「ヴァルシオーネ」作例(再掲載作例)【週刊 電撃スパロボ No.069】
今週の「電撃スパロボ!」は、今月9月に再生産される、2009年に発売された美少女フィギュアとプラキットの融合を果たした異色作「ヴァルシオーネ」の作例をご紹介。この作例では、一風変わったパールピンクでの塗装により、女の子らしさを押し出した仕上がりとなっています。それでは発売当時のキットレビューをどうぞ!
ヴァルシオーネ
並居るスパロボオリジナルロボットのなかでも、その特異な風貌と設定で非常に高い人気を誇るヴァルシオーネが、ついにコトブキヤのキットシリーズに登場。満を持して発売されたヴァルシオーネは、美少女フィギュアのクオリティーと、スパロボ的なプロポーション、広い可動範囲を兼ね備えた好キットに仕上がっています。作例はフィギュア原型師でもある岩田トシオが担当。パールとメタリックをふんだんに使用して、一風変わった塗装を施しています。
製作・文:岩田トシオ
※初出:電撃ホビーマガジン2009年4月号/記事内容は雑誌発売当時のものです
「行くよ!!ヴァルシオーネ!!」
コトブキヤのスパロボシリーズにいよいよと言うか、やっとと言うか、ヴァルシオーネの登場となりました。
キットはもちろん今までに準じた内容(スナップフィット&マルチカラー)で、設定カラー再現のための細かい分割と、一部塗装されたパーツによって、無塗装でも美しい完成品が保証されます。
さらに、ヴァルシオーネ最大の特徴でもある人間型頭部は、顔と頭髪をPVCパーツで再現し、塗装工程で最大の難関となる瞳もプリントがされており、「美少女+ロボット」キャラの魅力を120%引き出した、完成品フィギュア人気に負けない素晴らしいキットに仕上がっております。
制作の注意としては、今までのシリーズにも言えますが、色分けされた各パーツの組み合わせは、不自然な隙間が出ないようタイトな設計のため、各パーツのゲートをきちんと処理し、パーツ形状やピンの向きなどをよく確認してから組み込むようにします。
塗装を行う場合、組み込み時にせっかく塗装したパーツを傷つけないよう気をつけましょう(私は仮組み込みを怠ったため、襟部分パーツを組み込み時に破損してしまい、結局接着後に強引にスジ彫りし直してマスキング塗装しました……)。
塗装は、担当氏から「ピカピカにして欲しい」との注文……。先月の特集がマジョーラやパールを使用した美しい作例ばかりで、とてもやりにくい(笑)。
本体白は好みで下地をピンクに振って、マイスター関田氏も使用している「ビスマスパール」でコート。黄色部分もパールを使って金表現としました。
髪の塩ビ部分は、エナメルを使用するとベタつく可能性があるため、コピック等の模型用マーカーでシャドウ入れするとよいかと。ではまた。
COLOR DATA
■ホワイト…EX-01・EXホワイト+マゼンダⅡの下地色の上からアルティメットホワイトでハイライト、さらにビスマスパールを吹き、その上からEX蛍光クリアー。
■ゴールド…GC222 オキサイドレッドの上からサンビームゴールド(ジュラリックパール)を吹き、さらにEX蛍光クリアーでコート。
■グリーン…EX-02・EXブラックの上からGC013ビリジアングリーンを吹き、マジョーラカラーセイファート(GSIクレオス)を吹いた上から、蛍光クリアーでハイライト。
■グレー…221ドゥンケルグラウの上から、EXホワイトでハイライト。
■レッド…004ブライトレッド+222オキサイドレッド少量の上から、ブライトレッドでハイライトを吹き、その上からEXホワイトでグラデーション。
※指定外の塗料はすべてガイアカラーを使用。
DATA
S.R.G-S-030 ヴァルシオーネ
- 1/144スケールプラスチックモデル
- 全高:約150ミリ
- 価格:4,800円(税抜)
- 発売中(2016年9月再販)
- 発売元:コトブキヤ
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