『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜作例編
製作・文/桜井信之
2015年10月、バンダイより発売されたプラモデル「1/144 ミレニアム・ファルコン(フォースの覚醒)」。
『スター・ウォーズ』サーガにおける主役ビークルともいえる「ミレニアム・ファルコン」は、これまで国内外、数多くの模型メーカーがキット化にチャレンジし、多くのプラモデルが発売されてきた。満を持して発売された本キットは、正確なフォルムと精密なディテールの再現性に加え、組み立てやすさまで追求した決定版といえる内容だ。
電撃ホビーウェブでは、全4回にわたって本キットの工作法から簡単塗装、ウェザリングの方法までを動画をまじえながら紹介したいと思う。
今回は完成した「ミレニアム・ファルコン」をじっくりご覧いただきたい。基本塗装とウェザリングを重ねれば、『スター・ウォーズ』登場メカ特有の質感と味わいを再現することができる。正確なフォルムと精密なディテールに加え、塗装で“色”という情報量をプラスすることで、スクリーンを飛び回った、あの「ミレニアム・ファルコン」の精密モデルを手に入れることができるのだ。
※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜工作編
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜基本塗装編
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!~デカール&ウェザリング編
■作例の完成写真
放射状に付けたストレーキングはパネルラインの境い目、開口部、センサーなど“キッカケ”になる部分を見付け、そこから外側に吹いていく。さらに黒だけでなく、茶系などでも施すとリアリティがアップする。
ストレーキングはエアブラシだけでなく面相筆なども使い、太さと濃さを調製するとアクセントになる。また開口部内部のメカやパイピングなどは錆び色をのせると雰囲気が出る。
レーザーターレットの窓枠は船体色で塗り分ける。塗り分けにはマスキングテープを使い丁寧にマスキングをした後、エアブラシで塗料を吹く。その後ツヤ消しとウェザリングをして、最後にマスキングテープを剥がす。
前方に張り出したマンディブルは本キットで初めて別パーツ化された。本体との隙間にできる影がとても良い雰囲気だ。
側面のメカモールドは荷積み口表面のモールドも含め、非常に細かな彫刻が施されている。加えて軟質パーツとの組み合わせにより、重層的なディテールを再現している。
リアエンジンは通常の停止状態のほか、付属するクリアーブルーのエフェクトパーツにより飛行状態を再現できる。別売りの発光ユニットを使用すれば、エフェクトパーツを光らせることも可能だ。
機体左側に設置されたセンサーは『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で破損したため、今回新たな形状のものが取り付けられている。
コクピットは、窓ありと窓なしの2種類が用意されている。作例では、撮影用プロップ同様に窓枠のみのタイプを選んで使用している。
なお、別売りにの発光ユニットを組み込めば、コクピット後方を光らせられる。また、同スケールのフィン、レイ、ハン・ソロ、チューバッカ、BB-8のフィギュアが付いているが、映画公開前の現時点では座席の配置が不明のため、コクピットには乗せていない。
昇降口は差し替えで開いた状態を再現できる。ここも別売りの発光ユニットで内部を光らせることが可能だ。
キットにはランディングギアが付属しており、完成後も差し替えれば、着陸状態に組み替えることができる。
こちらは成形色を活かして付属のデカールとエナメル系塗料のみで塗装したもの。“簡単フィニッシュ”で製作したので、缶スプレーやエアブラシは一切使用していない。基本塗装を行わなくても、ここまで仕上げられる。
ライトグレーで成形されているので「ウォッシング」と「フィルタリング」を施すと、ほど良い船体色に仕上げられる。付属のマーキングシールで仕上げれば、初心者でもより手軽に楽しめられる。
<関連情報>
バンダイ ホビーサイト STAR WARS PLASTIC MODEL
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