バンダイが1億円以上を投入した「GASHAPON ODYSSEY(ガシャポンオデッセイ)」一般体験がスタート!まるで遊園地のアトラクションのような筐体の開発秘話もインタビュー!

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取材・撮影・文●キャプテン住谷

「大型連休にがっつりレジャーはしなくてもいいけど、ちょっとした非日常を味わいたいなぁ」と思っている方に提案したいもの、それが「GASHAPON ODYSSEY(ガシャポンオデッセイ)」です。ガシャポンオデッセイとは、45周年を迎えたバンダイのカプセルトイブランド・ガシャポンのまだ見ぬ未来を創造するため開発されたコンセプトモデル。筐体は世界で2台のみとなり、4月28日(木)よりガシャポンのデパート池袋総本店/キャナルシティ博多店にて体験可能となっています。その開発費は、なんと1億円以上! あのバンダイが1億円以上を投じて開発したガシャポン、どんなものか知りたくはありませんか? ここでは、そんなガシャポンオデッセイの体験レポートや、開発担当者へのインタビューをお届けします。

 

 

ガシャポンオデッセイの筐体は縦1.08メートル・横3.6メートルという、ガシャポン史上類を見ない巨大さ。「くの字型」に組み合わせた135枚ものLEDパネルにより、立体的な映像を楽しめるのが最大の特徴です。通常のガシャポン筐体ではハンドルに相当する部分が舵輪のようになっており、パネルに映し出される指示に従って操作することで、“自らの手で商品を生み出す”というストーリーを体験できます。

 

ガシャポンオデッセイから排出されるアイテムは、5種類のキャラクターフィギュア。「宇宙からやってきた探索船であるガシャポンオデッセイが地球の五大要素を発見し、それを具現化する」という設定で、それぞれ空・水・火・地・風がモチーフとなっています。クリア素材を用いることでエレメントらしさを演出している点や波打つ塗装表現など、フィギュア自体も見事な出来栄え。ゆるキャラのような愛らしさも感じられるビジュアルをしています。

 

ガシャポンオデッセイは500円玉を2枚、計1,000円で体験可能。身長170センチ未満の方は踏み台の使用が推奨されます。準備ができたら、ハンドルの中央を押し込むことでいよいよスタートです。

 

パネルには探査船内にある工房が映し出され、2本のロボットアームがぐわんぐわんと登場。立体錯視効果によって、画面の中にも奥行きが感じられる映像となっています。映像の指示にあわせてハンドルを回すと、まずは具現化する要素がランダムで決定されます。

 

今回は「地」の具現化をすることに。工房に充満したエレメントを混ぜ合わせるため、ここでもハンドルを回転! クライマックスに近づくとハンドルがだんだん重くなるという、アトラクション的な演出も施されていました。ハンドルを回し切るとキャラクターが誕生し、それぞれの性格を反映したアクションを見せてくれます。地のキャラクターは、ドスンドスンと工房内を跳ね回っていました。

 

最後に、ハンドルを回すことでキャラクターを捕獲。カプセルに詰められたキャラクターと同じフィギュアが排出されます。

 

ここからは、ガシャポンオデッセイの開発を担当したバンダイ ベンダー事業部 事業開発チームマネージャーの近藤創さんに向けたインタビューをお届けします。

 

――400億円もの市場規模となったカプセルトイ業界で、ガシャポンは55%ものシェアを獲得していると聞きました。その理由はどういったところにあるのでしょう?

 

近藤さん:弊社では様々なキャラクター……いわゆるIPの商品化を長年やらせていただいています。お客様が欲しいと思っている商品をなるべく早く商品化し、世にお届けすることで需要をキャッチできているというのが一番の理由かと思います。

 

――ガシャポンオデッセイの開発にあたり、苦労したポイントを教えてください。

 

近藤さん:そうですね……正直いろいろ苦労したんですけど、最初のデザインではハンドルはここまで大きくなかったんです。パネルの筐体の方にハンドルがついてて、そこに払い出し口もある想定だったのですが、画面が近すぎて十分な立体錯視効果が得られませんでした。お客様がプレイする場所とパネルの距離を取るところから始まり、カプセル筐体のアイデンティティであるハンドルも「もっと操作してる感じが面白くなるように」と船の舵のような形になりました。ハンドルが大きくなったことで、その安全性を考慮したり、調整するのにも苦労しました。ハンドルのスピードが出過ぎると、危険ですからね。

 

――カプセルトイの筐体というより、まるで遊園地のアトラクションのような感触でした。

 

近藤さん:そうですね。実際にそういったアトラクションを開発している専門の方にも、安全性のチェックをしていただきました。

 

――開発に1億円以上を投じたガシャポンオデッセイですが、開発過程で得られた技術をゆくゆくは一般化する計画などはあるのでしょうか?

 

近藤さん:今のところ、ガシャポンオデッセイの技術を市場に落とし込むことは想定していません。まずはお客様にガシャポンの未来を感じていただいて、シンプルに楽しんでもらおうと取り組んできたプロジェクトですので。ただ、ガシャポンオデッセイのコンセプトである「自分の手で操作して、キャラクターを生み出して、商品が出てくる」という体験は、例えば何か他のキャラクターとコラボレーションして取り組んでみたいとは思っています。

 


 

以上、レポートとインタビューをお届けしたガシャポンオデッセイは、2023年2月28日(火)まで設置予定となっています。本文中でも何度か触れていますが、まるで遊園地のアトラクションのような体験が楽しめる筐体となっていますので、気になる方はぜひ遊んでみてください。ガシャポンのデパート池袋総本店では、あわせてガシャポン45年の歴史のなかで特に人気となった商品の数々も展示されています。大型連休中のちょっとしたお出かけにいかがでしょうか!

 

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