「ペルゼイン・リヒカイト」作例(再掲載作例)【週刊 電撃スパロボ No.040】
今週の「電撃スパロボ!」は、2009年に発売され、「まさかこの機体がプラモデルに……」とファンの間で話題となった「ペルゼイン・リヒカイト」の作例をご紹介。昨年11月には再販もされている人気アイテムです。全身の生物的なディテール、そして鬼の顔が特徴的な本キットを仕上げる際の参考に、発売当時のキットレビューをどうぞ!
ペルゼイン・リヒカイト
製作・文:越智信善
※初出:電撃ホビーマガジン2009年8月号/記事内容は雑誌発売当時のものです
Person-lichkeit:「人格」。語源として、person(英)、person(独)などは、ラテン語のpersonaに由来しているとのことです。このペルゼイン・リヒカイトが「人格」を現しているかどうかはさておき、その姿はロボットと言うよりも生物兵器を連想させ、要所を構成する部位に鬼の「面」を配しているデザインが、「ペルソナ」を強く意識しているようで、本機の特徴ともなっています。
その“面妖”な機体(笑)が、コトブキヤのキットシリーズに新たに加わりました。キットはストレスなくパチパチと組み立てられ、「後ハメ加工」することもなく組み上げられます。
今回は担当氏から、「有機的で生物的な表現を、加工と塗装でさらにアップ」と指示がありました。そこで、オニボサツを始めとする「鬼の面」に赤茶から赤のグラデーション塗装を行い、「白い骨」のデザインソース部分はリューター(回転切削工具)を使って表面を荒らしてから液状接着剤を塗布。削った表面を溶かして「風化しかけた骨」のイメージを加えることで、視覚的な演出を行いました。
全体的に明るい配色は避けています。エナメルカラーでのウォッシングはこげ茶色を薄く何回にも分け、筆を垂直に叩くようにして意識的に色むらを出して、色合いが単調にならないように注意して着色を行いました。
DATA
ペルゼイン・リヒカイト
- 1/144スケールプラスチックモデル
- 全高:約165ミリ
- 価格:5,500円(税抜)
- 発売中(2009年6月発売/2015年11月再販)
- 発売元:コトブキヤ
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