【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】「ガンダム」を目の当たりにした、男たちの想いとは?
わずかな戦力でネオ・ジオンの作戦阻止に臨むデルフォイ隊。地球連邦軍の思惑をはらんだ作戦は、「ガンダム」の存在が大きく関係していたのでした――。
月刊コミック電撃大王で連載中のコミック『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』について解説していく本記事。前回の記事では、その活躍から地球圏に広く知られるようになった「ガンダム」が地球連邦軍に与えた影響について紹介していきましたが、続く今回はヨーンやアルノー、オーラフなど宇宙世紀の人々が「ガンダム」に寄せる想いについて見ていきたいと思います。時代を象徴する機体に人々はどう反応したのでしょうか……?
※前回の記事
ヨーン・ユヤルナ
――「ガンダム」に対する憧れ
デルフォイに配備されたヨーンがガンダム[グリンブルスティ]を初めて目にした際の反応は、純粋に最新鋭機を見て喜ぶMS好きの少年そのものでした。しかし、実戦では高性能かつピーキーなガンダム[グリンブルスティ]を駆って、アルノー、オーラフといった元ネオ・ジオンのエースパイロットと互角に渡り合っていきます。
ガンダムに憧れるヨーン。そのテンションにアイリスも若干あきれ気味……。
生き延びるには機体の力を引き出さなければならない――「ガンダム」にただ憧れるだけでなく、それと向き合うのもパイロットの務めです。
アルノー・ワイゼンベルガー/オーラフ・デール
――好敵手としてのガンダム
「アクシズの騎士」アルノー、そしてオーラフはガンダム[グリンブルティ]を好敵手として見なしていました。とりわけ、一年戦争とそれ以降の戦いで「死に損なった」と感じながら生きてきたオーラフは、ガンダムと戦うことを強く望んでいました。彼はガンダムに自分の死に場所を見出していたのです。
凄腕のパイロットであるアルノーも、「ガンダム」との戦いに気分を昂ぶらせます。
同じく、「ガンダム」と戦うことそのものに意味を見出したオーラフ。その背景には悲痛な過去がありました。
クリスティアン・カーク
――「ガンダム」の戦いを見続けた者の想い
デルフォイ隊を指揮するカーク艦長。彼もまた「ガンダム」と浅からぬ因縁のある人物です。かつてガンダム[ケストレル]のパイロットとそのサポートした者を知る彼は、ガンダム[グリンブルスティ]に乗るヨーンとアイリスに、その面影を重ねていたのです。
カーク艦長は、ヨーンとアイリスの「恋する者同士の力」を信じ、ふたりを戦いに送り出します。
ハンス・シュミット
――未だ真意を見せない男
アルノーたちと作戦をともにするハンスもまた、「ガンダム」の名を聞いて表情を変えていました。ただし、気分を高揚させていた「アクシズの騎士」たちとは異なり、彼の眼には何か冷たい感情が揺らめいているようですが……。
意味深な言葉をつぶやくハンス。彼と「ガンダム」の間には一体どのような関係があったのでしょうか?
「ガンダム」という存在に対してそれぞれの想いを抱えながら、彼らは決戦の刻を迎えます。いっそうアツく激しくなるコミックともども、電撃ホビーウェブの解説記事を本年もお楽しみください。
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