コンパチブルカイザーを徹底製作!<第3回>【週刊 電撃スパロボ No.026】

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今週の「電撃スパロボ!」は現在製作中の「コンパチブルカイザー」連載第3回目となります。これまでお伝えしてきたように、可動範囲・プロポーション共に優秀なキットである本アイテム。しかし、ゲーム中の迫力あるポージングなどを再現する場合、もうちょっと色々と動くといいな、と思う部分があるのもまた事実。今回はその辺りの改修を行います。

 

富永高志(とみなが たかし)…電撃ホビーマガジンでも『スパロボ』関連作例を多く担当。

※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

コンパチブルカイザーを徹底製作!<第1回>【週刊 電撃スパロボ No.020】

コンパチブルカイザーを徹底製作!<第2回>【週刊 電撃スパロボ No.023】

 

<NEWS!>
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■オーバー・カイザー・ソードはもっと長いほうがいい!

編集部: さて、引き続き「コンパチブルカイザー」を製作中なわけです。前回(第2回)はプロポーションの変更だったわけですが、今回はどういった作業を進めていきましょうか。

 

富永: 胸のエンブレム部分の改造と、オーバー・カイザー・ソードの加工でがメインですね。今回の作例のキモだと思っています。

 

編集部: それでは胸のエンブレムから見ていきましょうか。……エンブレムというと、第1回目の記事のときに、キット3つ分を使って再現するというお話でしたよね。

 

富永: はい。通常状態、中央のクリスタルに「BF」の文字が浮きだした状態、そしてカイザーバースト発射形態の3つですね。ここが「Gコンパチブルカイザー」「コンパチブルカイザー」のキットを全部で3つ使った最大の理由なわけですが。

 

編集部: カイザーバースト発射状態への加工方法に関しては今回初挑戦ですよね。

 

富永: はい。エッチングノコで胸部エンブレムの中央と左右の翼の部分で分割しています。そして、展開時に露出するモールドをこちらのようにプラ板で再現しました。

 

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富永: この後で、両側のパーツを翼部分を再接着するので、画像のように追加ディテールの翼側は多少仕上げが荒くでも問題ありません。

 

編集部: 実際に接続すると、どうせ見えなくなりますしね。

 

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富永: 加工が完了すると、こんな感じになります。手軽に試していただけるので、お手元にキットがある方はぜひ試していただきたいですね。あと、胸のエンブレムですが後ろから見ると肉抜き穴がわりと目立つので、ここはキッチリと処理したほうが良いかと思います。

 

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▲合計3つあるので肉抜き穴を埋める作業も3倍。とはいえ意外に目立つので頑張って処理を行う。

 

編集部: あとはオーバー・カイザー・ソードですね。

 

 

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富永: キットのオーバー・カイザー・ソードですが個人的に少し短く感じていたんですよね。特にGコンパチブルカイザーだと、背面にGサンダーゲートが付く関係で、アクションポーズを取らせても、どうしても迫力的に負けてしまうというか。

 

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▲上がキットのままの「オーバー・カイザー・ソード」。下は2011年8月号の「Gコンパチブルカイザー」作例時もの。刀身、柄ともに延長されているのがわかる。

 

富永: 以前の作例でも少し伸ばしてはいたんですけどね。今回はその経験を踏まえて、もう思い切ってガツンと伸ばすことにしました。

 

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▲今回の作例ではさらに刀身と柄を延長しています。

 

編集部: これはまた……2倍近い長さになっていますね。

 

富永: キットパーツ2つ分を繋げて刀身の延長を行いました。Gコンパチブルカイザーのイメージも踏まえると、これぐらいの長さがピッタリじゃないかな、と感じたので。ただ、そのままつなげるだけど強度的に不安なので、内部に1.5ミリ分のプラ板を補強材として接着しました。

あとはオマケとしてハッタリを効かせるためのパース付き刀身を製作しています。

 

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富永: これだけ見ると「?」って感じかもしれませんが、ポージングの際にはまさに大張監督の真骨頂! という感じで威力を発揮してくれると思います。刀身はプラ板で作成し、上のオーバー・カイザー・ソード延長の際に余ったパーツと組み合わせています。

 

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▲制作したパーツ付きの刀身。中空構造になるよう、1ミリ/1.5ミリのプラ板を組み合わせて製作。単純な積層構造よりも軽量になるよう工夫している。

 

編集部: あくまでパーツを無駄にしない、エコですね。

 

富永: あとは、各部の肉抜き穴を埋めなどを終えれば基本工作はほぼ終了、という感じでしょうか。ここでは何箇所かポイントとなる工作をご紹介します。

 

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▲頭部アンテナ裏と首元、襟パーツ内部の肉抜き穴。「コンパチブルカイザー」「Gコンパチブルカイザー」共に目立つのでポリエステルパテで埋めている。
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▲腰アーマーはどの角度からでも肉抜き穴が目立つため、画像のパーツのように肉抜き穴をポリパテで埋めています。
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▲Gコンパチカイザーの時に使うパーツですが、新規のモールドはGサンダーゲートの爪に見えるため、軽量化と着脱の容易さを優先して、画像の位置に0.5ミリプラ板を接着している。
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▲肩アーマー内部の肉抜き穴もポリパテで処理。併せて肩装甲中央ブロックは下のように加工して後ハメ化している。

 

富永:…… と、こんな感じでしょうか。これで第1回目でお話したポイントを全てクリアできたかと思いますので、この後は通常の作例同様、表面処理を進めていきます。現状組み上げてみるとこんなバランスになっています。

 

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富永: 一部のパーツは仮組み用のダミーです。このあとはGサンダーゲートも含めて表面処理と最終調整を行い、サフ吹きと塗装に入ります。このあとはGサンダーゲートも含めて表面処理と最終調整を行い、サフ吹きと塗装に入ります。

 

 

編集部: なるほど、脚が長くなって結構印象が変わってきましたね。結構今回製作したパーツが組み込まれたときに、どんな雰囲気になるのか楽しみです。

 

富永: それでは次回もお楽しみに!

 


>>次ページでは「Gコンパチブルカイザー」

「Gサンダーゲート」について解説!

 

 

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18thAniv_Hobbych_main
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<DATA>

Gコンパチブルカイザー

■ノンスケールプラスチックキット

■全高:約240ミリ

■価格:6,800円(税抜)

■発売元:コトブキヤ

コンパチブルカイザー

■ノンスケールプラスチックキット

■全高:約200ミリ

■価格:4,800円(税抜)

■発売元:コトブキヤ

TEXT by 黒峰 澄一、電撃ホビーウェブ

 

<関連情報>

スーパーロボット大戦 公式サイト

http://www.suparobo.jp/

最新作! 『スーパーロボット大戦BX』公式サイト

http://srw-bx.suparobo.jp/

コトブキヤ

http://www.kotobukiya.co.jp/

 

 

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