバル2019[冬]」で販売されたprototypeを使用しています。一般販売版と仕様が異なる場合があります。

 

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(C)GSC, huke, Masaki Apsy/chitocerium

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