本年度のガンプラ日本一が決定!「ガンプラビルダーズワールドカップ 11th トーナメント」日本大会決勝戦が開催!ファイナリスト作品を一挙に紹介!
2023年11月18日(土)、お台場・ガンダムベース東京にて、「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 11th TOUNAMENT」の日本大会決勝戦が行われました。
4年ぶりにリアル会場での開催となった今回の大会は、前回に引き続き、14歳以下の「U-14コース」、15歳以上20歳以下の「U-20コース」、21歳以上の「OVER-21コース」の3部門で競われ、各コースの1~3位とオーディエンス賞を選出。各コースの1位が12月16日(土)に開催される世界大会決勝戦に駒を進めることになります。ファイナリストとなった計30作品はいずれも劣らぬ力作ぞろいで、会場を訪れた人たちは、真剣なまなざしで作品に見入っていました。
U-14コース
チャンピオン 「カミーユ 宇宙へ・・・」 作者:小島柚紀さん
作者コメント:すごく言葉ではあらわせないくらいうれしいです。作成には3カ月くらいかかりました。『機動戦士Zガンダム』の20話を見て、すごく印象に残って、そのシーンを自分なりの解釈で作ってみたいと思い製作しました。いちばんこだわったのは、ニュータイプの起こす奇跡は緑色というイメージがあったので、それを入れていった部分です。作品をつくるにあたってアニメを何回も見直したんですが、やっぱり普通にそのシーンを再現するだけじゃおもしろくないなと思ったので、いろいろと考えた中で、フォウがカミーユを宇宙に上げるイメージをまとめました。最近のガンプラは色分けや可動もすごいので、普通に組むだけでもとても劇中に近い仕上がりになりますし、旧キットなら旧キットならではの楽しみ方もあったりして、本当に普通に組むだけでも楽しいし、さらに自分のアレンジをくわえることができるのが、魅力だと感じています。
審査員コメント:アピールコメントに『機動戦士Zガンダム』の20話をもとに製作したとあるんですが、シーンをそのままの構図で再現したというわけではないんですよね。これはどういうことかなと考えてみたら、キャラクター自体の心のありようとか、カミーユとフォウの心のつながり自体を表現したような作品なんだなと。それに心を打たれました。あとはHGのサイコガンダムとRGのガンダムMk-IIを組み合わせることで、作品に高さやオブジェクトの大きさのメリハリといったものが生まれていますし、サイコガンダムにダメージ表現を入れることで、全体の密度感が統一されて非常にまとまりがあって見ごたえのある作品になっていたんじゃないかなと思い、このような評価をさせていただきました。
第2位 「ジャブローの狩人」 作者:キノピーさん
第3位 「決着」 作者:ゆわっしーさん
オーディエンス賞 「地球偵察」 作者:terumaさん
U-14コース ファイナリスト作品
U-20コース
チャンピオン 「Valiant」 作者:koseiさん
※koseiさんはチャンピオンとオーディエンス賞のダブル受賞
作者コメント:ずっとあこがれていた舞台だったので、本当にうれしいです。(ダブル受賞は)想像していなかったです。作品のコンセプトは、映画の『閃光のハサウェイ』を見て、ラストシーンの整備されているところがとても印象に残ったので、立体化してみたいなという気持ちになって製作しました。ジオラマの部分を作るのにかなり時間がかかりました。設定資料集を読ませていただいて作ったんですけど、やっぱり設定画だけだとわからないところがあったり、描いてないところがあったりしたので、そこを自分でどうなっているのか想像して作ったのがこだわったポイントです。前に倒れているポーズというのは、自分としても前も作りこんでいたんで、ちょっと勇気のある構図だったんですが、やっぱり劇中にどれだけ近づけられるかっていうのが自分の中で大切だと思ったので、あの構図になりました。ぜひのぞき込んで欲しいですね。最近のガンプラは出来がよくて組んだだけでも楽しめると思うんですが、それにプラスアルファで自分のオリジナリティだったり、塗装や改造をしていくとより楽しめるんじゃないかと思います。
審査員コメント:まず写真の時点ですごいインパクトがありますよね。この構図ってすごく勇気がいると思うんですよ。作ったものの正面を見せないっていうのは、作者の視点からするとけっこうな冒険かなと思うんですが、そこを貫いたのがすごい。これはこの構図で見せたいんだっていう強い意志があったのかなというふうに思いますし、それを支える緻密な構成力で、もはや実物大の実写の写真を見ているのかなという気にさえなってしまうような作品でした。実際に実物を見させていただくと、上から下からいろんな角度からのぞきこみたくなってしまって、最終的には小さくなって中に入ってみたくなってしまうような、それくらい惹きこむパワーがある作品だったなと思い、選出させていただきました。
第2位 「最強と最恐」 作者:彦夏さん
第3位 「逆光-革命の旗揚げ-」 作者:GARAPAGOSさん
U-20コース ファイナリスト作品
OVER-21コース
チャンピオン 「RIGGING 艤装」 作者:morish/もりっシュさん
※morish/もりっシュさんはチャンピオンとオーディエンス賞のダブル受賞
作者コメント:自分の好きなように楽しんで作った作品だったので、こうやって評価していただいて本当に幸せだなと思います。感激しております。コンセプトは『ガンダムUC』に出てくるスタークジェガンをブラッシュアップして、重武装にしたタイプを作りたいというところからはじまって、小説版の『逆襲のシャア』のワンシーンに出てくる、サイコフレームを移植するシーンをオマージュした作品を作ろうという方向でああいったかたちで組み上げました。こだわりの箇所は、ただ盛っていくだけだとデザインの整合性がなくなってしまうので、引き算する部分を大事に、全体のバランスを大事にしていくという方針で作りました。自分は格納庫というものが大好きなんですが、そこでそれだけじゃなくて、周りに人間が動いていたりとか、そういった全体的なものを入れてみました。(作品の)ストーリーは正直、本体と台座を作った時点では考えてなかったんですが、コクピットを解放している状況、あれは実際に本体ができたあとに、後付けで一度ぜんぶ分解してとりつけたのと、横に分解されている敵のモビルスーツも、あとからインスピレーションが沸いてきて、あそこに配置したらおもしろいんじゃないかというところでつけさせてもらいました。ガンプラの魅力は、映像作品が好きな人は特に、動いている姿を想像したりとか、ポーズを再現したりとか、いろんな遊び方があるツールだと思うので、それを自由に改造して遊べるっていうのは最高の楽しみだなと思っています。特にガンプラはプラの質だったり、出来がいいので、簡単な工具を使ってもすごくキレイに作れますし、初心者の方からベテランの方までまんべんなく楽しめる趣味だなと思っています。
審査員コメント:メインのモビルスーツは自分が一番カッコいいと思うかたちを作られたかと思うんですが、それを裏付けるバックボーンとして周りの部分を作っているなと感じました。右下のほうからはパーツを剥いで換装して、パイロットがコクピットに乗り込もうとしていて、他でも作業している人たちがいてというかたちで、全体を構成するものの中で人やオブジェクトの流れが見えてくるというか、ちゃんと理由があってなにかが配置されているというようなところで、自分のカッコいいものはこうやって作られていくんだということを、ひとつのかたちにしているというのが非常に惹きこまれる部分だったなと思います。当然メインの部分の作りこみはすごく緻密なんですけども、そこを引き立たせるためにあえて周りを抑えたりとか、見てほしい部分に電飾を入れたり、ハッチを開けたり、そういった視線を誘導するというのも非常に巧みだなと思っていまして、そういったトータルの部分でストーリーラインが感じられてきてですね、映像作品を見ているような気持ちにさせられたという部分で非常に際立った作品だったのかなと思います。
第2位 「女王の試練」 作者:ハス寝るさん
第3位 「Re:taliate」 作者:Riritoさん
OVER-21コース ファイナリスト作品
この日本大会決勝戦で各コースのチャンピオンとなった3名は、12月16日(土)におこなわれる「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 11th TOURNAMENT」世界大会決勝戦に進出することになります。果たしてどんな作品が今年の世界チャンピオンになるのか? 結果を楽しみに待ちましょう!
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