『宇宙戦艦ヤマト2199』〈メガルーダ〉をフルスクラッチ&艦艇精密機械画集のディテールで作る~製作月報第2回~
『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』に登場し、ガトランティスの艦艇として脅威を知らしめた「メダルーサ級殲滅型重戦艦〈メガルーダ〉」を、1/1000スケール・フルスクラッチで製作する今回の作例。
まずは前哨戦として、普段は中々お目にする機会のない作例製作の序盤の奮闘を、製作月報として毎月少しずつお届けしていきたいと思います。
(製作月報を含む、宇宙戦艦ヤマト2199 関連記事はこちらへ。)
皆様こんにちは。SOY-YA!!でございます。
製作月報第2回目ですね。前回は図面を見ながら立体のイメージを模索する作業だったのですが、夏のワンフェスも終わりまして、いよいよ本格的に製作に入りたいと思います。
主材料はプラ板を使用します。私の過去のフルスクラッチ作品を振り返りますと、製作方法は大きく分けて「骨組み製作法」と「箱組製作法」に分かれます。「骨組み製作法」は〈キリシマ〉や次元潜航艦〈UX-01〉の様なボディがしっかり船体型したデザインに使います。
最初の図面をしっかり作れば、とても精度の高いボディが作れます。昔はこの手のボディはポリエステルパテを使用していたのですが、シンメトリーを出すのに凄く手間がかかり、個人的に細かい削りカスが苦手というのもあり、現在は主材料としては全く使っておりません。
特一等航宙戦闘艦〈デウスーラII世〉の様な複雑なデザインが絡み合った時は「箱組製作法」を採用します。
今回の〈メガルーダ〉は船体を正面から見ると“凹”をひっくり返した形になっていますので、「箱組製作法」でまいりたいと思います。
3Dデジタルで作らないのかって? これがフルスクラッチの醍醐味よ!(ドヤ顔)
まず船体の芯となるアウトラインを製作します。前回ご紹介した1/1000スケールの図面画像をAdobe Illustratorに取り込んで、アウトラインをトレースしてプリント出力。これを1ミリ厚プラ板にスプレーノリで貼り付けてカッターで切り出して組み立てます。
これがもっとも基本となる形です。内側はまだ“がらんどう”です。
そしてさらに側面各部をトレースして再びプリント出力、プラ板に貼って切り出してラインを増やしていきます。
この様にして側面をざっくり形にしました。まだ180番のペーパーで表面をならしただけでスジ彫りなどのディテールは一切入っていません。あと、私はすき間埋めにパテ類は一切使用せず、低粘度、高粘度それぞれ場合に合わせて瞬間接着剤を使用しています。
次回はさらに上面のアウトラインと、スペースに余裕があれば厄介な下面に行きたいと思います。
関連情報
- 宇宙戦艦ヤマト2199 公式サイト
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(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会 (c)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会