『エイルン・ラストコード』ヒロイン・セレンが駆る謎多きネイバー<黒き魔女>を立体化!(後編)
このライトノベルがすごい! 2016』で新作部門第1位を獲得し、人気急上昇の『エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜(以下、エイルン・ラストコード)』。好評いただきました短期連載も今回で最終回となります。第5回では、いよいよ完成したデストブルムの勇姿をご覧いただきましょう。
※これまでの記事は、以下のバックナンバーをご覧ください。
第1回:『エイルン・ラストコード』「このラノ」新作ランキング第1位に輝いたメカ・ライトノベルの魅力をお届け!)
第2回:『エイルン・ラストコード』よりヒロイン(?)「エルフィーナ」をフルスクラッチ作例でご紹介!
第3回:『エイルン・ラストコード』第2巻で活躍した「鬼灯」をフルアクションモデルでご紹介!
第4回:『エイルン・ラストコード』ヒロイン・セレンが駆る謎多きネイバー<黒き魔女>を立体化!(前編)
前回お届けしたモデリングデータを製作したどんぐりす氏からバトンタッチを受けたろんめる氏がひたすら出力品を磨き続け、ついに完成したデストブルム。ヤスリを武器に、200を超えるパーツ数と格闘した末に完成した、まさに規格外の勇姿をご覧ください。
さらに、デストブルムのデザイン&ロボ作劇を担当する貞松龍壱氏によるコメントも本記事の末尾に掲載していますので、こちらもお見逃しなく!
■超大型! 「デストブルム」を製作する!(リアルモデリング編)
製作・文:ろんめる feat. GS軍団(どんぐりす
とうとう完成しました。してしまいましたデストブルム!! 今回も出力以降の工程を担当いたしましたろんめるです。
少し遅れちゃいましたが『エイルン・ラストコード』3巻に合わせて立体化することができました。エルフィーナの立体化から約1年、鬼灯を経てデストブルムまで作ることができて幸せです。
前回の記事でご紹介した、どんぐりす氏の素敵なデータが無事出力されました。出力された樹脂のままでは強度面などで不安があるので、表面処理を行い、その後レジンに置き換えていく作業を、これまでのエルフィーナ、鬼灯同様に行っていくのですが、やっぱり物量が凄かった。大小合わせるとパーツは200を超え、まさに圧巻! どんぐりす氏やりすぎです……。
▲ひたすら磨いて、レジンで複製……というステップを経て出来上がるデストブルム。デジタルを使うと言っても最後は手作業だ。塗装の便まで考えて分割を行っているためこの段階での手数が増えるのは致し方なし? |
パーツ数は単純に鬼灯の倍、なかなか終わりが見えません。とにかく磨く、限界まで磨く、倒れても磨く! そんな作業の渦中に最新第3巻が発売! 一旦作業の手を止めて堪能させて頂きました。3巻も熱い展開とデストブルムが大活躍! 作品にも勇気をもらい一気に駆け抜けることができました。
無事に出力品を磨き上げ複製するまでは(物量はさておき)いつもの流れだったのですが、いざ仮組み……というタイミングで、なんと自重に耐えられず色んなパーツが文字通り瓦解することが発覚。 正直焦りました。最終的に8ミリアクリル棒とアクリル板で専用の台座を製作して固定に成功しました。
そして塗装です。パーツ分割がデータ段階でしっかりしていたのでマスキングの量も少なく塗装工程は何事も無く進んでいきました。正面から見ると帽子が大きくて見えないのですが目の色は白で塗装してます。ここは大事なポイント。気になる方は最新3巻を読んで下さい!
塗装後の組み立ては塗膜が剥がれないように慎重に進めていきます。
各パーツ瞬間接着剤で完全固定。支えになる部分が少ないので強度に不安が残っていたのですが、ガチガチに固めると予想外に安定してホッと一安心です。完成後はパーツの重なりで見えなくなってしまう部分もしっかりと作り込まれているので肋骨の隙間から見える背中のユニットの内側、肩口の装甲の裏側等、チラりと見えるメカディテールが映えます!
色々と規格外だったデストブルム、作業途中で本当に完成するのか不安でしたが無事完成させる事ができて良かったです。作業に関わったGS軍団の皆に感謝です。
そして、最後になりましたが、『エイルン・ラストコード』、「このライトノベルがすごい! 2016」新作部門第一位おめでとうございます。
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そんなこんなでなんとか年内に完成したデストブルム。デザインを担当した貞松龍壱氏による、コメントも到着していますのでご紹介!
●「デストブルム」デザイン・貞松龍壱氏 コメント |
この複雑なデザインを立体化して頂けた事に大感謝です。 僕自身ですら資料が無ければ描けない難物、デストブルム。線の多さに苦心なされたのでは無いでしょうか、ありがとうございます。 ゆらゆら揺れたり、体を大きく膨らませたり。 刺胞動物のような、モビールのような、風に舞うカーテンのような。 体積は少なく、しかし面積は巨大。その立ち居振る舞いやコンセプトから、デザインの方向性は初稿の時点で固まっていました。どんな物質で、どんな技術で、どんな経緯で生まれたのか。 すべてがミステリアスである事が魅力。そんな存在だと思います。 |
そして、こんな悪魔的デザインの機体に可愛らしいヒロインが乗るなんて、いったい『エイルン・ラストコード』とはどんな作品なんだ! というそこの貴方! これまで品薄となっていた『エイルン・ラストコード』ですが、重版分が先週より全国の書店に並んでいます!
さてさて、担当の手元にもエイルン1~3巻の重版見本が到着しました! 帯も全て『このラノ』仕様! 今週から全国書店様でも展開されるので、まだ購入できていない方はぜひ。お友達のクリスマスプレゼントに3巻セットもいいかも!? #eirun pic.twitter.com/BwqYPjcfTA
— 『エイルン・ラストコード』公式 (@eirunlastcode) 2015, 12月 13
2016年ブレイクすること確実! な『エイルン・ラストコード』。今年の冬休みは本作をチェックして、お友達に差をつけちゃいましょう!
<DATA>
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ ①~③
■定価:各580円+税
■著:東龍乃助
■イラスト:みことあけみ
■メカデザイン:みことあけみ/汐山このむ/貞松龍壱
■ロボ作劇:貞松龍壱
■発行:KADOKAWA/MF文庫J
<関連情報>
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 公式サイト
MF文庫J 公式サイト
http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/
(C)Ryunosuke Azuma