人工衛星キット「ARTSAT KIT」(アートサットキット)がクラウドファンディングで目標金額を達成!
2016年2月3日(水)より、クラウドファンディングサービス「Makuake」にて販売されていた、株式会社スペースシフトの超小型衛星キット「ARTSAT KIT」が、3月10日(木)に目標金額100万円を超え、1,047,000円を達成。現時点では、国内における宇宙関連のクラウドファンディング初となるサクセス(目標達成)となります。
最初の1機目は、1機限定の40万円という価格から、プロジェクト開始早々に支援を獲得。また2機目は、宇宙にロマンを馳せる一般男性の申し込みにより、60万円での支援を獲得しています。本プロジェクトの早期のサクセスにより、スペースシフト社はより迅速なキットの開発完了と製品の準備を進めていくとしています。なお、衛星キットはプロジェクト終了まで購入可能です。
超小型衛星キット「ARTSAT KIT」は、東京大学と多摩美術大学の共同プロジェクとして作られた超小型衛星「ARTSAT1:INVADER」をベースとした人工衛星開発キット。10cm四方の超小型サイズの「ARTSAT1:INVADER」は、2014年2月28日にH-IIAロケット23号機で打上げられ、地球の写真を撮影したほか、姿勢角度や温度など衛星のデータを地上に送信し、それを元にしたアート展示などが行われました。
その衛星の設計を引き継ぎ、改良を重ねて作られたのが、今回クラウドファンディングが開始された「ARTSAT KIT」です。従来オーダーメイドである人工衛星をキットとして商品化することで、宇宙工学やロボット工学を教える大学などの教育機関はもとより、宇宙開発に興味のある個人でも入手可能な低価格を実現しています。
なお、本プロジェクトは3月30日18:ooまで継続。スペースシフト社は、このプロジェクトを通じて、より多くの人に宇宙に興味を持ってもらうとともに、未来の日本の宇宙開発を支える技術者育成の一助となることを目指します。その他のリターンとしては、メッセージをメモリーカードに格納して宇宙にメッセージを送る権利や、宇宙から帰ってきた本物のロケット部品であるフェアリングを使ったガチャガチャ「ウチュウガチャ」などがあります。
製品概要
ARTSAT KIT(アートサットキット)
■価格:予定価格80万円
(クラウドファンディングでは60万円から)
※打上げ費用は別途。JAXA無償プログラムや海外ロケットを利用。
■日本国内販売開始:2016年8月(予定)
■主な機能:地上との通信機能、ユーザープログラムの軌道上実行、カメラによる撮影、仮想マシンによる地上からのプログラム送信、デジトーカーを用いた合成音声およびトーン送信
■URL
http://www.artsatkit.com/
■クラウドファンディング「Makuake」プロジェクトページ
『えっ?宇宙に手が届く!?日本語取説付き人工衛星開発キット「ARTSAT KIT」』
https://www.makuake.com/project/artsatkit
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