「こんな時だからこそ、みんなにヒーローの姿を見てもらいたい」塩谷瞬さんが胸中を吐露したVシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと 20th anniversary』完成披露舞台挨拶レポート

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取材・撮影・文●キャプテン住谷

2023年6月16日(金)より期間限定上映が開始するVシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと 20th anniversary』の完成披露が、新宿バルト9にて5月17日(水)に行われました。当日は上映終了後に塩谷瞬さん(ハリケンレッド/椎名鷹介役)、長澤奈央さん(ハリケンブルー/野乃七海役)、山本康平さん(ハリケンイエロー/尾藤吼太役)、白川裕二郎さん(カブトライジャー/霞一甲役)、姜暢雄さん(クワガライジャー/霞一鍬役)の5名が登壇。本編を鑑賞したばかりのファンに向けてトークショーを実施しました。

 

それぞれに登壇後の挨拶を済ませた後、「みなさん、今まさにスクリーンで見ていただいたんですよね?恥ずかしいです……」と白川さん。長澤さんが「演技を見てもらうのは久しぶりだからかな?」とその胸中を察したコメントをすると、姜さんが「今日は純烈じゃないんですから……」と突っ込み、客席からは笑いが起こりました。

 

『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』の撮影以来、およそ10年ぶりの集合となったことについては「(実現するのが)本当に大変でした。京都で撮影したんですが、すっごい楽しくて。このふたり(白川さんと姜さん)なんか大人の夏休みみたいな感じで!」とはしゃいでいたゴウライジャー組を告発する塩谷さん。本作は2022年の8月に2週間ほどで撮影しきったそうで、なかでもゴウライジャーのふたりは1週間しかスケジュールを押さえられなかったんだとか。白川さんは「本当に楽しんでいました。なかなかこのメンバーでは会えないので……」と、嬉しそうに目を細めながら語りました。

 

京都での撮影については、「僕はわりと京都でお仕事させていただくことも多いんですが、戦隊での撮影は前代未聞ですからね」と姜さん。塩谷さんは「僕は京都に住んでいたこともあるんですけど、ハリケンジャーって忍者じゃないですか。本来、時代劇なんですよ。20年の時を経て、京都で撮影できたことは幸せでした。最近は時代劇も減っているので、本作で初めてハリケンジャーを見るという方にも、忍者や京都の魅力を感じてもらえたら嬉しいです」と胸の内を明かしました。

 

続いて話題は、長澤さんが劇中にて「しのび恋」をしっとりと歌い上げるシーンにフォーカス。長澤さんは「純烈さんがいるのにすみません!」と、白川さんのお株を奪ったことを茶目っ気たっぷりにイジりつつ、「カツラと和服に(役作りが)助けられたよね」とトーク。塩谷さんは「衣装さんがハリケンジャーを見てくださっていた方で、僕の着物なんかも男物で赤色のものなんて普通ないじゃないですか。それを着流しにするとか、スタッフさんが時間を割いて考えてくれたんです」とコメント。

 

久しぶりに集まって変化を感じたことについてMCから質問があると、「逆で、久しぶりに会ったのに20年前に戻っちゃうんですよ」と山本さん。姜さんは「裕二郎のニヤニヤしてる顔を見ると、当時に戻っちゃうんですよね。同じホテルに泊まってたんですけど、朝6時にタクシーで一緒に現場へ向かう時、短パンにサングラス姿で現れて。『おはよう!シェイク飲む?』って言ってました」と白川さんのさらなるはしゃぎ様を暴露して、客席の笑いを誘いました。

 

「年を追うごとに家族みたいに思えてきて、連帯感が生まれてきた」と塩谷さんが話すかたわら、山本さんが「でも奈央が一番変わったかも!(男性陣を)見守る感じがお母さんになってた」と触れると、「だってすごい子どもなんだもん」と受ける長澤さん。「ママ~!」とふざける白川さんに対して、「お口チャックよ」と長澤さんが返すやりとりもありました。

 

舞台挨拶終盤では、5人が臨んだ素面でのアクションシーンに言及。「瓦の上から飛び降りるシーンがあって、怖かったですね。(バルト9劇場の)一番上……半分より上くらいか。それくらいの高さはありました」と話す姜さんは、続けて「裕二郎なんて大立ち回りをしてましたけど、あれカット割ってないんですよ。一連の長回しで撮ってるんです」と明かすと、客席からは驚きの声が漏れました。

「(TVシリーズの)当時からお世話になっている竹田(道弘)さんにアクション監督をやっていただいたんですが、ひとりひとり『どういうアクションをするかな』と細かく考えてくださって。手癖とかも考えて……」と白川さんが話していると、「お前手癖悪いもんな」とジョークを飛ばす姜さん。「マスコミさんが来てるんだよ!これ以上(純烈の)メンバーが減ったらどうするんだ!」と白川さんが返すと、この日一番の笑い声が響きました。

 

長澤さんは「私は水面走りをやらせてもらいました。台本にクレーン車と書いてあって、『私吊られるんだ……』って(笑)」と回想。山本さんもクレーンで吊られながら木に登るアクションシーンがあったことや、塩谷さんも空忍としてのアクションをこなしたことに触れました。「竹田さんが『5人に何をやらせたらいいだろう』って、時間も限られているなかで考えてくれて、信頼のもとアクションに臨みました。また大江戸ハリケンレッドは薙刀という新しい武器で戦うので、勉強もさせてもらいました。色んな体験をさせてもらって、進化したなって感じました」と胸を張る塩谷さん。

 

最後は「5人が俳優や歌手、それぞれの人生を頑張ってきて(本作が)実現しました。10周年を経て、『20周年作品をやる意味ってなんだ』とプロデューサーに何度も問われて。そんななか、コロナ禍で撮影も難しくなってしまって……そんな時だからこそ、みんなにヒーローの姿を見てもらいたいと思いました。産みの苦しみもありましたが、ここからはみなさんが(作品を)育ててくれたら嬉しいです。感想をつぶやいてくれたら、また新しい命が生まれるかも」という塩谷さんのメッセージで舞台挨拶の幕を引きました。

 

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