【短期連載 最終回】『ヘヴィーオブジェクト』巨大ジオラマ、堂々完成!!
■これが巨大ジオラマの全貌だ！
TVアニメ『ヘヴィーオブジェクト』内に登場する正統王国のアラスカ基地をそこに配備されたオブジェクト「ベイビーマグナム」と共にジオラマとして再現！ 1/144スケールに設定した結果、ジオラマのサイズは１辺２メートルにも達する巨大なものに……！
▲ベースの地面は断熱材の上に石膏を盛って土を作り、その上から重曹をかけて積もった雪を表現しました。
■ベイビーマグナムの威容を見よ！
ボディの球体には30センチ径の地球儀を使用し、全高は50センチ強にもなったベイビーマグナム。３Ｄモデリング全盛の時代ですが、こちらはモデラーが手作業で製作。昔ながらのもの作りの技術の粋が込めらています。
▲背中に背負う７門の主砲はレジンで複製してそろえました。本体を軽量化し過ぎたせいで、この主砲が重くて後ろに転びそうになり、調整が必要となったのだとか。
▲圧倒的な火力を感じさせる前面の威容。機銃は大小合わせて103門！ スクラッチしたものを複製してそろえています。
▲ベイビーマグナム本体の塗装は全面にグレーのサーフェイサーを吹いた状態でマスキングを施し、その上からホワイトを吹くことでパネルのディテールを残しています。
■オブジェクトよりでかい格納庫！
オブジェクトを収容するので当然オブジェクトよりひと回り以上大きい格納庫。基本形状は断熱材の箱組みで製作。表面に貼り着けたプラ材による立体的なディテールが模型としての密度を上げています。
▲プラ材によってＳＦプロップを思わせる精密なディテールが施されています。
▲市販品と自作パーツを組み合わせてセミスクラッチしたクレーン。とても胴体の円筒部分が空き缶でできているとは思えませんね。こうした使用部材の「出自」をうまく隠すのも大切なテクニック。
▲基地の外側には針葉樹を、内側には広葉樹を植林。なんと合計で500本もの樹を植えることに。
▲足元の1/144スケール戦車と比較すればベイビーマグナムがいかに巨大かが実感できます。
「模型作例」の範疇を超えた巨大展示物となったこの基地ジオラマ。とにかくその作業は膨大かつ困難を極め、桜井氏に「技術、人脈、計画性－－私のプロモデラーとしての20年で培ったすべてを注ぎ込んでなんとか完成が可能だった」と言わしめたほど。しかし「とにかくすごいものを作って見る人を驚かせたい！」というクリエイターとしてのシンプルな情熱で最後まで楽しく完走することができたそうです。その意気込みの通り、イベントに来場した誰もがこのジオラマの前で足を止め、驚きの声を上げていました。
▲完成ジオラマを前に記念撮影。残念ながらこの場には来られなかった空山氏と共に、徹夜作業を乗り越えて無事に完成させることができました。皆さん、お疲れさまでした！
＜関連情報＞
ＴＶアニメ『ヘヴィーオブジェクト』公式サイト
鈴木 絵理 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/kobito-challenge/
電撃文庫 秋の祭典2015
電撃ホビーウェブ｜【短期連載 第１回】電撃文庫『ヘヴィーオブジェクト』アニメ化記念！ 超巨大“オブジェクト”を作れ!!
https://hobby.dengeki.com/news/103591/
電撃ホビーウェブ｜【短期連載 第２回】『ヘヴィーオブジェクト』超巨大“オブジェクト”の製作工程を追う！
https://hobby.dengeki.com/news/105989/
電撃ホビーウェブ｜【短期連載 第３回】『ヘヴィーオブジェクト』巨大“オブジェクト”の製作は順調!?
https://hobby.dengeki.com/news/107900/
電撃ホビーウェブ｜【短期連載 第４回】『ヘヴィーオブジェクト』巨大ジオラマ、その製作はクライマックスへ…!?
https://hobby.dengeki.com/news/111725/
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