GUNPLA EXPO WORLD TOUR JAPAN 2013レポート(GBWC2013編)
11月21日~24日の4日間、秋葉原UDX アキバ・スクエアにて開催されたガンプラのビッグイベント「GUNPLA EXPO WORLD TOUR JAPAN 2013」。今回は大会最終日に行われたガンプラビルダーズワールドカップ2013(GBWC2013)日本大会決勝戦の結果発表・表彰式の模様をお届けする。
総勢900作品を超える応募があった今回のGBWC2013日本大会。決勝戦に残ったのは、オープンコース(15歳以上)25作品、ジュニアコース(14歳以下)5作品の計30作品。表彰式はバンダイの川口克己氏(川口名人)と、司会進行をつとめる声優の池澤春菜さん、ゲストの『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の作者である太田垣康男さんの登場で幕を開けた。
まずはジュニアコースの結果発表から。優勝したのは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のラストシーンを再現したジオラマを製作した、畑めいさん。受賞の歓びを「通常の3倍嬉しいです」とコメントした畑さんには、太田垣さんからトロフィーと副賞が授与された。
これが、ジュニアコース優勝作品、畑めいさんの「人の心の光」。「私がガンダムの中で一番好きな『逆襲のシャア』で作品を作ろうと思い、何度も何度も映画を観ました。そうして一番作りたい場面が決まりました。行ったことのない宇宙を作ることは難しかったけど、楽しかったです。この作品の見てほしいところは、敵なのにギラ・ドーガを助けようと手を伸ばすジェガンと、サザビーとの戦いの跡が残っているνガンダム、そしてアクシズの色です」(畑めいさんのコメント)。
■オープンコース結果発表
続いていよいよオープンコースの結果発表。1~3位までの順位が発表され、栄えあるGBWC2013日本大会のチャンピオンが決定した。3位にランクインしたのは、三輪一樹さんのウイングガンダムゼロが堕ちていく光景を再現した、静寂を感じさせる作品。残念ながらご本人は登壇できなかったものの、見事な受賞となった。
オープンコース第3位 「Fall」 製作者:三輪一樹さん
作品コメント:すべて終わって地に堕ちていく、その瞬間を切り取った作品です。羽やメカの破片をワイヤーで空間に配置し、新しいプラモデルの表現に挑戦しました。破片の配置でジオラマとは違うリアリティを表現できたと思います。空間にパーツが浮いているように見えるのもこの作品の見所です。
2位となったのは、遠近感と爆破表現、美しい塗装が光っていた、フラッグのジオラマを製作した渡邊一雄さん。この日、授賞式のために大阪から来たという渡邊さんは、受賞に顔をほころばせていた。
オープンコース第2位 「今日のわたしは阿修羅すら凌駕する存在だ!」 製作者:渡邊一雄さん
作品コメント:SVMS-01ESS、スーパーストライクフラッグ、コードネーム“ASURA”非太陽炉型単機が疑似太陽炉3機を一網打尽に殲滅する。本編では実現しなかったグラハム+翼の付いたフラッグのパッケージによる、プロフェッサーならびにハワードの仇討ちの再現です。テーマは躍動、俯瞰、遠近法です。フラッグはファイター形態に変形可能、スローネ3機は爆炎をパージしても展示可能です(一部要約)。
そして、優勝したのは、緻密な工作で“格好よすぎる”νガンダムを製作した山内俊平さん。受賞が決定し、名前が読み上げられた瞬間には、会場内には歓びと驚きの入り混じった声援が巻き起こった。
日本大会優勝「宇宙世紀最強の機体」 製作者:山内俊平さん
作品コメント:MG νガンダム Ver.Kaを約5カ月かけてプロポーション、ディテールを見直し各所を改修、台座を含めプラ板とパテにより製作。装甲の解釈もあらため全面的に薄く加工。「ユニコーンガンダムの前身機という解釈ではないかつてのνガンダム」を意識し、自分の中の「宇宙世紀最強の機体νガンダム」を製作いたしました。
結果発表&授賞式を終えたのち、川口名人、太田垣さん、そして特別審査員の岡村征爾さん(ホビージャパン編集部)、古屋智康さん(モデルグラフィックス編集部)、木村学(弊誌編集部)による選評が行われた。「例年、大作指向が強いが、今年はしっかりと作りこんだ“模型力”の高い作品が多い傾向があった」(川口氏)。
GBWC2013日本大会チャンピオンが決定し、幕を閉じた「GUNPLA EXPO WORLD TOUR 2013」。今回優勝した山内さん、畑さんの作品がエントリーされる世界大会決勝戦は、12月22日(日)にお台場、ガンダムフロント東京で行われる予定だ。目指せ! ガンプラ世界一!!
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