ステップバイステップで究極の「ビルトビルガー」を作る!<第3回>【電撃スパロボ No.046】

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製作・文●KuWa(FRAMEOUT MODELS)/編集●電撃ホビー編集部

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「電撃スパロボ!」第41、43回に続いて、「ビルトビルガー高機動型」を徹底的に改造中です。前の2回では全体的なプロポーションの調整を行いましたが、今回からはディテールアップを中心とした作業をお届けしていきます。

 

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▲「ビルトビルガー 高機動型」。1/144スケールプラスチックモデル、価格:3,200円(税抜)。※現在店頭在庫のみ。

 

※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

第1回:ステップバイステップで究極の「ビルトビルガー」を作る!【電撃スパロボ No.041】

第2回:ステップバイステップで究極の「ビルトビルガー」を作る!<第2回>【電撃スパロボ No.043】

 

 


1/144 ビルトビルガー③ ディテール追加

製作・文:KuWa(FRAMEOUT MODELS)

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▲前回までの状態。プロポーション変更済。

 

前回までは、プロポーション変更や大掛かりな改修を行ってきました。ここからは各部のディテールアップや、細かい修正を中心に進めていくことになります。

 

⑮腕部のディテールアップ

まずは肩装甲パーツを全体的にシャープにしていきたいと思います。

 

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▲肩部装甲(設定画)。

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まずは、肩のバーニアの外側の◯状のディテールが少し大きく感じたので、これを小さくしますが、逆台形状のディテールである上、左右前後に4箇所あるディテールのため手作業で修正すると大変です。こういったディテールを修正する方法を解説します。

 

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①まずはドリルなどで肩口の◯を削り取ります。凹みが大きいので埋めて小さくしたいのですが……。今回は逆台形の形で少し小さめの凹を作りますが、手加工で作るのは手間なのでそのためのオス型を作りす。
②③まずは型となる2.5mmの棒の先端を台形状に削るための治具を用意。といっても角棒に2.5mmの穴を開け、横に切込みを入れてそこにカッターの刃を当てるという簡単なもの。
④あとは棒をクルクル回せば型は完成。

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⑤さてこの棒、実はトイの関節などにも使われるPOMという材質で、かなり固めなので加工もできつつ、摩擦にも強いのですが、瞬着にはくっつかないという特性もあります。その特性を利用して、パテなどではなくウェーブの黒瞬着で穴を埋めます。
⑥POM棒には瞬間接着剤用の硬化剤を吹きかけておくとすぐ固まります。軽く力をかけるとカパッと簡単に外れました。おお、気泡や欠けなどなくキレイに形ができています。
⑦⑧あとは表面のはみ出たところを削りとって中にプラ棒で作った突起を埋め込めば完成です。

 

瞬間接着剤とPOM棒を使用したこの方法だとあっという間に作業が進められるので、これは便利かも。 POM棒はウェブショップで購入しましたが、お店によってはかなり細かい単位で太さを選べるようです。気になる方はぜひ。

 

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▲肩の青いパーツは上に伸びる支柱の切れ込みを深く加工(左が加工後)。

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▲青いパーツの上にあるグレーパーツは裏側から彫り込んでフチを細くしました(上が加工後)。

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▲あとは各パーツの面を平たいヤスリで削って表面のヒケやうねりを取ったり、黄色いダクトパーツのフチを削ったら完成(左が加工後)。

 

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▲腕部(設定画)。

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▲前腕の形が少し設定と異なるので修正します。

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▲具体的には前腕正面の逆RのラインをふっくらとしたRに変更、一緒に四角い凹みモールドも形を整えつつ周囲にスジボリをしておきます。前腕外側は、前方にスジボリを追加しつつこちらもなだらかな形状に修正。

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▲少しシャープになったように見えれば成功です。

 

⑯脚部の調整

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▲脚部(設定画)。

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▲なかなかイイ形なのでこのままでも問題ないと思いますが、設定と比べると少し正面の幅が太いように見えるのと、すね下側のグレーが厚め(12の赤丸部分)なのでココを削りたいと思います。

 

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▲脚部はこのような構成になっていて、色分けもよく出来ていますが、一方で単純にスネの外側を削れば細くなるというわけでもないので、パーツごとに加工します。

 

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▲①の加工後。正面部分が細くなるように、あと下部の凹状のパーツが小さくなるように削り込んでいます。

 

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▲③の加工後。接着後見えなくなる内側から削りこんで薄くしているので、表面の形状をいじらなくてすみます。

 

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▲②と④も加工しました。④は青いパーツがヒザパーツに密着するように調整します。最終的には現物合わせです。

 

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▲さて、これで外側の形をあまりいじらずに正面を細くできました(左が加工後)。まぁこれは、言われないとわからない修正かもしれませんね。

 

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▲脚の側面からみると、下に向かって末広がりの形状をしています。ここも少しスリムにしたいので、また修正です。

 

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▲少々細かいので手順をまとめました。目的は前と後ろの末広がりを弱めることです。

 

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▲完成。足首が少し小さくなったような印象となります。

 

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▲加工前後の比較。これまでのフトモモ、爪先の加工も合わせて結構スマートになりました。

 

⑰頭部の調整

 

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▲足をスリムにしたりとバランスを調整していると、どうも少し頭が大きく見えすぎるので再修正。トサカを少し下げて、それに合わせて頭頂部を削っています。

 

⑱プロポーション再確認
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今回の作業の結果を確認します。各パーツのヒケを取ったり、エッジを立てたり、スジボリを彫り直したり、スネのスリム化をしたりしつつ。ここまできました。次はいよいよ武装類に手を入れていきます。

寺田Pインタビュー動画公開!【壽!!プラモLABO】

 

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DATA

ビルトビルガー 高機動型

  • 1/144スケールプラスチックモデル
  • 全高:約150ミリ
  • 価格:3,200円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

※現在店頭在庫のみ

 

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コトブキヤ

コトブキヤ「ビルトビルガー」商品ページ

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