模型の魅力がぎっしり!ハセガワ入魂のキット「1/700戦艦三笠」を大紹介!
先の静岡ホビーショーでも展示され大きな話題を呼んでいた、ハセガワの「1/700戦艦三笠」(⇒マクロス強攻型を発表!1/700ウォーターラインの三笠や1/20ウィーゴも【第55回静岡ホビーショー速報レポート】ハセガワ)。
ハセガワからは約11年前にも1/350スケールで同艦が発売となっています。本アイテムでは、11年間の艦船への考証といった史学的な進歩と、原型・金型製作といった造形技術の進歩、その双方を充分にフィードバックして設計が行われました。艦船模型ファンならずとも見逃せないアイテムに仕上がった、この1/700日本海軍 戦艦 三笠。ここでは、改めてその魅力を解説したいと思います。
三笠は、華やかでありながら苦々しい経歴を持つ、非常にドラマチックな艦船です。まるでアニメーションの主役機のような、ドラスティックな変化を見せる「黄海海戦」「日本海海戦」で異なる2種の形状を持ち、日露戦争では大活躍を見せました。特に「黄海海戦」時の姿はいまだに研究が続いており、詳細な情報は更新が繰り返されている状態です。
本アイテムではこれを鑑み、最新の情報をもとにあらためて形状を構成。通風筒の形状なども、1/350より大幅な見直しが図られています。さらに、1/350では別アイテムとして発売されていた両海戦版をコンバーチブルで収録。武装、通風筒、ファイティングトップなどがどちらの状態でも選んで組み立てられる、嬉しいアイテムとなっています。黄海海戦時の勇壮な姿が、特にオススメとのこと。
軍艦といえば、太平洋戦争で活躍した数多の艦船が思い浮かぶところですが、三笠はそれよりも世代の古い艦船です。その古くも厳めしいただずまいは、非常に個性的で独特のもの。艦船ファンだけでなく、スチームパンクやファンタジーの構造物のような、ある種フィクショナルなまでの迫力と雰囲気をたたえています。
その魅力的な形状をゆがみなく再現するため、船体はフレームを中心に桁を挟み込む構造に。この構造により、甲板やフライングデッキのキャンバー角までしっかり造形されています。
本アイテムに欠かせないのが2種のディテールアップパーツ。まずはお約束のエッチングです。キャットウォークや、特に副砲扉などは目がクラクラするほどの精細な表現が可能となります。
そして、質感をさらに豊かなものとする、木製甲板セット。取り付けも簡便で、レーザー加工でディテールも精緻。
価格について開発の方が「……かなり頑張りました」と語られたとおり、非常にリーズナブルとなっています。
ざっと説明してまいりましたが、ぜひ組み立てたいキットとなっていることは間違いなし。ハードルが高いといわれる艦船模型ですが、この三笠は組み立てやすいので、艦船模型の入門用としても最適です。
さらに、木目の甲板と真ちゅう製のエッチングパーツをちりばめれば、満足感も美しさも相当のものになります。ベテランの方はぜひディテールアップパーツも一緒に手にとってみてください。
DATA
ウォーターラインシリーズ 1/700 日本海軍 戦艦 三笠
- 組み立て式プラスチックモデル
- 2016年7月15日頃発売予定
- 2,600円(税抜)
- 株式会社ハセガワ
日本海軍 戦艦 三笠 木製甲板
- 木製ディテールアップパーツ
- 2016年7月15日頃発売予定
- 1,500円(税抜)
- 株式会社ハセガワ
戦艦 三笠 ディテールアップ エッチングパーツ
- 真ちゅう製ディテールアップパーツ
- 2016年7月15日頃発売予定
- 2,000円(税抜)
- 株式会社ハセガワ
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