「ペルゼイン・リヒカイト」作例(再掲載作例)【週刊 電撃スパロボ No.040】

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作例製作●越智信善/編集●電撃ホビーウェブ編集部

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今週の「電撃スパロボ!」は、2009年に発売され、「まさかこの機体がプラモデルに……」とファンの間で話題となった「ペルゼイン・リヒカイト」の作例をご紹介。昨年11月には再販もされている人気アイテムです。全身の生物的なディテール、そして鬼の顔が特徴的な本キットを仕上げる際の参考に、発売当時のキットレビューをどうぞ!

 

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▲「ペルゼイン・リヒカイト」。1/144スケールプラスチックモデル、価格:5,500円(税抜)。2015年11月再販。

 

ペルゼイン・リヒカイト

製作・文:越智信善

※初出:電撃ホビーマガジン2009年8月号/記事内容は雑誌発売当時のものです

 

Person-lichkeit:「人格」。語源として、person(英)、person(独)などは、ラテン語のpersonaに由来しているとのことです。このペルゼイン・リヒカイトが「人格」を現しているかどうかはさておき、その姿はロボットと言うよりも生物兵器を連想させ、要所を構成する部位に鬼の「面」を配しているデザインが、「ペルソナ」を強く意識しているようで、本機の特徴ともなっています。

 

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▲禍々しくもどこか気品を感じさせる立ち姿。各部アーマーは巨大だが本体はかなりの細身で、搭乗者であるアルフィミィのアンバランスさを体現するような機体である。

 

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▲面からでもひと目でそれとわかる異形。オニボサツと本体はクリアーパーツのバーで接続し、浮遊状態を表現している。関節がありフレキシブルに可動するため、ポーズに表情をつけることが可能だ。

 

その“面妖”な機体(笑)が、コトブキヤのキットシリーズに新たに加わりました。キットはストレスなくパチパチと組み立てられ、「後ハメ加工」することもなく組み上げられます。

 

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▲素組み状態。

 

▲刀・マブイタチは腕部鬼面に収納可能。腕部は可動範囲が広いので、刀を抜くポーズをとらせることも可能だ。

▲刀・マブイタチは腕部鬼面に収納可能。腕部は可動範囲が広いので、刀を抜くポーズをとらせることも可能だ。

 

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▲上腕部の植物的なツタ状の意匠はグリーンの別パーツ。非常に細かい箇所なので、塗装する際にもうれしい配慮。

 

▲最小限のパーツ構成ながら、独特の曲面表現が見事な鬼面・オニボサツ。宝玉はブルーのクリアーパーツで再現されている。

▲最小限のパーツ構成ながら、独特の曲面表現が見事な鬼面・オニボサツ。宝玉はブルーのクリアーパーツで再現されている。

 

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▲頭部は通常状態のものと開口状態のものの2種が付属している。額の宝玉はクリアーパーツとなっており、作例では裏に銀紙を貼って輝きを増している

▲頭部は通常状態のものと開口状態のものの2種が付属している。額の宝玉はクリアーパーツとなっており、作例では裏に銀紙を貼って輝きを増している

 

今回は担当氏から、「有機的で生物的な表現を、加工と塗装でさらにアップ」と指示がありました。そこで、オニボサツを始めとする「鬼の面」に赤茶から赤のグラデーション塗装を行い、「白い骨」のデザインソース部分はリューター(回転切削工具)を使って表面を荒らしてから液状接着剤を塗布。削った表面を溶かして「風化しかけた骨」のイメージを加えることで、視覚的な演出を行いました。

 

▲胴体部の肋骨状パーツなどはリューターで削り込み、骨らしさを表現。骨の黒いスジは、サフ吹き後にパーツのふちに沿って塗装し、ドライブラシで立体感を出した。

▲胴体部の肋骨状パーツなどはリューターで削り込み、骨らしさを表現。骨の黒いスジは、サフ吹き後にパーツのふちに沿って塗装し、ドライブラシで立体感を出した。

 

▲背面からでもひと目でそれとわかる異形。オニボサツと本体はクリアーパーツのバーで接続し、浮遊状態を表現している。関節がありフレキシブルに可動するため、ポーズに表情をつけることが可能だ。

▲背面の巨大なツノと赤いスカートパーツは、エッジを際立たせるために濃い目のグラデーション塗装を施した。

 

▲太ももは面構成が大きいため、リューターで処理するのではなく、接着剤を塗布。

▲太ももは面構成が大きいため、リューターで処理するのではなく、接着剤を塗布して処理。

 

全体的に明るい配色は避けています。エナメルカラーでのウォッシングはこげ茶色を薄く何回にも分け、筆を垂直に叩くようにして意識的に色むらを出して、色合いが単調にならないように注意して着色を行いました。

 

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▲ ↑指1本ずつがそれぞれ別パーツ構成の足首。ボールジョイント接続なので接地性も上々だ。作例では質感を高めるため、爪の部分だけリューター処理を若干おさえて、なめらかな光沢を与えている。

▲指1本ずつがそれぞれ別パーツ構成の足首。ボールジョイント接続なので接地性も上々だ。作例では質感を高めるため、爪の部分だけリューター処理を若干おさえて、なめらかな光沢を与えている。

 

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▲本キットは得に上半身の可動が優秀。平手が付属しているので、大きく見得を切ったポーズもとれる。

 

DATA

ペルゼイン・リヒカイト

  • 1/144スケールプラスチックモデル
  • 全高:約165ミリ
  • 価格:5,500円(税抜)
  • 発売中(2009年6月発売/2015年11月再販)
  • 発売元:コトブキヤ

 

関連情報

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